艦隊これくしょん -艦これ-（ゲーム）のネタバレ解説・考察まとめ

本作には様々な役割を持つ艦艇の種類を表す「艦種」（「戦艦」「駆逐艦」「正規空母」等）が設定されており、各艦娘はこれらの艦種でカテゴライズされている。
ここでは艦種の紹介と共に、各艦種ごとの主な艦娘（キャラクター）を紹介する。

駆逐艦

船速が速く、小型の艦艇。哨戒任務を得意とし、またその速力から輸送任務にも徴用された。
本作では低燃費ながら低火力・低装甲と戦力的には一歩足りない艦種に設定されており、遠征や随伴艦として活躍する。
また、全体的に回避率が高く、雷撃能力は低くないため、鍛え抜かれた駆逐艦は十分な打撃力と生存力を持つ。
システム上の都合から対空カットインが運用しやすいため、対空要因としての役割も多い。

吹雪

最初に選択できる秘書官の1人であり、事実上の主人公として扱われている。アニメでは主役に抜擢された。
性能は平均的な駆逐艦のものだったが、第二弾回目の改造「改二」が実装され、防空能力の非常に高い駆逐艦として個性的な能力を得た。
元気で正義感が強く、真面目ないい子。

軽巡洋艦

火砲を主な火力とし、魚雷を備え、速力も高めで比較的小さめの艦艇。装甲は薄く、ワシントン条約によって重巡洋艦という概念が生まれて以降は速力・装甲の面で運用が大きく異なっていった。
ゲーム中では低めながら十分な砲撃能力と雷撃能力、そして殆どの艦娘が弾着観測射撃を行えるようになった結果、低燃費ながら必須火力を稼げる汎用的な艦種となっている。システム上では夜戦において特に力を発揮するようになっている。

大淀

軽巡洋艦としての登場より任務画面での登場機会のほうが多い艦娘。
サービス開始当初より任務画面で姿を見せており、2014年に満を持して艦娘として登場。その際、任務画面に登場するキャラクターが大淀であることが明かされた。
通常の軽巡洋艦の装備可能兵装数が3つな中、大淀は数少ない装備可能兵装数4の軽巡洋艦として多くのマップで活躍する。
几帳面で真面目な性格。

重雷装巡洋艦

軽巡洋艦から派生した艦種。史実では軽巡洋艦の改造の末にわずか2隻が誕生した幻の艦種である。その為、艦これに実装されている数も少ない。
ゲーム上では軽巡洋艦の火力はそのままに限界レベルまで高い雷撃を備える。更に特殊装備「甲標的」を装備することで砲撃戦開始前に雷撃を行うことができるという非常に強力な艦種となっている。ただし、その性質上「甲標的」を装備しなければ十全な能力を発揮できない上、弾着観測射撃も不可能という欠点もある。

北上/北上改二

改造により艦名が「北上改二」に変化する。ゲーム中では引き続き北上とも名乗る。

全提督の切り札。ある程度ゲームに慣れてきたら、まずは確保したい艦娘の1人。
本作の夜戦時の攻撃力は火力＋雷撃能力で決まり、特殊攻撃であるカットインは特に強力である。
北上改二はカットインに必要なステータス「運」が高く、更に重雷装巡洋艦の雷撃能力の高さから上記夜戦時の攻撃力も高くなっているため、夜戦では無類の強さを発揮できる。
確率で発動するカットインを嫌ったとしても最大級の火力を発揮できるステータスを持っており、安定志向のプレイヤーも彼女を多用する。
その強力さは一時期のイベントでボス到達条件を「重雷装巡洋艦を使用していない艦隊」にされていたほどである。
性格はひょうひょうとしていてフレンドリー。アニメでは掴みどころのない、少し鈍い性格と解釈されていた。

重巡洋艦

有り体に言えば大型の巡洋艦。ワシントン条約下で巡洋艦が定義された後、強力な巡洋艦を再定義するロンドン軍縮会議にて巡洋艦が高火力の「カテゴリーA」と低火力の「カテゴリーB」に区分けされた。この際のカテゴリーAが重巡洋艦である。
ゲーム内では強力な火砲と雷撃を両立したバランス型として設定され、戦艦には後述のデメリットとなりうる特徴があるため、戦艦の代替として多用される。
また、通常戦闘と夜戦の火力バランスが全艦種中随一であるため、夜戦を考えた艦隊では最重要戦力とされる。
海外艦娘の実装も多いため、バラエティ豊かな艦娘がよりどりみどりの艦種でもある。

摩耶

提督たちに防空能力の重要性を教えた艦娘。
第2段階の改造である「改二」になることで、艦娘最高レベルの防空性能を得るとともに、特殊な対空カットインも可能となる。
通常の対空カットインが駆逐艦か弾着観測射撃を諦める必要がある中、彼女の特殊な対空カットインは弾着観測射撃と併用可能であり、安定した火力と防空性能を実現した。
イベントにおける連合艦隊では特に編成の制約や戦闘システムとの噛み合いがよく、彼女を採用するか否かが難易度に直結するマップも多い。
性格は強気な俺様少女。

航空巡洋艦

水上偵察機を多数搭載可能な巡洋艦。第2次大戦後はヘリコプターの登場により需要が増し、ヘリコプター搭載型護衛艦への発展的解消がなされた。
ゲーム中では爆撃が可能な水上偵察機（瑞雲など）が「水上爆撃機」という特殊なカテゴリーに分類され、航空巡洋艦はこれらを実用的な搭載数で運用できる巡洋艦という扱いになっている。重巡洋艦を多数の水上偵察機が運用可能な形に改造した艦種という位置づけにされており、重巡の強みはほぼそのままに水上爆撃機が運用できる強力な艦種となっている。

利根/利根改二