SPYAIR（スパイエアー）の徹底解説まとめ

SPYAIR（スパイエアー）の代表曲とミュージックビデオ（MV/PV）

「LIAR」

メジャーデビュー曲「LIAR」のMV。
この曲のMVと新曲のMVを続けて見ると、共通してガスマスクが登場していたり、「LIAR」でDJだった元メンバーENZEL☆が投げたコインを「THIS IS HOW WE ROCK」でIKEがキャッチしているといった繋がりを発見することができる。
ENZEL☆はSPYAIRの元メンバーであるが、SPYAIR初の武道館ライブで脱退した。

「イマジネーション」

『ハイキュー!!』第一シリーズのOPに起用された「イマジネーション」。
夢へと向けて奮闘する主人公の姿を描いた歌詞が、アスリートが出演するMVともリンクしている。

「ROCKIN' OUT」

アルバムのオープニングナンバーである「ROCKIN' OUT」。
復活シングルだが、「時代が窮屈でも 生きる場所はあんだろう！」というフレーズが突き刺さるロックナンバーとなっている。
CD音源でもバイクが行き交うエンジン音が入っているが、MVは演奏シーンに加え近未来都市でバイクアクションを繰り広げるCGシーンが入り乱れる内容となっており、MVで見ると迫力が増す。
このシングルの初回盤のDVDには、表題曲のMV、復活ライブのダイジェスト、このライブで影アナを務めた「冷やし中華始めました」などで知られるお笑い芸人のAMEMIYAのオープニングアクトなどの映像が収録されている。

「ファイアスターター」

遠藤憲一、窪田正孝主演の日本テレビとHuluの共同制作ドラマ『ラストコップ』の主題歌に起用された楽曲。生きにくい世の中で自分らしさを突き通すというメッセージソングとなっている。

「アイム・ア・ビリーバー」

アニメ『ハイキュー!! セカンドシーズン』のOPに起用された楽曲。
明日何かがダメだったとしても次の道は自分自身で切り開いていくという内容の歌詞がいい。

「THIS IS HOW WE ROCK」

デビューから着実に人気バンドとしての地位を確立してきた彼らが、バンドの解散危機を乗り越えて、再びスタートする。「THIS IS HOW WE ROCK」のMVは、その証として、デビュー曲のMVと全く同じ場所で新曲のMVを撮影した。
彼らの波乱万丈なバンド半生を思うと、再スタートを表すこのMVは非常に感慨深い。

SPYAIR（スパイエアー）の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話

野外ライブにかける想い

インディーズ時代のSPYAIRのコンセプトは「自分たちがライブハウスでファンを“待つ”のではなく、自分たちからバンドを知らない人のところへ“行く”。」というものだった。
そのため、彼らの活動のメインは名古屋の栄広場を中心とした野外ライブであり、音響も悪く、観客もいない状態からのスタートとなった。
最初は彼らの音楽に誰も立ち止まらず、振り返ることすらなかった。しかし彼らは、注目を集めるためにガスマスクを被るなどの工夫を重ね、いつしか2000人もの人々を街中の路上に集めるまでの人気を獲得したのだ。

SPYAIRは栄広場で99本の路上ライブを行い、100本目には2000人のファンを動員した。
その時の貴重なライブ映像には、雨の中、最高のライブパフォーマンスを見せるメンバーと盛り上がるファンの姿が残っている。
IKEの迫力ある歌声と、演奏隊の高い技術、ライブパフォーマンスのクオリティの高さは当時から秀でていた。

名古屋の路上ライブ史上最大の2000人を動員したこのライブは、今でも伝説となっているのだ。
彼らは、昔からの自分たちのフィールドである野外には強い思い入れをもっている。
また、野外ライブの活動を通じて、ファンに向けて作られた「Just Like This」は、IKEの想いをMOMIKENが代筆した歌詞となっており、ファンへの感謝が詰まった大切な楽曲だ。
この楽曲のタイトルはSPYAIRの単独野外ライブのタイトルにもなっており、今でもメンバーやファンの間で愛されている。