艦隊これくしょん -艦これ-(ゲーム)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

角川ゲームス開発のブラウザゲーム、およびメディアミックス作品群。
2013年正式サービス開始。
2015年にはTVアニメ化も行われ、同アニメの続編が2016年に映画化された。
正体不明の敵「深海棲艦」によってシーレーンが破壊された世界で、在りし日の艦艇の魂を宿す「艦娘」が深海棲艦と戦う姿を描く。

リリースから1年ほど経って実装された要素。制空権を優勢以上に保っている場合に、強力な砲撃が可能となるシステム。
発動には1機以上の偵察機が必要となっており、偵察機が装備できない艦種や装備ができても機数が0の艦娘は発動させることができない。
装備の種類により発動する砲撃の種類が異なるため、運用目的に応じた装備の工夫も必要となる。
登場以降艦娘の運用法が大きく変わった程の重要システムである。

対空カットイン

リリースから1年以上経って実装された戦闘システムの1つ。
航空戦において発動し、敵艦載機を大量に撃破する。
一部海域では空母を出撃させられず、そのままでは大量の艦載機による致命的な爆撃を受ける可能性があるため、対抗策として多用される。
また、発動させるための装備制限が非常にきついが、弾着観測射撃を使用できない駆逐艦は発動させるための装備が一番効率よく運用できる装備と重なるため、難関海域に出撃させる必要のある駆逐艦に対空要員としての役割を与えさせる事もできる。
戦闘マスの種類の1つに航空戦のみを行う物があるため、ここでのダメージを大きく抑えるためにも使える。
意識して対空カットインができる艦娘を用意する必要があるほどの重要なシステムである。

夜戦

通常戦闘が終了した後の追撃戦。一部戦闘では夜戦のみの場合もある。
攻撃回数は各艦1回ずつ。ただし、軽空母・空母及び大破状態の艦娘は攻撃不可能となっている。
装備によって単発攻撃・2回攻撃・カットインの3種類の攻撃が可能。ただし、2回攻撃及びカットインには発動率が設定されており、不発だと単発攻撃になってしまう。
ダメージ計算式火力と雷撃能力の合算をベースに、攻撃種別ごとの倍率をかける特殊なものになっているため、通常の戦闘では決定打を放てない艦種が夜戦では絶大な火力を誇ることがある。

基地航空隊

一部の海域に実装されている、支援システム。最大3中隊からなる基地航空隊を使用し、空襲を迎撃したり敵艦を攻撃したりする。1中隊毎にマップ全体で使用可能な回数が2回に限られるなど、後述する支援艦隊に比べると制限が激しい。
中隊には4種の航空機を編成できる。基地航空隊専用の局地戦闘機・陸上攻撃機が運用可能な他、空母に装備できる艦上航空機も運用可能。

演習

他プレイヤーの第1艦隊と戦う。多くのソーシャルゲームに搭載されている疑似対人戦要素であり、本作では育成の肝となる要素である。
相手の編成はリアルタイムで更新される第1艦隊そのものとなっているが、先述の戦闘システムの関係上、自軍が有利になりやすい。ただし、勝利条件の関係でしっかり編成を組まないと勝てない場合も多い。
戦闘相手は毎日3時と15時に更新され、最大5名が一定の基準により決定される。各相手との演習は決定後1回限りとなるため、1日の最大演習可能数は基本的に10戦となる。
戦闘結果によるダメージは残らないが、燃料・弾薬などは消費する。
獲得できる経験値が非常に高く、またダメージが残らない性質から艦娘の育成に非常に適しており、入手したばかりの艦娘は演習でレベルを上げるのが定石とされている。

遠征

本作の攻略の肝となる部分。任務をこなし、艦隊の拡充に成功すると可能になる。出撃の種類の一つとされているが、仕様は大きく異る。
第2艦隊から第4艦隊まで、最大3艦隊を遠征に出し、燃料・弾薬・鋼材・ボーキサイトの4種類の資材を獲得する。遠征には一定の時間が設定されており、これを早めることはできない。遠征の中止もできるが、場合によっては遠征を中止した艦隊が帰還するまでに時間がかかることもある。遠征への出撃には資材が必要となっており、帰還時には規定量の資材を消費している。
遠征の成功条件は明らかにされていないが、ユーザーによる調査によって殆どの条件が判明している。攻略情報を調べないと、資源を減らすばかりになってしまうシステムである。

