キングダム / KINGDOM

『キングダム』とは、原泰久よる日本の漫画作品。『週刊ヤングジャンプ』(集英社)にて2006年9号より連載されている。
戦争孤児である主人公の信(しん)が亡き親友の漂(ひょう)と約束した天下の大将軍になるまでの成り上がりを描いた内容である。秦始皇帝である嬴政(えいせい)をはじめとして作中の登場人物には実際に存在していた者もおり、ストーリーも一部史実に基づいているところが特徴である。
また2012年より放映がスタートしたTVアニメ放送を記念し行われた企画「ソーシャルキングダム」(「キングダム」26巻の全コマから各ユーザーに1コマを選んで模写してもらい、1000人で26巻を描き上げるという内容)では有名漫画家である荒木飛呂彦、尾田栄一郎、岸本斉史、本宮ひろ志ら含め1087人という史上最多人数で描き上げたマンガとして、世界記録達成が認められた。
2019年には映画化され山﨑賢人、吉沢亮、長澤まさみらが演じており興行収入は57.3億円を突破し、同年公開の邦画実写作品でNo. 1を獲得している。2022年7月には続編の映画が公開される。

キングダム / KINGDOMのレビュー・評価・感想 (3/4)

キングダム / KINGDOM
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読まず嫌いな方は早く読まないと後悔します。それほどまでに面白い。

キングダムは中国の春秋戦国時代をテーマにした物語で、秦の国王、贏政(えいせい)と主人公である下僕の信(しん)が身分の垣根を超え”中華統一”という誰も成し遂げたことのない夢を成し遂げるまでのお話です。

秦という国がかつて中華統一を成し遂げたことは、皆さん知っていると思います。つまり、キングダムという作品はゴールが決まっているのです。
結末が分かっている作品であるのに、私を含め、多くの方が心を掴まれています。なぜキングダムがそれほどまでに人気なのか?これから読む方向けにキングダムの魅力をお伝えできたらと思います。

魅力1「原先生が描く迫力満点の戦争シーン」
原先生の絵は、中華統一という壮大なテーマにも負けないほどの迫力です。なぜ週刊誌でこれだけのクオリティを維持し続けられるのか?不思議でなりません。
特に、万単位の軍がぶつかり合うシーンや将軍が一騎打ちをするシーンは必見です。自分がその場にいるかと錯覚させられるほどの没入感は、まるで映画を見ているかのようです。

魅力2「魅力的な人物が多数」
本作品の登場キャラクターは500名以上。味方キャラに感情移入することは他の作品でもありますが、敵キャラにもここまで心を揺さぶられたのは、キングダムが初めてです。キャラクターそれぞれにストーリーや価値観があって、皆自分の人生の主人公なんだなと思い知らされます。あなたも読み進めていくうちに、好きなキャラクターが増えていくこと間違いなしです。

魅力3「主人公の熱さに心打たれる」
上に書いたように、キングダムには登場キャラクターが多数いますが、やはりその中でも別格の魅力を見せるのが主人公の信です。下僕の身でありながら、”天下の大将軍”になるという大きな夢を持ち、周りからは馬鹿にされます。それでもその夢に向かって真っ直ぐに走り続け、挫折も味わいながらも少しずつ夢に近づいていく。そんな信の姿を見てあなたも信を応援したくなるでしょう。また、自分の隊を持った後も最前線に立ち、部下たちを鼓舞する信の姿は、理想のリーダーシップ像。こんな男についていきたい、こんな人間になりたいと思わせてくれます。

以上のように、魅力たっぷりなキングダム。少しでも興味が出たら一度手にとって読んでてはいかがでしょうか?
絵が苦手かもと思って中々手を出せていない方、私もかつてそうでした。でも読み進めていくうちに、その絵が本当にかっこよく見えてくるし、むしろこの絵じゃないとダメだと思わされます。もっと早くから読んでおけばよかったです。
巻数も非常に多いですが、心配いりません。一度読んだら止まらなくなりますから。

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少年誌のような熱さの青年漫画

歴史漫画。秦の始皇帝の時代にいた『李信』という将軍と、後の始皇帝になる『贏成』のお話です。第一話で将軍の李信が登場するのですが、彼がどのようにして将軍の道を進んでいくのかを描いていきます。味方である秦の将軍、ライバル達、そして敵国の王や将軍達のキャラクターの層が厚いのもありますが、どのキャラクターにもそれぞれの見せ場があり、最初はただの敵だったのに、退場する時は「なんてカッコいいんだ」と思わせるような演出があります。李信達主人公の目線だけでなく、敵キャラの目線でどうやって倒していこうか作戦を立てるところも魅力的です。歴史漫画に良くある戦争のシーンだけではなく、各国の政治家による内政、外交や政変が起こった時のドロドロしたシーン等もあります。最初はただの奴隷だった『信(後の李信)』が、戦争に参加する度に肉体的に、そして戦場に散っていった仲間や、自身の限界を超えて倒していった敵の将軍達を背負って精神的にも成長していく姿を見ることができます。戦闘シーンにおいても、どうやって作戦を成功させていくかを図に描いて説明していくので進展が分かりやすいです。掲載している雑誌は青年誌ですが、少年誌のような熱さがあります。

