ひぐらしのなく頃に / Higurashi When They Cry

ひぐらしのなく頃に / Higurashi When They Cry

『ひぐらしのなく頃に』とは、竜騎士07原作のアニメ作品。原作はビジュアルノベルで、2006年から断続的にアニメ化された。小説や実写映画なども制作され、2000年代後半から2010年代前半を代表する人気作品となった。
雛見沢村に引っ越してきた少年前原圭一は、同じ学校に通う部活仲間の竜宮レナや園崎魅音らと平和に暮らしていた。しかしある時フリーカメラマンの富竹ジロウという人物から、過去に村で起きた殺人事件の話を聞く。事件のことを調べ始めた圭一の周囲で不穏な事態が相次ぎ、凄惨な惨劇が繰り返されていく。

ひぐらしのなく頃に / Higurashi When They Cryのレビュー・評価・感想

ひぐらしのなく頃に / Higurashi When They Cry
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アニメ史上最高の和風ホラー作品

日本特有の和風なホラーを味わいたい方は「ひぐらしのなく頃に」を見ることをおススメします!
この作品は雛見沢村という人口2000人にも満たない村を舞台に、村の伝統である「綿流し」を軸にして起こる連続怪死・失踪事件の謎を暴いていく物語です。
この作品の魅力は、予想できないストーリー展開、音楽そして自分の人生にも影響を与えてくれるような言葉の3つです。
まず1つ目の予想できないストーリー展開について。登場人物のギャップがとても激しいです。序盤はほのぼのとした日常を主人公達が過ごしていくのですが、徐々に不穏な空気になっていき、友達が急に発狂し視聴者に恐怖を植え付けていきます。萌え萌えの女の子が多いのでその分ギャップも凄まじいです。また、本当に人ではできない出来事まで起きて謎が謎を呼ぶ展開になっており、ホラーや謎解き要素が好きな人はどんどんこの作品にのめり込んでいきます。
2つ目の音楽ですが、とにかく作品の世界観に合っています。ここまで完璧に合っている作品は中々ないです。音楽を聴くだけで「ひぐらしのなく頃に」の世界観に一瞬で入り込むことが出来ます。
3つ目の自分の人生にも影響を与えてくれる言葉ですが、この作品はただ怖いだけではなく仲間とは何か、人の成長模様、過去の過ちとの向き合い方、など私達の人生に学びをくれる作品でもあります。私自身、「ひぐらしのなく頃に」の本当の魅力はこの部分にあると思っています。辛い状況や絶望的な状況でも諦めずに前に進み乗り越えていく過程こそが本作品の真の面白さであり、人気の理由でもあると感じています。

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昭和の空気を懐かしむことができる作品

この作品はもともと、同人サークル「07th Expansion」が発売したゲームから始まった。ゲームが発売されると人気が出て、またたくまに小説化や漫画化といったブームが巻き起こった。同人誌即売会であるコミックマーケットにて、2002年夏からシリーズ化されていった。ゲームの前半は明るい描写やキャラのやりとりに心が和むが、後半から重要な手がかりとなるシーンに入ると演出が急変。迫力のある演出とともにキャラの様子が豹変する。そのギャップからのめりこむファンも急増したらしい。実際に遊んだ投稿主も、そのギャップにやられシリーズの続編を買うくらいにどっぷりと世界観に浸ってしまった。ジャンルとしてはホラーミステリー系で、同じようで違う時間帯の世界…すなわちパラレルワールドを舞台とした作品となっている。そのため、前の話で殺されたキャラが次の話で生きていたりと、不思議な感覚に襲われる。
昭和58年の夏を舞台に、都会から田舎町の雛見沢村に引っ越してきた主人公、「前原圭一」を軸に、学校の部活メンバーを含む5人の生徒の悲劇の物語である。また、それだけではなくこの作品は児童虐待や村の風習など、現代の問題を描く物語としても有名であり、社会的メッセージも含まれた作品だ。それを含み、ホラーサスペンス系の漫画としては新しい感覚で作品を読むことができるのではないだろうか。

