男と男の闘い
キングダムは、戦国七雄の時代の「秦国」とその他の国との闘いを主に描いています。
この漫画では主人公の「信」の成長はもちろんのこと、仲間との出会いや別れ、そしてなによりも熱い男達の闘いが鮮烈に描かれています。「闘い」というと残酷さや卑劣さが先行し、あまり良いイメージが浮かばないかもしれません。しかし、このキングダムという作品を読む事で、根底にある「闘い」に対しての暗いイメージが崩されると思います。男と男の「闘い」の中にも、主人公の「信」や、「秦国」を導いている後の始皇帝こと「政」、またその仲間達や敵、散っていった者達の考え方が、この「キングダム」という作品に現れていると思います。後世に生きる人達が、幸せに生きる為にどうしたらいいかという政の葛藤もこの作品には忠実に現れていてとても惹かれます。
そして、何よりも「闘い」のシーンで生まれる作画や名言は必見です。この作品では、前段にあるとおり、闘いには出会いもあれば、別れもあります。しかし、散っていった者も含め、全ての仲間や敵の思いを背負って戦う主人公の後ろ姿に惹かれ、そしてその後ろ姿でさえも作画で完璧に再現しています。ぜひ、一読してください!必見です!