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キングダム

この漫画は中華統一を目指していく話です。
舞台は中華が七つの国に分かれていて、そのひとつである秦という国での話になります。
主人公は奴隷というところから物語は始まっていきます。
信と漂という二人の少年が中華の大将軍を目指し、訳あって漂が秦国の王様の影武者になり、序盤で死んでしまうという衝撃的なスタートで物語は進んでいき、亡き漂の代わりに信が大将軍になる夢を追います。
信は秦の大王に会いその時に衝撃を受けます。
なんと、漂と大王は顔が瓜二つでした。
最初は信は大王のことを信用していませんでしたが、一緒にいるうちに意気投合し一緒に中華統一を目指していきます。
中華を統一するにしても、兄弟同士の権力争いから国同士の大戦まで様々な戦いがあります。
信は初めて戦に出るときは一番下の位から始まり、戦い方・戦術を学んだり様々な将軍らと共に戦うことで色々と身に付けていきます。
ここで出てくる王騎将軍との出会いも熱いものがあります。
成長していく中で自分で部隊を持つようになると王騎将軍から部隊の名前をもらったり、王騎将軍の矛をもらったりします。
敵側にも戦う理由があって感情移入できるところもあります。
物語では未だどこの国も滅びておらずストーリーはまだまだ続きますが、読めば読むほどどんどん世界観にひきこまれます。
この先の展開が読めないのも楽しみなところです。

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最高な映画

マンガ、アニメ、どちらも人気で実写映画化はどのようなものになるかなと思いましたが、躍動感や迫力が凄く、最初から最後まで目が離せない映画でした。『大事な人を思う時、人は本当の強い力を発揮できる』ということを、改めて教わった気がします。そして、歴史についても学ぶ事が出来て、学校の授業でこういうような映像で学ぶ事が出来たらどれだけ良いだろうと思わず考えてしまうほど、見ていて頭に入ってきやすかったです。原作を知っている方でも知らない方でも最高と思える作品なのではないかなと思います。山崎賢人と吉沢亮の再現力、演技力もすごく良かったです。私はアニメしか見ていませんでしたが、二人の演技はアニメそのもので、否定的な感情も湧くことなく、すんなりと見ることができました。山の民の王を演じた長澤まさみの綺麗さにも、目を惹きつけられました。大沢たかおも意外と役にハマおり、あの難しい役どころをすごく上手に演じていて、全てが合わさって、面白く感動的で、心動かされる作品だな、と思いました。誰が見ても忘れられない作品になるのではないかな、と思います。

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こんなにも面白い中国歴史

アメトーク!からキングダムにハマりました。
歴史もの・バトルものはあまり好きではなかったのですが、見事ハマってしまいました。中国歴史には詳しくなかったのですが、物語が少年の成長物語になっているので、抵抗なくサクサクと読めてしまいます。
主人公の少年が最終的に武将になるまでの成長物語です。その過程で様々な別れを経験したり、仲間との絆を深めていったり、尊敬する武将の遺志を引き継いだりと、ワンピースにも似た感覚を覚えます。キャラクターも個性豊かでワクワクさせられます。単なる歴史マンガではなく、冒険物語も含まれている、非常に大人もハマらせてくれるマンガです。
ちなみに、キングダムが著者の第1作目であり、みんなに愛されるヒット作となっているのも驚きです。益々、今後の活躍を期待させてくれるマンガだと思います。ちなみに登場人物は次々出てくるので、相関図をお手元に用意して読み進めると、なお楽しめると思います。
マンガを読んでいると、自然と中国歴史に興味が湧いてきました。なので歴史も調べながら読んでいると知識も増え、満足感も高くなると思います。歴史の授業は興味がなかったけれど、キングダムをきっかけにもう一度、教科書を読み返したくなる、そんな作品でした。

キングダム / KINGDOM
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ある意味ビジネス書!