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ひぐらしのなく頃に

「ひぐらしのなく頃に」は元々同人サークルのサウンドノベルゲームである。それがアニメになり現在は「ひぐらしのなく頃に卒」「ひぐらしのなく頃に解」「ひぐらしのなく頃に業」などの派生作品も多く存在している。本作品は同じ時間を繰り返すパラレルワールドであり、初見では非常にわかりにくい作品になっています。パラレルワールドで主人公が入れ替わり、物語が少しずつ核心へ進んでいくミステリーである。あまりに解読が難しいのである程度ネットで答えを調べてからでも楽しむことができる作品である。また魅力的な女の子のキャラもひぐらしの特徴である。主要なヒロインを紹介すると「レナ」は可愛いもの好きで女の子らしい一面と粗大ゴミ置き場が好きという変わった感覚を持ったキャラである。巨大なナタのような武器を持っていて武器を持ったその姿はまるで殺人鬼のようである。「ミオン」は村の権力者、園崎家の孫娘である。園崎家地下にある拷問部屋で拷問に携わることもある。また双子の妹「シオン」とは髪型でしか見分けが付かないが髪型を変えれるとお手上げなのである。他にも魅力的なキャラは存在していて、魅力あるキャラと壮大なミステリー要素があるストーリーの織りなす本作品は10年以上も前の作品でありながら根強い人気誇っている。

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スプラッタホラーに隠された友情物語

知っている人にも凄惨なシーンのあるホラー作品として有名な本作ですが、私にはそれらよりも彼らの絆を描くシーンが印象に強く残っています。

ゲーム版では、選択肢が出ないにも関わらずジャンルを推理ゲームともされていて「この真相は一体どう言うことなんだ?」とプレイヤーが考えるものでした。

○○編としてそれぞれ見られる各ストーリーは、全てが実際にこの物語内で起きた出来事です。

いわゆるタイムリープをし、凄惨な未来から過去へと戻り、理想の未来のために同じ時間を繰り返している形で、物語は基本的に1人以上が「前の世界の記憶」を保持した状態で新しく世界が始まります。
梨花は多くの回数、世界を繰り返し未来を変えようとしてきましたが上手くはいきません。

圭一が転校してこなかった世界。
圭一がレナと魅音を殺してしまう世界。
詩音が魅音と圭一を殺してしまう世界。
沙都子が虐待されてしまう世界。
何度も何度も何度も何度も世界を繰り返し、前回の世界での問題点を解決しても他の大きな問題が立ちはだかることが繰り返される絶望感は恐ろしいほどです。

最終的には、登場人物のほぼ全員が協力することで大きな問題に対応・対処し、全ての黒幕であり障害であった三四を止めることができ、彼女自身の苦しみも富竹の存在によって軽減された、はずです。

今回こそはきっといける、と言う希望と、また駄目だったという絶望感の落差が激しく衝撃を受けることが多い作品。
だからこそ、最後の全てが救われたように感じられるラストに受ける達成感は、筆舌にしがたいものがあります。

ひぐらしのなく頃に / Higurashi When They Cry
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ホラーミステリー好きにはおすすめ

舞台は山間の寒村「雛見沢」です。実写モデルは岐阜県の白川郷です。そこに前原圭一(主人公)が引っ越してくるところから始まります。最初は、雛見沢の同級生たちと朗らかな日常を過ごして田舎の良さを体験することができます。しかし、ある日ゴミ山にて「圭一」とその友達「竜宮レナ」が宝探しをしていたところで物語は動き始めます。宝探しで疲れた圭一が一人休んでいると、そこにフリーのカメラマン「富竹次郎」が通りかかります。富竹と圭一は少し会話をし、富竹が一言「彼女(竜宮レナ)はあんなところで何をしてるんだい?」。圭一は冗談半分で「さぁ昔埋めたバラバラ死体でも確認してるんじゃないですか」と返しますが、その瞬間富竹の顔つきが急変。続けて「嫌な事件だったね。まだ腕が一本見つかってないんだろう…」と。圭一はとっさに聞き返そうとしますが、レナが戻ってきてしまい、富竹も二人の邪魔をするのはいけないと帰ってしまいます。圭一はレナにバラバラ殺人について聞き出そうとしますが、レナは「知らない」と冷たく一言。その日はそれで解散し、圭一は少し疑心が芽生えてきます。このようにひぐらしのなく頃には、キャラクターに対する疑心や主人公たちに降り注ぐ不可解な事件などを全8篇かけて、解決していく物語です。7/1からひぐらしのなく頃に卒なども放送されるため、ぜひこの機会に全話見ていただきたいと思います。ひぐらしのなく頃にはしっかり物語の中で答えが、描かれるのですっきりとした気持ちで読み終えることができると思います。

ひぐらしのなく頃に / Higurashi When They Cry
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ホラーミステリー好きにはおすすめ

