スクライド(s.CRY.ed / s-CRY-ed)のネタバレ解説・考察まとめ
監督・谷口悟朗、脚本・黒田洋介によるサンライズ制作のオリジナルアニメーション作品。2001年7月4日から12月26日まで放送され、熱いストーリー展開で人気を博した。アルター能力者であるカズマが好敵手である龍鳳や多くの敵との戦い、さらには本土からの刺客との激戦を繰り広げる能力バトルアニメである。
シェリス・アジャーニ
「HOLY」の隊員で元インナー。CVは倉田雅世。15歳。インナー時代に龍鳳に助けてもらったことから彼のことを慕っている。
アルター使いではあるが、補助的な能力のため前線で戦うことは少ない。龍鳳が「HOLY」から襲われたことを契機に「HOLY」を離脱する。
アルター名は「エターナル・デボーテ」。他のアルター能力を瞬間的に増大させることができる。これを応用して相手のアルター能力を無理やり増大させることで逆にダメージを与えることができるが、自身を分解して発現する能力のため体力の消費が著しく戦闘には向いていない。シェリスはこの能力によって瀕死の龍鳳を助け、能力を余すことなく使ったために消滅してしまった。
ストレイト・クーガー
「HOLY」の隊員で、カズマの兄貴分。CVは津久井教生。21歳。元々はインナーとして生活していたが、インナーの人々の生活への介入を控えると言うジグマールとの契約によって「HOLY」に入隊する。
カズマにとっては兄貴分であり、戦いの師匠でもあるため戦い方が似ている。ちなみにカズマのアルター名「シェルブリット」と3つの技はクーガーが名付けたものである。
桐生水守にベタ惚れしており、何度もアタックするが全て受け流されている。ただ、クーガー自身はそのこと自体を気に病むことはなく、むしろ龍鳳に片思いする水守の対して「ゾッコン」とまで言っている。
アルター名は「ラディカル・グッドスピード」。本気を出せば全身に装甲を纏わせ、高速移動が可能になるが本気になる場面はほとんどない。ほとんどの場面では車や脚のみに装甲を纏わせて使用している。
マーティン・ジグマール
「HOLY」を束ねる隊長。ロストグラウンドで初めて確認されたアルター使いと言われている。CVは高田祐司。26歳。
目的のためには手段を選ばないことが多いがこれは市街地でのアルター使いの地位を獲得するための行動であり、本来は仲間を解任させた時や死亡させてしまった時に責任を感じてしまうほどの優しい心の持ち主。
アルター名は「アルター・エイリアス」。自律稼働型でありながら自身にも装甲を纏わせる。空気の壁を生み出す能力で龍鳳の真・絶影をも近づけさせない強さを誇る。ただし、副作用によってジグマール自身の肉体が老衰していく。ジグマールは自身の副作用を顧みず龍鳳に戦いを挑み、最終形態へと進化させるきっかけをつくった。その後、副作用による老衰で死亡してしまう。
無常 矜侍(むじょう きょうじ)
日本本土から送られてきたアルター使い。CVは白鳥哲。ロストグラウンドの落ちぶれた旧名家出身で、上昇志向が強い。
性格は極悪非道で龍鳳の父親を自殺に追い込んだり、能力の使いすぎで倒れてしまった仲間に対して自身の力を流し込み無理やり能力を発現させるなどした。クーガーやカズマからは「蛇野郎」と罵られる。
アルター名は「アブソープション」。他者のアルターを吸収することができる能力で、この力を用いて龍鳳の敵であるアルター結晶体を取り込む。最終決戦において、カズマと龍鳳どちらに対しても優勢であったがアルターを進化させた2人にやられてしまい、「向こう側の世界」と呼ばれるアルターに満ちた空間に飛ばされる。「向こう側の世界」の力を吸収し、化け物じみた風貌となって再び現れるがカズマの「自慢の拳」によって破壊された。
アルター結晶体
「向こう側の世界」に存在するアルター。能力者はおらず、強いアルター使いがいると出現することがある。龍鳳の母親を殺したときは龍鳳の類まれなるアルターの潜在能力に惹かれて現れたとされている。
無常矜侍によって吸収され、その後は無常のアルターとして龍鳳と対峙する。
『スクライド』の用語
アルター
正式名称は「精神感応性物質変換能力」。変化、進化の意味を持つ「ALTERATION」から「ALTER(アルター)」という名前になった。
アルター能力者は自分の意思であらゆる物質を分解し、それぞれの特性に合わせたアルターへと再構築させる。ロストグラウンド出身の新生児のわずか数%にしか発現しない能力であるが、非常に強力であるため日本本土や政府側から危険視されている。
アルターには種類があり、能力者の一部又は全身をアルターで変質させる「融合装着型」、能力者とは独立して再構築され操作することが出来る「自律稼働型」、能力を使った際に出現する「具現型」、再構築などはせずに他人の精神や脳内に干渉する「アクセス型」がある。
HOLD
アルター能力者による犯罪の増加、そして市街地の破壊を契機に設立された武装警察組織。
HOLY
「HOLD」の中でも対アルター能力者に特化した部隊で、部隊員もアルター能力者で構成されている。マーティン・ジグマールがアルター能力者を本土から守るために発足させた。
主な任務はアルター能力者の保護であり、保護したアルター能力者は入隊を希望すれば「HOLY」の隊員になることができる。「HOLY」の隊員は準公務員として扱われるため、アルター能力者が市街地内で唯一身分として保証される仕事である。
『スクライド』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
「速さが足りない!」
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