千年に一度の漫画。ヤングジャンプ連載の、春秋戦国時代を描いた歴史漫画キングダムです。
下僕の少年が王様(秦の始皇帝)と共に夢を掴むために生きる漫画ですが、その途上で様々な成功、困難に直面します。
その時に現代社会にも当てはまるような導き方を主人公やその他の輝かしいキャラクターが行っていきます。
シンプルに戦国時代のロマン漫画としても楽しめるし、人生の生き方・ビジネスでの人の導き方などの参考もなる素晴らしい漫画です。
コミックスの他にも実写映画化もされています。
個人的には原作のコミックスを読むだけで十分楽しめますし、内容が史実に基づきつつも、オリジナルキャラクター・オリジナルストーリーが展開されるので非常に面白いです。
戦国時代の漫画なので武将や戦争といった表現も出てきます。
ここからはネタバレになりますが、主人公の信が天下の大将軍になった後の姿がいきなり本作の1ページ目に描かれており、手にしている矛はコミックス16巻、趙との馬陽防衛戦で死去した王騎将軍から受け継いだ矛です。1ページ目に壮大なネタバレが書いてある漫画ですが、実際に読み進めてからでないと1ページ目のことはわからないので、このレビューを読んだあなた!是非キングダムを読んでみてくださいね!

キングダム / KINGDOM
9

読み始めたら止まらない面白さ

キングダムは中国の紀元前、春秋戦国時代の話です。親友の漂を国の陰謀のせいで殺されたことをきっかけに、秦の奴隷だった信が天下の大将軍を目指し、戦争で勝ち上がっていく様子を壮大なスケールで描いています。
キングダムの魅力のひとつは魅力的なキャラクターが多いことです。
主人公の信はもちろん戦に強く、強い信念を持っていてとても魅力的です。他にも神がかった暗殺技を持つ羌瘣や戦での優れた戦略、分析能をもつ河了貂、他にも郷里より出てきてずっと一緒に戦ってきた魅力的な仲間が多く出てきて、必ず自分の好きな応援したくなるキャラクターが見つかると思います。
他にも魅力的なのが、戦の展開が非常にリアルなことです。それぞれの武将が自分の戦略をぶつけ合ってどういう戦局に進んでいくのか先が全く読めないため、ドキドキが止まりません。一冊読み終わると思わずその続きを手に取ってしまうこと間違いないです。
当時の奴隷という身分から這い上がるということは、上下の身分格差がはっきりしていた中国ではあり得ないことです。そのあり得ない状況を、信が大切な仲間と信念、策で打開していく展開が非常に痛快で楽しい漫画です。長編作のため読むのに二の足を踏んでいる人もいるかもしれませんが、読みだしたら一気に読み進めたくなると思いますので、映画で興味を持った人は読んでみたらよいと思います。

キングダム / KINGDOM
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中国の春秋戦国時代の統一ストーリー

かつて、中華は7ヶ国から成り、各国の争いの絶えない戦国時代の世の中であった。このストーリーは7ヶ国のうちの秦という国を題材にした新国王 嬴政(後の秦の始皇帝になる)が中華の統一を目指すものである。
秦の国で戦争孤児として生まれ育った主人公 信 は同じく戦争孤児の 漂 と共に天下の大将軍を目指して日々、戦術のトレーニングを続ける中、突如 漂 だけ王宮にて働く事となった。数日後 漂 がボロボロで 信 の元へ帰還。 秦王と合流しろ、との文言のみ残して亡くなるところから物語は始まります。
その後秦王と出会い、二人で中華統一を目指す事となります。各国の強敵と対峙し、それを打ち破り成長していく成り上がりにも注目です。
ストーリー中には自国の強者が敵国に攻められやられてしまったり、反対に敵国を攻めてやっつけたりのその攻防には目を離せません。将軍には主に武力で突破する腕力の持ち主がいたり、軍略で敵国を滅ぼす頭脳の持ち主がいたり、はたまたその両者を持ち合わせる強者がいたりで戦いが起こるたびに熱くなれます。
一つ争いを例に挙げると、合唱軍と呼ばれる秦国vsほか6ヶ国同盟国の戦いが起こりました。6ヶ国を取りまとめる将軍は 李牧 と言われる、武力と軍略を兼ね揃えたいわば現役最強の武将でありました。 相対す秦国は秦国滅亡の危機的状況の中、最後の砦である秦国の国門である 函谷関 に名だたる全武将を集結させ、秦国滅亡阻止を図りました。猛攻撃を受ける中で、秦国の各武将が各持ち場にて名采配を繰り返し、約2週間の間は国門である函谷関を突破されることなく、その門を固く閉ざしていました。途中では敵将を打ち破ることもあれば、自国将軍が破れていくこともありますが、なんとかという状況で踏ん張り続けます。一方で全く門を突破できない合唱軍は、李牧率いる精鋭隊が別ルートを使って、国門を通ることなく秦国内に侵入。秦国の都である咸陽の喉元まで攻め込まれる中で、秦国主人公 信 が驚異の粘りで敵軍を足止めに成功する。約1週間の粘りが功をなし、自国の強き援軍が到着。結果的に秦国滅亡の危機は逃れる事となった。合唱軍は目的を達成する事なく解散、李牧は戦場を離れる事となり戦いの幕を閉じた。 この戦いを見てしまうと続きが気になり、夜も眠れないほど興奮すること間違いなしです。 他にも同等の熱くなれる戦いは多く語りきれません。 中国の歴史の話なので結果は分かっているけれども、読者に大きな影響を与えることでしょう。
中華統一に向けた秦国の動向に要注目です!

