cali≠gari(カリガリ)の徹底解説まとめ
1993年に結成されたヴィジュアル系ロックバンド。自主レーベル『密室ノイローゼ』を主催しており、そこに所属していたバンドを総じて「密室系」と呼ぶムーヴメントを起こした。バンドリーダーである桜井青の毒舌や奇抜なパフォーマンスから色ものバンドと見られがちだが、しっかりとした音楽性と確かな演奏力、高い歌唱力が魅力のバンド。
cali≠gariの概要
1993年に結成された。バンド名は映画の『カリガリ博士』からとっている。言葉の響きが面白かったことと、作品のアートセンスなどからこの作品が選ばれた。
メンバーチェンジが激しいバンドで、そのため「第○期」という分け方をしている。2002年、第7期メンバーでメジャーデビューした。
2003年6月に無期限活動休止を宣言したが、2009年4月に“賞味期限付き(期間限定)”で復活。2012年に「活動休止の“休止”」を発表し、活動を続けている。
メジャーデビュー後も自身のレーベル『密室ノイローゼ』でインディーズ盤も何度も発表している。
ファンのことは「cali≠gariを信奉する人」という意味で「カリガリスト」、転じて「ガリスト」と呼ばれている。
cali≠gariのメンバー
石井秀仁
出典: tower.jp
ボーカル&ギター、プログラミング担当。
高い歌唱力と、奇抜なステージングが魅力。
「ヴィジュアル系でステージでアディダスを履き始めたのは自分だ」と言っているほど、枠にとらわれない衣装でステージに上がる。
桜井青
出典: mikiki.tokyo.jp
ギター&ボーカル担当。
バンドリーダーで、現在唯一のオリジナルメンバー。
ポップな曲調に載せた辛辣な歌詞を書くのが特徴。
ゲイであることを公言しており、「メンバー誰かと付き合うなら?」という質問に「マウンテンゴリラの方がマシ」と答えたことがある。
村井研二郎
出典: tower.jp
ベース担当。
ベースとしては4代目に当たる。
元はサポートメンバーだったのが、1997年に正式加入した。
ベースは正確でテクニカル。エレキベースだけではなくアップライトベースも弾きこなす。
主な元メンバー
秀児
3代目ボーカル。1996年から2000年まで在籍していた。
スキンヘッドにロリータファッションなど特異な衣装にピーキーなキャラクターで、ファンの共感を呼んでいた。
武井誠
出典: ure.pia.co.jp
2代目ドラム。1999年から2014年まで在籍していた。
レコーディングの参加は『第5実験室』から。
明るいキャラクターでファンから愛されていた。
サポートミュージシャンとしても活躍していた。
オリジナルアルバム
『第3実験室』
出典: www.suruga-ya.jp
1.ドラマ「リンチ」
2.リンチ
3.誘蛾燈
4.冷たい雨
5.スカトロ
1998年6月6日に発売された1000枚限定アルバム。シリアルナンバーと保証書が付いていた。
1998年11月4日にはリマスタリングをした『第3実験室 改訂版』がリリースされているが、こちらにはボーナストラックだった「スカトロ」は収録されていない。
社会の底辺である自分を実感させるような曲が多く、聴いていてつらくなるが、これぞcali≠gariという一枚でもある。