ひぐらしのなく頃には正解率1%のミステリーというキャッチフレーズで、話題を呼んだホラーミステリー作品です。あらすじとしてまず前原圭一(主人公)が雛見沢という小さな村に引っ越してくるところから始まります。最初は村のクラスメイト達と楽しく日々を過ごしているのですが、ある日ゴミ山に宝探しに行った際主人公は村についての奇妙な事件をたまたま通りがあったフリーのカメラマン富竹次郎に聞かされます。内容はこの村で過去にバラバラ殺人があったこと。そしてその死体の右腕がまだ見つかっていないことです。これだけを伝え富竹はその場を後にしてしまいます。事件に対し興味を抱いた主人公はクラスメイトにバラバラ殺人について尋ねようとします。しかし、なぜかクラスメイトはその話題になると必要以上に拒絶し、雰囲気がまるで変ってしまうのです。最初はあまりよくない事件なので、話したがらないのも無理はないなと飲み込む主人公でしたが、村について詳しい警察の話によると実は殺人事件は一度ではなく4年連続続いていること、そしてその被害者にクラスメイトの身内がかかわっていることを知らされ、そして村人はオヤシロ様(その村に祭られている神様)の仕業だと決めつけていることを聞かされます。それにより主人公は疑心暗鬼にとらわれていくといったものになっています。
ひぐらしのなく頃にはこの事件を全7編かけて読み解いていくというものになっているのでミステリー好きにはたまらない作品となっています。

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叙述トリックの金字塔

この作品は昭和58年の寒村を舞台にしたミステリーアニメとなっている。作品自体はいわゆる伏線をどんどんと散らばらしていく出題篇とそれらを回収していく出題篇い分かれている為、一つの章の内容が分からなくても違う章で補完することが出来るものとなっている。ただ、ミステリーアニメとは謳っているがそれらは最初だけであり、途中から内容がファンタジーなものになってしまっている所は否めない。
物語の舞台である雛見沢では毎年6月の中旬に綿流しと言われる布団の綿を流して土着の神である『オヤシロ様』に感謝をするという行事がある。その中で毎年必ず死者が出てしまい村人の間では鬼隠しと呼ばれ恐れられている。作中の軸は鬼隠しとは何か、土着の神である『オヤシロ様』とは何者であるかが物語の軸になってくるが、最終的には『オヤシロ様』は宇宙人で1000年以上前に雛見沢に降り立ち神として奉られた者が年を経るごとに歪曲され伝わっていったというなんともホラー作品とは言えない物語で終わってしまっている。
しかし、ここまでのお話はアニメでは扱っていないため素直な気持ちで鑑賞すれば楽しめる作品だと思う。又、雛見沢は白川郷をモデルにしているため作品の要所要所で現実にある建物で出てくるのも面白い。

ひぐらしのなく頃に / Higurashi When They Cry
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ミステリーの連鎖

主人公の前原圭一(まえばら・けいいち)は、ある日、雛見沢(ひなみざわ)村と呼ばれる小さな集落へ引っ越してくるところから始まります。
圭一は楽しい仲間もでき、おだやかに楽しく暮らしていましたが、ある日、村で過去にとある事件が起こっていたことを知り、平和が崩壊していくのが見どころです。
元々は同人ゲームとして個人が作り販売していたものでしたが、ファン同士の口コミで人気に火が付き、アニメ化にもなりました。
漫画は、鬼隠し編・綿流し編・罪滅ぼし編などが複数存在します。
ミステリーの謎解きができるのは、解決編になります。
今回は鬼隠し編のレビューを書きます。圭一は、引っ越してきたばかりでしたが、雛見沢の学校ではいじめられることもなく、真の意味で良い仲間ができます。
リーダー格の園崎魅音(そのざき・みおん)、可愛いもの好きの竜宮(りゅうぐう)レナ、イタズラ好きの北条沙都子(ほうじょう・さとこ)、しっかり者の古手梨花(ふるで・りか)。
学校の彼女らは、村へ来たばかりの圭一をとても歓迎します。
主人公の圭一も、引っ越してきたばかりだからこそ、『気を遣ってくれてるんだな』と少し申し訳なく思いながらも、
優しいメンバー達との距離を考えつつ冗談を言いながら心を寄せていきます。
しかし、ある時、何気ないきっかけから平和が崩壊していきます。
漫画をぜひ読んで欲しいのですが、圭一は仲間のいう事を全て疑うように人間性が変わっていきます。
それは、可愛いもの好きのレナが、一つ嘘をついたからでした。
その嘘は、「引っ越してきたばかりの圭一君を恐がらせたくない」という思いからでした。
しかし、主人公は全て信じらなくなり、学校を体調が悪いと言って休むようになります。
漫画の鬼隠し編のラストをネタバレを言うと、バッドエンドです。
主人公の圭一は「ごめんなさいごめんなさい…」と謝りながら、自分の首を無我夢中でかきむしり失血死します。
気の良い仲間だった、リーダー格の魅音と可愛いもの好きのレナの二人は、死ぬ前の圭一の部屋にて金属バットで撲殺(ぼくさつ)されます。
残りの沙都子と梨花は生き残りますが、「なんで圭一さんが…」と泣きながら学校で先生から話を聞いたのでした。
何故たった一つ嘘を吐かれただけで、圭一はこうも不信感に苛まれ、猟奇的な人間へ変わってしまったのでしょうか。
鬼隠し編のネタバレ、ラストの話は以上になります。何故こんな人間になったのかは、解決編をぜひ見てみてください!
他の話も続けて読むとお勧めです。単行本は、ほとんど2冊ずつで完結します。もしよろしければ、手に取って読んでみてください。