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キングダム最高!

ある少年が王国の最強の大将軍になるお話です。
共に戦っている仲間が死んでしまい、そのこと打ちひしがれてしまった主人公がその仲間に似た王国の王様に仕えることになる。そこから少年の物語は始まります。
彼は次々と戦果を出していき出世していきます。
途中で慕っていた仲間達がいなくなってしまったり、尊敬していた大将軍がいなくなってしまったりと、たくさんの仲間や敵達がいなくなってしまいますが、中には熱く「俺を超えていけ」と言わんばかりの者たちも。
時には負けてしまうのではないかと思わせる部分もありますが、主人公の少年がこれを倒してしまうのだからすごくおもしろい。
連合軍との戦いもあり、いままで出てきた王国の将軍達もたくさん出てきます。
昔の大将軍等も出てきて主人公達を驚かせます。
順調に将軍の道へ進んでいく主人公達。仲間には個性的なキャラクターが多く、こちらの物語も展開されていきます。
あるキャラクターは殺し屋の末裔で、最強を決める祭りから逃げ出してきたキャラクターでした。ですが、ひょんなことから主人公と道を共にしたのです。そんなキャラクターも大将軍になると言い主人公とライバル関係に。
他にも個性的なキャラクターがいるのでぜひ読んでいただきたいとおもいます。

キングダム / KINGDOM
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キングダム最強

キングダム見て、マジで凄いと思います。
ヤングジャンプの第一話からアニメーションに至るまで見ていますが、とにかく光っています。毎週読むのが待ち遠しいという感じです。シンとセイの友情物語かと思い読んでいましたが、なんと壮大な中華統一の物語なんですよ。
なんてったって、キャラクターの個性が凄いです。また、戦争している世界(国同士の戦争、昔の戦争)が舞台であり、日本の戦国時代なんて数千人から多くて数万人がいい所だけれども、流石中華十数万人規模の人数がぶつかる凄さはマジで凄いです。駆け引きや戦いも凄い。政治での駆け引きは、人間の表裏や残忍さなんかも描かれて毎回読んでいてドキドキハラハラしています。最近の漫画やアニメはそういうハラハラドキドキがなく、いまいちつまらなかったのですが、キングダムに出会い久しぶりにハマってる感じです。
個人的好きなのが、合従群編です。秦國を倒す為に五カ国が連合組んで倒しに行くのはとてもえげつないなと思います。全力でぶつかる各隊の凄さはマジで感動しました。アニメーションや実写版もありますが、自分はなんと言ってもヤングジャンプで読むのがいいですね。一番ハマっています。

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熱き血潮たぎる物語

この漫画は、中国の春秋戦国時代を舞台に描かれた物語です。戦争孤児として生まれ育った主人公「信」が後の始皇帝となる「政」とともに中華統一を目指し数々の戦いに挑んでいきます。信はその戦いの中でたくさんの出会い、悲しみ、痛みを経験し、そしてそれらを乗り越えて天下の大将軍への道、中華統一の道を怒涛の如く駆け上がっていきます。
新しい仲間との出会いや別れもあり、現代人にも通ずるような人間模様も感じられます。次々押し寄せる苦境、「もうさすがにダメなんじゃ」と読者に感じさせるような状況、そんな状況でも信は絶対に立ち上がり、そして再び戦います。そんな姿に心を奮い立たせるのは部下だけではなく、読者たちもです。
現代人も様々な苦境に立たされることがあるでしょう。仕事がうまくいかない、一歩踏み出す勇気が出ない、自分の思うようにいかないなど、いろんな悩みがあるかもしれません。そんなときに信の姿をみると、「もっと頑張ろう」「なんだこんな悩みたいしたことない」「負けるか馬鹿野郎」と心が奮い立たされて前に進めるかもしれません。今何かしらの悩みを抱えている人、一歩踏み出す勇気が出ない人、そんな人には是非お勧めしたい物語です。

