8
アニメ好きだけではなく、実写ドラマのように楽しめる作品
同じアニメーション同好会に所属していた5人の女の子が、アニメーションの現場で奮闘し、成長していく様子を描いたコミカルな作品です。
舞台は武蔵野アニメーションという制作会社で、制作進行の新人・宮森あおい(以降あおいちゃん)を中心に展開されていきます。
この作品の魅力は、アニメの仕事のみならず、働く人が感じる職場での人間関係や将来への思いを「これあるある」と共感できるところだと思います。
CS放送を何となく見ていた私ですが、新人のあおいちゃんが目の前の仕事に奮闘する様子や、次第に将来の自分に迷いながらも一生懸命進んでゆく姿に、いつの間にか感情移入していました。キャラクターそれぞれの個性も話が進むにつれて確立されてきて、人間臭さを感じられたことも共感できるポイントでした。アニメ作品としてだけではなく、実写ドラマのように楽しめる作品だと思います。
また、アニメ好きな方には、アニメの制作現場を垣間見る楽しさがあります。
オリジナル作品と原作のアニメ化での制作現場の違い、つくる仕事だけではない人間関係の大切さなど、職場を具体的に知ることができる作品です。