『ジョジョの奇妙な冒険』とは、1993年にコブラチームより発売されたスーパーファミコン用PRG。『ジョジョの奇妙な冒険』初の単独ゲーム化作品である。戦闘はコマンド入力方式の「スタンドバトル」だが、横スクロール移動やバイオリズムシステム、精神を削る「はなす」コマンドなど独創的なシステムを搭載している。
基本的には原作のストーリーをなぞっているものの、改変が多い。全員生存エンドなど原作無視の要素が満載で、そのシュールさやボリュームの薄さからクソゲー・バカゲーと評されている。
『ジョジョの奇妙な冒険』(ゲーム)の概要
『ジョジョの奇妙な冒険』(ゲーム)とは、1993年3月5日にコブラチームより発売されたスーパーファミコン用ロールプレイングゲームである。荒木飛呂彦による人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース』を題材としており、同シリーズ初の単独コンピュータゲーム化作品として知られる。制作総指揮は橋本真司が務めた。
本作は、中世的なファンタジーRPGとは一線を画す現代劇であり、移動画面に横スクロール方式を採用した珍しい構成となっている。発売元から「コブラジョジョ」とも呼称される。原作の圧倒的な人気を背景に、単独でのゲーム化は当時のファンから大きな期待を寄せられていた。
戦闘はコマンド入力方式の「スタンドバトル」であるが、ストレス等の要因でパラメータが変動する「バイオリズム」システムや、タロットカード(後半はエジプト9栄神)の図柄によってキャラクターの能力が上下するタロット占い、通常の攻撃以外に「調べる」ことで活路を見出す「ヒラメキ」攻撃や、「はなす」ことで相手の精神力(MPに相当)を削る、あるいは味方を回復させる特殊な戦闘コマンドなど、独自のシステムが多数導入されている。
基本的には『ウィザードリィ』や『女神転生』のような擬似3Dマップを進んで行き、原作でも登場した敵達(スタンド使い)を撃破してラスボスであるDIOを倒すのが目的である。しかし原作を無視した超展開や多数の相違点、数時間程度で終わる薄いボリュームなどにより、クソゲー・バカゲー認定されている。
『ジョジョの奇妙な冒険』(ゲーム)のあらすじ・ストーリー
打倒DIOの旅
物語の元凶である吸血鬼DIOが、精神エネルギーの具現化「スタンド」という新たな力を手に入れ、100年の眠りから蘇った。その復活は宿敵・ジョースター一族の血脈にも共鳴し、主人公・空条承太郎にもスタンド能力が発現する。
しかし、その影響は承太郎の母・ホリィの身にも及び、彼女は自身のスタンドを制御できず命の危険にさらされてしまう。母を救う唯一の手段は、元凶であるDIOを討つこと。承太郎は、祖父ジョセフ・ジョースターや固い絆で結ばれた仲間たちと共に、DIOが潜むエジプトを目指し、決死の旅へと踏み出す。
『ジョジョの奇妙な冒険』(ゲーム)のゲームシステム
視覚演出とレベル上げ
移動画面はバストアップのキャラクターが横に流れる特殊なスクロール方式を採用しており、3Dダンジョンのような形式で統一されている。敵の出現ポイントは固定されており、一部の例外を除き、通常の歩行によるレベル上げは行えない。
終盤にはバーで代金を支払い、酒を飲んで現れた吸血鬼(の幻覚)を倒すことで経験値と金を稼ぐという、独特な育成システムが用意されている。
ストレスの影響
本作の攻略の鍵を握るのが、時間経過や移動で変動する「精神・肉体・運命」のバイオリズムである。
「ストレス」が高まるとバイオリズムが低下し、命中率や防御力が減少する。これはタバコや「少年ジャンプ」といったアイテムで回復できるほか、トイレで用を足すことでも解消される。トイレの演出には妙に力が入っており、放尿音が流れるなど、原作のシュールな側面を奇妙な形で再現している。
戦闘システム
戦闘はコマンド選択式だが、開始時に引く「タロットカード」によりステータスが激変する。
精神力(MP)の攻防
MPは「精神のHP」として扱われ、0になると再起不能(リタイア)となる。コマンド「はなす」により、味方を励ましてMPを回復させたり、逆に敵に罵倒を浴びせてMPを削り、精神的に撃破することも可能である。
「調べる」と「ヒラメキ」
「調べる」コマンドで敵の謎を暴く(思いつく)ことで、強力な「ガッツ」攻撃や、特殊な「ヒラメキ」攻撃が解禁される。特定の敵に対しては、この手順を踏まなければダメージを一切与えられない場合も多い。
カード解説
戦闘前のタロット効果は宿敵であるDIO(影の姿)が解説してくれるため、DIOの解説によって味方が全回復し、そのまま戦闘が続行されるというシュールな光景が頻発する。
『ジョジョの奇妙な冒険』(ゲーム)の登場人物・キャラクター
主要人物
空条承太郎
本作の主人公。ジョセフの孫であり、スタンド「スタープラチナ」を操る。原作と異なり、エジプトにDIOがいるという確証がないまま日本を旅立つこととなる。アヌビスの刀をピラミッドの宝箱から入手したり、脳内での戦いに参加したりと、ゲーム独自の活躍を見せる。
ジョセフ・ジョースター
目次 - Contents
- 『ジョジョの奇妙な冒険』(ゲーム)の概要
- 『ジョジョの奇妙な冒険』(ゲーム)のあらすじ・ストーリー
- 打倒DIOの旅
- 『ジョジョの奇妙な冒険』(ゲーム)のゲームシステム
- 視覚演出とレベル上げ
- ストレスの影響
- 戦闘システム
- 精神力(MP)の攻防
- 「調べる」と「ヒラメキ」
- カード解説
- 『ジョジョの奇妙な冒険』(ゲーム)の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 空条承太郎
- ジョセフ・ジョースター
- 花京院典明
- ジャン=ピエール・ポルナレフ
- モハメド・アヴドゥル
- イギー
- 敵
- DIO
- グレーフライ
- フォーエバー
- ラバーソール
- ミドラー
- エンヤ婆
- ホル・ホース
- チャカ
- カーン
- ダービー(兄)
- ダービー(弟)
- 『ジョジョの奇妙な冒険』(ゲーム)の問題点
- シナリオ面の改変
- 親切すぎるDIO
- 奇妙すぎる物語の導入
- 原作無視の展開と生存エンド
- システム・演出面の欠陥
- 挙動とサイズ感の違和感
- 装備品とパワーアップの謎
- 「話す」で敵のMPを0にできる仕様
- 低品質な合成音声
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