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最強の漫画 キングダム

漫画キングダムは最高で最強の戦国歴史漫画です。ストーリーのドラマチックさ、主人公の格好良さ、脇役やライバル、先人達の偉大さ等、沢山の魅力にあふれていて、読む人を飽きさせません。

ストーリーは主人公が孤児の少年時代から。共に育った親友との夢物語から始まり、親友の死から後、激動の物語が怒涛の勢いで主人公を成長させていきます。
立身出世を絵に描いたような作品で、主人公は実在した秦という国を舞台に戦に参加しては戦功を上げていきます。初戦では敵武将を討ち、100人の部隊を率いる隊長に昇格し、段飛ばしで出世をし、その中で魅力的で強い味方の大将軍に弟子入りし修行するなど、成長を加速していきます。
大将軍を目指す内に、目標となる大将軍を見出し、更に成長を続ける主人公でしたが、その大将軍も死んでしまいます。
しかしその魂を受け継いで、更に大きく強くなることを誓い、秦の王と中華統一に向けて、沢山の困難や強敵との対峙、何度もの死線をくぐりぬけながら高みへと上昇していきます。
大将軍への道を凄い勢いで登り続け、国内でも名が聞こえる人物になっていく中、同年代のライバルも出現し、戦自体も段々と大きく、厳しく、重要な内容に移っていきます。それでも夢を諦めず、限界を超えることをやめない主人公。
読んでいる方も手に汗握り、熱くなる漫画、それがキングダムです。

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実写化できるとは思っていなかった映画

この作品は漫画原作の映画です。タイトルは映画タイトルと同じ「キングダム」。中華統一を目指す秦の大王の物語です。その壮大さ、戦の激しさ、何人もの登場キャラクターの濃さ、すべてにおいてスケールが大きいです。私はこの実写映画を観るまではまったく期待していませんでした。この漫画作品を映画化できるわけがない。映画化しても陳腐なものになってしまうだろう。そんな風に考えていました。けれど、劇場に足を運んで実際に観ると、良い意味でそんな考えを裏切ってくれました。まずキャラクター、思ってた以上に役者さんの役作りが凄かったです。特に吉沢亮が演じる秦の大王である政。素晴らしかったです。漫画のキャラクターがそのまま現実に出てきたようでした。そのたたずまい、話し方、外見は政そのものでした。また、原作の中でも大人気のキャラクターである王騎将軍を演じた大沢たかお。王基将軍の独特で濃いキャラクターに出来るだけ近づけようとする努力が垣間見えました。無論、完全再現とまではいきませんが、やりたいことが伝わってきて原作ファンである私には非常に好印象でした。そして忘れてはいけないのがロケ地。中国で撮影された壮大なロケーションが美しかったです。ストーリーは漫画の初めのほうだけを映画化していましたが、あの長さからすると当然の結果だと思います。今作が良かったので続編がでるならば期待します。

キングダム / KINGDOM
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春秋戦国の統一を目指して

2019年に映画化も果たした、春秋戦国時代を舞台に秦の国が中華統一を目指していきます。
特徴的で魅力的なキャラクター達武将はもちろん、国王や文官、多くのキャラクターが登場します。1人ひとりが自分の考え・夢・想いを持っておりそれが上手く描かれています。武将も武力を得意とする人から、知を得意とする軍司、いわゆるモブキャラまで魅力あり、ぜひ自分の好きなキャラクターを見つけてください。
迫力のある戦闘描写絵のタッチはバリバリの劇画です。それが戦闘シーンには非常にマッチしており、キャラクターの気持ちが伝わってきます。大将戦の時はいつも手に汗握りながら読み込んでしまいます。また、戦闘自体も単に力と力をぶつけるのではなく、お互いが知力の限りを絞った展開に最後までどちらが勝つかわかない展開です(春秋戦国自体に詳しい方は展開が読めてしまうかもしれませんが、それでも十分に楽しめると思います)。
主人公『信』の成長キングダムは『信』という少年が天下の大将軍を目指していくというお話です。不器用ながら愚直で、それでいて夢をめがけてまっしぐらに走っていく信。最初は奴隷だった少年が、少しずつ戦果をあげて将軍として精神的にも成長していきます。信の成長からも目が離せません。

