The Rolling Stones(ザ・ローリング・ストーンズ)の徹底解説まとめ

The Rolling Stones(ザ・ローリング・ストーンズ)とは、1962年の結成から一度も解散することなく活動をつづけている英国のロックバンド。ビートルズとならぶその影響力は「世界最強のロックンロール・バンド」とも評され、数限りないミュージシャンたちから尊敬をうけている。
1989年にはロックの殿堂入りを果たし、結成後半世紀以上も精力的に活動する超大物バンドである。

Honky Tonk Woman/Rolling Stones

二代目ギターリスト・ミック・テイラーが初参加した曲であり、その後のストーンズの方向性が、ハッキリとみえてきたナンバー。
ゆったりとしたリズムでありながら、2本のギターがこれでもかと絡むサウンドは、非常にスリリング。
もちろんライブでも、最高潮に盛りあがる一曲。

サティスファクション

The Rolling Stones - (I Can't Get No) Satisfaction (Official Lyric Video)

ストーンズ初の全米NO.1ヒットを獲得したナンバー。
R&Bの大御所・オーティス・レディングが、カバーしていることでも有名。
この曲以降、数々の伝説と、半世紀以上にわたる快進撃が始まった。

代表的なアルバム

ベガーズ・バンケット

最高傑作ともいわれるアルバムであり、白人ブルースの最高峰。
黒人にあこがれてブルースを始めた少年たちが、ついには黒人よりも凄いブルースを作りあげた渾身の一枚!
ブライアン・ジョーンズ参加としても、実質、最後のアルバム(次作「レット・イット・ブリード」では、パーカッション、ハーモニカの二曲のみに参加)。
「ノー・エクスペクテーションズ」では、彼が生前にのこした素晴らしいボトルネック演奏を聞くことができる。

代表曲は「悪魔を憐れむ歌」。
ヌーベル・ヴァーグの巨匠ジャン・リュック・ゴダールは、このときのレコーディングを撮影し、「ワン・プラス・ワン」で映画化した。

Rolling Stones - Sympathy For The Devil (Studio Version HQ)

レット・イット・ブリード

「ベガーズ・バンケット」とならんで、こちらも最高傑作の呼び声がたかい一枚。
代表曲「ギミー・シェルター」をはじめ、当時、泥沼化していたベトナム戦争や、暴力的であった時代の空気感をみごとに音楽化。
ライブでの定番「ミッドナイト・ランブラー」や「無情の世界」も収録しており、聞けば聞くほど、ドンドンとハマってしまう不思議な一枚。

Gimme Shelter 1969 - The Rolling Stone

スティッキー・フィンガーズ

アンディ・ウォーホルが、ジャケット・デザインを手掛けたことで有名。
ストーンズ自身が設立したレーベル「ローリング・ストーンズ・レコード」第一弾アルバムでもある(レーベルのロゴは、あの有名な「ベロ・マーク」)。

ストーンズ流・ツイン・ギターの真骨頂「ブラウン・シュガー」から始まり、「ビッチ」「ワイルド・ホース」といった有名曲も収録。
さらに「スウェイ」「キャン・ユー・ヒア・ミー・ノッキング」など、玄人ファンから人気のたかい曲もあり、70年代の彼らを知るうえで外せない名盤。

ちなみにレコードで発売されていた頃は、ジャケットに本物のジッパーがつけられており、なかを覗くと男性の下着がみえるという、いかにもポップ・アートらしいアート・ワークだった。

the rolling stones brown sugar

メイン・ストリートのならず者

ストーンズ初の二枚組アルバム。

多額の税金から逃れるため、フランスに移住したメンバーらは、キースが住んでいた別荘をスタジオとしてつかい、紆余曲折の末、ようやく本作を完成させた。
そのメチャクチャともいえる制作過程は、2010年に公開されたドキュメント映画『ストーンズ・イン・エグザイル~「メイン・ストリートのならず者」の真実』にて、知ることができる。

内容も1曲目の「ロックス・オフ」から、最終曲の「ソウル・サヴァイヴァー」まで、まさにストーンズ・ワールド全開といえる怒涛の67分。
キースが初めてヴォーカルをとった「ハッピー」や、「ダイスをころがせ」「オール・ダウン・ザ・ライン」など、他にもライブでは演奏されない隠れた名曲も多数おさめられ、キース自身も本作が最高傑作だと語っている。

Rolling Stones - Rocks Off (1972)

ブラック・アンド・ブルー

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