資材は出撃や遠征に必要な他、開発・建造(装備・艦娘の確保)や入渠(HP回復)でも消費するため、遠征でしっかりと確保しておかないと、ゲーム進行が著しく遅れることになる。初心者から上級者まで、遠征をどれだけ利用したかが常に重要になる大事なシステムである。

支援艦隊

遠征の一つだが、他の遠征と違い出撃する艦隊を支援する役回りを持つ。支援艦隊を遠征に出した状態で海域に出撃すると、戦闘マス及びボスマスの砲撃戦開始前に支援艦隊が砲撃・雷撃・航空の支援の内どれかを行ってくれる。どれを行うかは支援艦隊の編成次第となっている。現在ではもっぱら砲撃支援が用いられる他、航空支援に関しても一部マップで有用性が確立されている。
通常時は「南方海域」のみで使用可能なほか、イベントでは必ず使用可能となっている。
支援艦隊の派遣先は戦闘マスとボスマスで異なり、それぞれ「前線支援任務」「艦隊決戦支援任務」と呼称される。
必ず支援を行うとは限らず、出撃した艦隊が途中で撤退したり、ボスにたどり着かなかったりしても燃料や弾薬が減るなど消費が多いが、支援さえ行われれば攻撃回数が6回増えるため、威力も絶大。特にイベントでのボス攻略には欠かせないシステムである。

イベント

年に4回ほど催される大規模なイベントの事。期間限定の海域マップが実装され、複数の艦娘が先行実装される。
甲・乙・丙の難易度選択が存在する。最高難易度が甲、最低難易度が丙。提督の熟練度に応じて選べる難易度が増えていく。
なお、最低難易度であっても海域マップそのものに変化がないため、大抵の場合相応の高難易度となる。
海域マップのボスは総体力制固定となっており、一回の海域突破でクリアできないのも特徴。かつては時間経過により体力が回復していたが、2013年秋を最後に同システムは廃止された。
イベント時限定で「連合艦隊」「輸送作戦マップ」が実装される他、かつては「基地航空隊」「支援艦隊」等も先行実装の形でイベント海域で提供されていた。
先行実装となる艦娘は海域マップクリアと戦闘後のドロップの2種類で提供され、特にドロップで手に入る艦娘は入手確率が高くないため、多くのプレイヤーが入手に苦労することとなる。

連合艦隊

イベント時限定の特殊な艦隊。第1艦隊と第2艦隊をあわせて出撃させることができる。
編成に大きな制限がかかるが、全12隻からなる圧倒的な火力は心強い。また、敵味方問わず命中率が大きく下がるため、戦闘マスでのダメージも抑えやすい。
第1艦隊が主力、第2艦隊が護衛として運用されるが、夜戦は必ず第2艦隊が行う。役割分担が非常に重要なシステムとなっている。
敵が用いる場合もあるが、基本的にボス限定であり、攻略を前提に弱い艦艇で固められている事が多いため、こちらにとって脅威とはなりにくいように調整されている。

輸送作戦マップ

文字通り、物資などの輸送を目的としたマップ。イベント時限定となっており、艦隊の輸送力が重要になる。また、ボスを撃破せずとも輸送量に応じて敵体力が低下することも特徴。輸送作戦マップ専用の黄色いゲージが目印となっている。
ただし、輸送を成功させるためにはボスに勝利する必要があるため、完全にボスを無視していてはクリアできない。また、輸送作戦終了後にボスを撃破する必要があるマップも存在した。普段は主力となりにくい艦種ほど輸送能力が高く設定されているため、このタイプのマップにあった戦略が必要とされるシステムである。

ケッコンカッコカリ

艦娘に指輪及び婚姻届を渡し、今まで以上の絆を結ぶシステム。ゲーム的にはレベルの上限を99から150に引き上げる役目を果たす。
ゲーム中ではプロポーズ場面が描かれる他、一部ボイスが専用のものに差し替わる。
レベルによる影響が大きくない本作において、ケッコンカッコカリの一番の利点はこれらのケッコン後の変化が見られることにある。
ケッコンカッコカリに必要な指輪と書類は1セットのアイテムとして登場し、ゲームを進行させると1つ入手可能。また、有料アイテムとして購入することも可能。
システム上の強みが少ないとはいえ、2隻目以降はレベル上限を引き上げる毎に課金する必要があるため、『艦隊これくしょん』における一番のエンドコンテンツとなっている。

艦種・艦娘(キャラクター)

arian
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