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歴史も学べる胸熱漫画

2019年4月に不可能と言われた実写化を見事に実現させ、再びブームになったキングダム。映画はたくさんの方が見に行き、何度も行っているという方も多いそう。ですが、原作を読めばたしかに実写化不可能と言われたまでの作品である事がわかりました。
特にそう感じられるのがスケールの大きさです。日本とは比べ物にならないほど広大な土地がある中国で、7カ国によって繰り広げられる戦争は迫力がすごいです。武力による戦い、戦略による戦い2つが合わさる1つ1つの戦争のシーンは読んでいてとても暑くなります(読んでいて実写化は大変だな、どころかできるとも思っていなかったが、それを実現させた映画[KINGDAM]の製作陣はさすがだと思います)。
また、キングダムに登場するキャラクターたちがより物語を面白くしているのも間違いないです。主人公が天下の大武将を目指して頑張る姿や、その過程で出会う人物もよく作り込まれており、より物語に見入ってしまいます。この物語の主人公はとても同じにおける主人公らしく、見ていてとても応援したくなります。そして、なによりも登場人物は実際にいた人がモデルなのが多く、1つ1つの戦争などは実際の歴史に基づいていることもあるので、読んでいてとても歴史の勉強にもなりました。

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史実に基づいた、王道バトル漫画!

キングダムは、始皇帝が中華統一を果たすまでの物語で、史実に基づいて描かれています。
後の始皇帝となる政と出会った主人公の信が、政の王として成り上がっていく横で、武将として強くなりながら、数多くの敵国武将を撃破していく様は、読む手を止めることができません。
下民という立場から、百人将・千人将と立場を上げていくにつれて、次第に国内外に知れ渡るようになる信。そして、頼りになる味方を集めながら「飛信隊」という隊を結成し、将軍への道を駆け上がっていく信。一方、若王と言われ、国内の敵と政治で戦いながら、王として次第に認められ、その才能を発揮する政。2人が「中華統一」という共通の夢に向かい、互いに信頼し、支えあいながら成長していきながら物語は進んでいきます。
登場人物は、実際に過去に存在した記録に残っている者が中心になっている他、実際に起こった戦いを少年漫画として、胸を熱くできるよう着色しながら描いていっています。
戦いのシーンでは、数万人単位の乱闘から1対1の勝負まで描写されていますが、一人一人が細かく描かれており、実際の戦闘シーンを見ているような臨場感を味わうことができます。中華統一までの道のりはまだ遠く、1つ1つの争いが胸を熱くさせてくれること間違いなしで、読む手は止まらなくなるでしょう。

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下僕から中華最強の将軍を目指す物語

この作品は、主人公の信が下僕の身から成り上がって、中華一の大将軍を目指す物語です。時代としては中国の春秋・戦国時代後期です。少年時代から数々の修羅場に遭遇し、仲間との出会いや死別を繰り返して中華一の大将軍を目指すとともに、自らが仕える王の剣となって中華統一を目指します。

お勧めしたいのは、「キャラクター像がはっきりしている」「迫力満点の戦闘シーン」「武力と知略の掛け合い」の3つです。
まずキャラクター像ですが、戦争で優劣を争う時代において、身分の違うキャラクターごとに考え方がはっきりしているためそれぞれの思考や人物像をイメージしながら楽しむことが出来ます。
次に戦闘シーンですが、騎馬隊・歩兵隊・騎馬戦車などが一つ一つ丁寧かつ大胆に描かれています。当然戦争をしているので多少過激な描き方をしますが、読んでいてその迫力に惹き込まれていくほどに見ごたえがあります。
最後に武力と知略の掛け合いですが、この作品はただ主人公が逆境を跳ね返して勝ち続けるわけではありません。将軍同士の一騎討ちのシーンでは武力のぶつかり合いが前面に描かれますが、戦争が始まってから自軍を有利にするために互いに知略をぶつけあってじわじわと攻めていく展開も見られます。知略では戦争だけに限らず、政争という面でも大きな展開があり、一国として死力を尽くして内憂外憂に対処していきます。

戦争系や歴史系が好きな方や、出会いと死別を繰り返して大きく成長する主人公を見るのが好きな方には特に強くお勧めしたいです。

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男と男の闘い

キングダムは、戦国七雄の時代の「秦国」とその他の国との闘いを主に描いています。
この漫画では主人公の「信」の成長はもちろんのこと、仲間との出会いや別れ、そしてなによりも熱い男達の闘いが鮮烈に描かれています。「闘い」というと残酷さや卑劣さが先行し、あまり良いイメージが浮かばないかもしれません。しかし、このキングダムという作品を読む事で、根底にある「闘い」に対しての暗いイメージが崩されると思います。男と男の「闘い」の中にも、主人公の「信」や、「秦国」を導いている後の始皇帝こと「政」、またその仲間達や敵、散っていった者達の考え方が、この「キングダム」という作品に現れていると思います。後世に生きる人達が、幸せに生きる為にどうしたらいいかという政の葛藤もこの作品には忠実に現れていてとても惹かれます。
そして、何よりも「闘い」のシーンで生まれる作画や名言は必見です。この作品では、前段にあるとおり、闘いには出会いもあれば、別れもあります。しかし、散っていった者も含め、全ての仲間や敵の思いを背負って戦う主人公の後ろ姿に惹かれ、そしてその後ろ姿でさえも作画で完璧に再現しています。ぜひ、一読してください!必見です!

