ソラニン(浅野いにお)のネタバレ解説・考察まとめ
浅野いにおによる青年漫画、及びそれを原作とした映画。「週刊ヤングサンデー」にて2005~2006年まで連載。2010年に実写映画化された。退屈なOL生活を送る社会人2年目の芽衣子と、音楽への夢を持ちつつも踏み出すことができないままフリーター生活を続ける恋人種田。二人が夢に向かって歩き出すところから、挫折、そして種田との死別を経て、芽衣子が新たな一歩を踏み出すまでが描かれる。
『ソラニン』の名シーン・名場面
種田の卒業ライブ
種田が卒業ライブの最後の曲で歌詞を飛ばしてしまったことをきっかけに、直接自分の言葉で思いを吐き出すシーン。
何者でもないことをまあいいか、と妥協する「大人」と、何者でもない自分の自分らしさを求めて右往左往する種田が対比的に描かれている。
種田の涙
夢が挫折したこととこれからの人生に対する気持ちの折り合いがつかず、幾つもの思いを含んだ自問自答の末涙が溢れ出すシーン。
この後種田は交差点に突っ込み、帰らぬ人となる。
種田の父の言葉
種田の死に責任を感じる芽衣子に、種田の父が優しくお願い事をするシーン。
「種田がいたということを証明し続ける」という役割が、芽衣子が立ち直るきっかけとなる。
再始動したロッチのライブ
再始動した「ロッチ」として種田の残した「ソラニン」をライブで歌うシーン。
芽衣子をはじめ仲間たちみんなが彼らなりに種田の死を乗り越えようとする本作のクライマックスの場面。
種田の告白
大学の軽音サークルで出会った芽衣子に種田が遠まわしに告白するシーン。
曲『ソラニン』
本作のタイトル、ならびに「ロッチ」が製作したデモCDの楽曲タイトル。もともとの意味はジャガイモの表皮や芽に含まれる毒のこと。
作中では歌詞のみの登場だが、映画化にあたって「ASIAN KUNG-FU GENERATION」の後藤正文によってメロディがつけられ、劇中で演奏された。
「ASIAN KUNG-FU GENERATION」の14枚目のシングルとしてリリースされている(作詞 浅野いにお 作曲 後藤正文)。
なお、楽曲化にあたって歌詞は一部編集されたため原作に登場するものと若干異なっている。
映画
概要
既に漫画の連載は終了していた2007年に「週刊ヤングサンデー」誌上で映画化が発表され、2010年4月3日に公開された。監督は三木孝浩。宮崎あおいと高良健吾のダブル主演。脚本はほぼ原作通りに再現されている。
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目次 - Contents
- 『ソラニン』の概要
- 『ソラニン』のあらすじ・ストーリー
- 導入
- 決意
- 挑戦と挫折
- 種田の他界
- 走馬灯
- 芽衣子の再起
- エピローグ
- 主要登場人物・キャラクター
- 井上芽衣子(いのうえ めいこ)/宮崎あおい
- 種田成男(たねだ なるお)/高良健吾
- 加藤賢一(かとう けんいち)/近藤洋一(サンボマスター)
- ビリー:山田二郎(やまだ じろう)/桐谷健太
- 小谷アイ(こたに あい)/伊藤歩
- 芽衣子の母/美保純
- 鮎川律子(あゆかわ りつこ)/岩田さゆり
- 冴木隆太郎(さえき りゅうたろう)/ARATA
- 種田の父/財津和夫
- 大橋(おおはし)/永山絢斗
- 『ソラニン』の名シーン・名場面
- 種田の卒業ライブ
- 種田の涙
- 種田の父の言葉
- 再始動したロッチのライブ
- 種田の告白
- 曲『ソラニン』
- 映画
- 概要
- 主要キャスト