ひぐらしのなく頃に / Higurashi When They Cry
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最後まで目が離せない!!同人ゲームサスペンスの金字塔!

「ひぐらしのなく頃に」は、アニメや漫画好きなら一度は耳にしたことはあるのではないでしょうか。
主人公の前原圭一が都会の暮らしに疲れ、家族共々、雛見沢村に引っ越してくるというところからストーリーが始まります。そして、平穏に過ごす前原圭一の周りで起こるいくつもの不可解な事件を仲間とともに解決していくという物語になっています。

この作品は大きく、事件の概要、事件の経緯、事件の解決という3つの章から成り立っており、始めに予想していた内容を大きく覆されるため、最後までハラハラとストーリーを追うことができます。また、小さな伏線も数多く隠されており、ストーリーが進むにつれ少しづつ回収されていくという面白さも魅力の一つです。
今作の舞台となる雛見沢村は実際に存在し、岐阜県白川村をモデルに作られています。そのため、本作を最後まで楽しみ、より「ひぐらしのなく頃に」という世界観に浸りたいという方は、白川村に訪れることで、作中の雛見沢村を肌身で感じることができるのではないでしょうか。日本のアニメ史上、ここまでのどんでん返し、伏線回収があるアニメはないと思います。時間がある方はぜひ「ひぐらしのなく頃に」を観てみてください。

ひぐらしのなく頃に / Higurashi When They Cry
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サスペンスとホラーに感動要素も含めた良作

この作品は序盤はホラー調で物語が進みます。
主人公は田舎の村に引っ越してきた中学生なのですが、村の人々の様子がどこかおかしいことに徐々に気付いていきます。そこからミステリー要素を含んだ展開へと向かっていきます。
この作品は4話くらいごとの章に分かれていて、最初は主人公が惨劇に見舞われる描写が目立つのですが物語が進むにつれてそれらの現象の真実に気付いていきます。

この作品の面白いところは、村という閉鎖的な環境独自のホラー描写が上手い点です。
村から出ようにも、その村の人々は他の街に行くと発狂して死に至るという疫病にかかっているため出ることもできないのです。後に主人公が見舞われていた惨劇は、実は主人公が見ていた幻覚であるということも後に明かされます。更に別の世界線と並行して物語が進むというSFの要素が盛り込まれているところも面白い点です。
最終章のみんなが幸せになれる世界線では、村のみんなが巨悪と戦うのですが、そのラストシーンはかなり感動できるものなっています。悪役として描かれている女性も過去に壮絶な不幸を抱えていてただ単純に憎むべき相手としては描かれていない点も良かったです。物語の最初の方はホラー要素が強く、とっつきにくい人もいるかもしれませんがオススメの作品です。

ひぐらしのなく頃に / Higurashi When They Cry
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ただのホラーマンガじゃない

簡単に言うと、可愛い萌え系のキャラクターが血なまぐさい物語を展開させていきます。ですがそれだけではありません。まずは「ひぐらしのなく頃に」で謎がたくさん散りばめられた物語が展開され、特に目明し編はめちゃめちゃ怖いし、グロテスクです。
1番初めの鬼隠し編でも、ただのマンガなのにビクッと驚かされてしまうページがありました。祟殺し編は辛く、だいたいこの3つの編が出題編と言われています。こちらはだいぶ怖く、え、何故?のように全く何が起きて、何故この人達が死んだのか一切わからない。超人的な力による祟りなのか、はたまた殺人なのか?そこから全く何もわからない状態です。その後、「ひぐらしのなく頃に解」という解答編と呼ばれるものに続き、やっとなぞが紐解けていく形になります。例えば、出題編の鬼隠し編の裏側や、何が起こっていたのかがが解答編の罪滅し編でわかるような作りになっています。特にこの2つの編は映画化もされており、私は1番感動させられました。全ての謎が解答編の最後の祭囃し編で収束させられ、なるほどとなります。
このマンガは、ただ可愛いキャラクターのホラー物語ではなく、感動させられるようなものになっています。解答編からは涙無しには読み進められないと私は思います。