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女性の管理職におすすめのマンガ

キングダムは、中国の春秋戦国時代の史実から創作された漫画です。
この時代について元々興味のある方は、もしかしたら女性には少ないかもしれません。絵に力強さがあり女性には手に取りにくかったり、主人公が男性なので感情移入しにくい印象もあるかもしれませんが読んでみて、女性にこそこの漫画おすすめしたいと思いました。
キングダムには、とても多彩な女性キャラクターが出てきます。この女性キャラクターたちは、ただのわき役ではなく一人1人に物語があるので、感情移入できるキャラクターがきっといると思います。
私が特に女性にキングダムをおすすめしたい理由は、この多彩な女性キャラクターが戦乱の世の中で、大多数が男性ばかりの中、とても華々しく活躍するとことです。キングダムに登場する女性たちは、自分の中にしっかりと理想を抱き自分の信念に基づいて行動し、周囲の人々を惹きつけて先導していきます。女性が社会に出ると様々な、壁にぶつかることも多いと思います。キングダムには登場する女性キャラクターの中に進むべき道を指示してくれるようなキャラクターと出会えます。特に管理者の方には、自分の目指したい理想のリーダー像を見つけることができると思います。キングダムでは、それぞれの将軍たちが、各々の信念に基づいてリーダーシップを発揮しています。女性管理職は、まだまだ数も少なく困難も多いと思いますが、キングダムのキャラクターたちから状況を打破するヒントがもらえるかもしれません。

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今頑張っている人こそ読んで欲しい。成り上がりストーリー

キングダムは紀元前の古代中国の史実を元にしたお話です。
主人公の信は田舎の戦争孤児で下僕の身で、毎日奴隷のように働かされています。そんな信は、同じく奴隷として育った「漂」と天下の大将軍を目指しています。そんな二人でしたが、離れ離れになりそして「漂」は死亡してしまいます......。「漂」の亡くなった悲しみを乗り越えながらも、信は諦めずに天下の大将軍を目指します。
天下の大将軍を目指す為にはまず戦に出ることから始めます。最初は一番弱そうな伍(5人で組んでその5人で戦を共にする)で戦をしましたが、無事に武功をあげました。そして、田舎の下僕だった少年が異例の100人将になります。どんな辛い状況でも絶対に諦めない信に次第についていく者、応援していく者達が増えていきます。
主人公の信はもちろん、仲間がとても共感出来ると思います。いつも真面目だけが取り柄で、印象がない人の活躍、産まれながらの重圧に苦しみながらも成長する人、自分は何が向いているのか分からないから必死に探し努力する人…。出てくるキャラクターがみな人間味に溢れているので、必ず一人は共感し応援したくなることでしょう。毎日頑張っているけど、中々報われない方や、何かを成し遂げたい方が読むと勇気をもらえること間違いなしです。

キングダム / KINGDOM
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歴史好きに必見、読めば読むほどトリコになる

キングダムは若者の方にはもちろん、中年の方でもドップリとハマってしまう漫画です。いつの日か想像しませんでしたか?自分も戦場に立ってみたいと思った日々を…!!いつ読んでもドキドキハラハラします。物語は秦、つまり中国史をベースに作られています。主人公の名前は信。この主人公にはめちゃくちゃ仲のいい親友がいるのですが、そいつがまためちゃくちゃ優秀なんです。すぐに兵役につき、ぐんぐん成長していきます。そんなある日、その親友が任務により殺されてしまいます。奴隷だった信は親友の死をキッカケにある決意をします。それは中国の中で一番の武将になることです!!!これだけで最早ワクワクしてきたでしょう?まだまだです!この物語には実在していた武将も多々出てきます。自分のお気に入りは…やはり呂布です。三國志最強とも言われた男の人生に私は惹かれに惹かれました…そして、主人公との関係は!?まあここらへんにしておきます。これ以上のネタバレは嫌なので笑とにかく毎巻、毎巻ハラハラドキドキの連続です!是非ご覧にあれ!!!

