ひぐらしのなく頃に / Higurashi When They Cry

ひぐらしのなく頃に / Higurashi When They Cry

『ひぐらしのなく頃に』とは、竜騎士07原作のアニメ作品。原作はビジュアルノベルで、2006年から断続的にアニメ化された。小説や実写映画なども制作され、2000年代後半から2010年代前半を代表する人気作品となった。
雛見沢村に引っ越してきた少年前原圭一は、同じ学校に通う部活仲間の竜宮レナや園崎魅音らと平和に暮らしていた。しかしある時フリーカメラマンの富竹ジロウという人物から、過去に村で起きた殺人事件の話を聞く。事件のことを調べ始めた圭一の周囲で不穏な事態が相次ぎ、凄惨な惨劇が繰り返されていく。

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ひぐらしのなく頃に / Higurashi When They Cry
10

ミステリーの連鎖

主人公の前原圭一(まえばら・けいいち)は、ある日、雛見沢(ひなみざわ)村と呼ばれる小さな集落へ引っ越してくるところから始まります。
圭一は楽しい仲間もでき、おだやかに楽しく暮らしていましたが、ある日、村で過去にとある事件が起こっていたことを知り、平和が崩壊していくのが見どころです。
元々は同人ゲームとして個人が作り販売していたものでしたが、ファン同士の口コミで人気に火が付き、アニメ化にもなりました。
漫画は、鬼隠し編・綿流し編・罪滅ぼし編などが複数存在します。
ミステリーの謎解きができるのは、解決編になります。
今回は鬼隠し編のレビューを書きます。圭一は、引っ越してきたばかりでしたが、雛見沢の学校ではいじめられることもなく、真の意味で良い仲間ができます。
リーダー格の園崎魅音(そのざき・みおん)、可愛いもの好きの竜宮(りゅうぐう)レナ、イタズラ好きの北条沙都子(ほうじょう・さとこ)、しっかり者の古手梨花(ふるで・りか)。
学校の彼女らは、村へ来たばかりの圭一をとても歓迎します。
主人公の圭一も、引っ越してきたばかりだからこそ、『気を遣ってくれてるんだな』と少し申し訳なく思いながらも、
優しいメンバー達との距離を考えつつ冗談を言いながら心を寄せていきます。
しかし、ある時、何気ないきっかけから平和が崩壊していきます。
漫画をぜひ読んで欲しいのですが、圭一は仲間のいう事を全て疑うように人間性が変わっていきます。
それは、可愛いもの好きのレナが、一つ嘘をついたからでした。
その嘘は、「引っ越してきたばかりの圭一君を恐がらせたくない」という思いからでした。
しかし、主人公は全て信じらなくなり、学校を体調が悪いと言って休むようになります。
漫画の鬼隠し編のラストをネタバレを言うと、バッドエンドです。
主人公の圭一は「ごめんなさいごめんなさい…」と謝りながら、自分の首を無我夢中でかきむしり失血死します。
気の良い仲間だった、リーダー格の魅音と可愛いもの好きのレナの二人は、死ぬ前の圭一の部屋にて金属バットで撲殺(ぼくさつ)されます。
残りの沙都子と梨花は生き残りますが、「なんで圭一さんが…」と泣きながら学校で先生から話を聞いたのでした。
何故たった一つ嘘を吐かれただけで、圭一はこうも不信感に苛まれ、猟奇的な人間へ変わってしまったのでしょうか。
鬼隠し編のネタバレ、ラストの話は以上になります。何故こんな人間になったのかは、解決編をぜひ見てみてください!
他の話も続けて読むとお勧めです。単行本は、ほとんど2冊ずつで完結します。もしよろしければ、手に取って読んでみてください。