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大人が興奮できる歴史アニメ

以前アメトークで特集されたキングダムがアニメで観られると知り観ています。その時に出演者たちが絶賛していたので機会があれば漫画を読もうと思っていましたが、アニメで観られるのは非常にありがたいです。
現在シーズン2の途中ですが、本当に面白くハマってしまっています。主人公の信が下僕から大将軍にまで上り詰めていく(のであろう)道のりを描いていますが、特筆すべきは時代設定が中国戦国末期だということ。日本に最も紹介されている三国志や項羽と劉邦の漢楚戦争も非常に面白く大好きで、過去に本や漫画を読んだものですが、それらに比べて遜色ないほど面白い上に漫画やアニメであまり紹介されていない戦国末期から秦の統一にかけての時代設定であってそれだけでも面白いのに、史実に忠実でありながらダイナミックな主人公像を作り上げることができている点で絶賛に値すると思います。またストーリー構成も上手く観ている方を飽きさせません。社会に出て長らく漫画を読んだりアニメを見たりすることは低俗だととらえ久しくなくなっていましたが、今回この作品を観て、大人の男が、性描写なしのストーリー性だけでのめり込めるアニメが久しぶりに登場してくれたことに感謝しています。

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不朽の歴史大河マンガ

このマンガは、秦の始皇帝が中国を統一していく過程で、下僕だった少年『信』が大将軍に上り詰めるまでを描くものです。

親友だった少年の死をきっかけに、後の始皇帝となる嬴政(えいせい)と知り合って一蓮托生の仲間となり、そこから多くの戦を通して百人長、千人将、二千人将、五千人将と出世をしていきます。
このマンガの見所のひとつが、史実にもある大きな戦と、その中での主人公・信の活躍です。
最初は一介の歩兵から始まりますが、大きな戦に参加する度に敵将の首級を挙げ、都で嬴政から報償を贈られ次々と出世していきます。

また、その戦の中で多くの仲間たちとも出会います。
中でも河了貂(かりょうてん)と羌瘣(きょうかい)という可愛らしい二人の女性との絡みは微笑ましく、見ていてニヤニヤしてしまいます。
河了貂は嬴政と知り合った最初の戦いで一緒に仲間になります。
最初は小さい男の子風のキャラだったのが実は女性であることが後に明らかになるのですが、信がそれに気づかずに弟のような扱いで「男同士」として振る舞い、素っ裸で河了貂の前に出るなど、ハチャメチャなエピソードが笑えます。
羌瘣は暗殺者集団の一人だったのですが、信と一緒に戦う中で次第に信に惹かれていき、最後は「信の子どもを産む」宣言まで飛び出します。
しかし実は子作りの方法を知らないままでの宣言で、「強い男と力を合わせてどっかの山に登って何かを炸裂させたら子どもを授かる」というちょっと天然な知識を披露してくれます。
そんな微笑ましい三角関係の中、信たちは中国統一に向け新しい戦いへ向かっていきます。

信自身も魅力的なキャラクターで、ちょっとおバカですが天性の戦闘に対する嗅覚と、仲間を率いるカリスマ性、そしてどんな相手でも最後には勝つという勝負強さで誰もが将器を認めてしまいます。
たまにおマヌケな一面を見せ、部下たちからもツッコミを入れられ、それでもひとたび戦になれば大殊勲を挙げ、先達の大将軍達からは後を託され、君主である嬴政からは頼みの綱として頼られます。

今年の春には映画化もされます。
まだまだ天下統一までの道のりは長く、信の成長と出世はこれからも続きます。
ぜひ今からでも読み始め、スカッと活躍する信の物語を楽しんでください。

キングダム / KINGDOM
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キングダムの戦闘シーン

キングダムは孤児であった信が李信として将軍になるお話ですが、春秋戦国時代の歴史を元に虚々実々を交えて展開される物語は見るものを圧倒します。
特に戦闘シーンは見ごたえがあり、大部隊同士の衝突や攻城戦は迫力があります。
将軍同士の一騎打ちも人とは思えないほどの大打撃を繰り広げています。
特に汗明と蒙武の一騎打ちは大迫力で、超重量級の砕棒を持ってドゴッドゴッと鈍く重い音を立て、一発貰ったら頭蓋骨が陥没してしまいそうなほどの殴り合いです。
そんな中で私が好きなのは桓騎の戦い方です。
戦い方の一つに敵兵に変装し、敵陣に潜入して敵将を討つのですが、そのトリックに手が込んでいます。
函谷関の戦いではまず煙幕を立てて超大型井闌車(せいらんしゃ)から騎馬を降ろして魏の小部隊を撃破。その部隊から甲冑を盗んで変装。おまけに旗を奪って敵大部隊を横断。
そして守りが若干薄い韓の総大将成恢がいる本陣を狙って急襲!
成恢はさすがは総大将だけあって対処は上手いのですが、桓騎と共に降りた張唐が息を吹き返して成恢を討ちます。
最後は武力勝負でしたが、春秋戦国時代のものとは思えない発想で戦いを組み立てる桓騎はすごいです。
その後は李牧に敗れてしまいますが、どう李牧が上回ってくるのか楽しみです。