『ダーク・プレイス』は、イギリス、フランス、アメリカの共同製作による2015年の映画。監督と脚本をジル・パケ=ブランネールが務め、シャーリーズ・セロン、ニコラス・ホルトをはじめとする豪華な出演者も話題となった。『ゴーン・ガール』などを執筆して人気を博したアメリカの女性作家、ギリアン・フリンによる小説『冥闇』(めいあん)を原作としている。一家惨殺事件の唯一の生き残りである女性が、自身を苦しめる過去の記憶の真相を探り始めるという、ミステリー・スリラーの金字塔に相応しい一本。
『ダーク・プレイス』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
『ゴーン・ガール』でも予測不能な展開で読者を翻弄した原作者のギリアン・フリン
デビット・フィンチャー監督がメガホンをとった、ギリアン・フリン原作の映画『ゴーン・ガール』
同じく原作をギリアン・フリンが手掛け、2014年に実写映画化された『ゴーン・ガール』も、まったく予想のできない驚きのストーリー展開を迎えることで話題となった。映画『ソーシャルネットワーク』などを手掛け、『セブン』や『ファイト・クラブ』などでカルト的人気を博すデビット・フィンチャーがメガホンをとった『ゴーン・ガール』は、誰が見ても完璧だった夫婦に起こった事件をテーマにしている。
誰から見ても完璧な夫婦だったニックとエイミー。誰もが裕福で円満な家庭だと信じられていた彼らだが、エイミーが突然失踪してしまう。ニックは警察に依頼し妻を探すのだが、捜査の過程でニックに妻殺しの疑いがかかり始める、というストーリーで、経済破綻、夫の裏切り、家庭内暴力と幸福そうに見えていた夫婦からどんどんと零れ落ちていく衝撃の事実が「恐ろしい」と話題になった。
原作者であるギリアン・フリンの作品は、この『ゴーンガール』や本作『ダークプレイス』のほか、ミズーリで起きたシリアルキラーを題材とした『傷』など、優れた「どんでん返し」が仕組まれた作品が多い。それぞれの作品がアメリカ国内外で多くの賞を受賞し、その手腕は『シャイニング』や『スタンド・バイ・ミー』など多くの名作の産みの親であるスティーブン・キングからも絶賛されている。
人がそれぞれに心に抱える深い闇や傷をテーマにし、その中でも未来を選択していく物語であり、読者はその類まれなトリックや構成にどんどんと魅了されていくことは間違いない。映画と合わせ、原作小説を読んでみるのもギリアン・フリンの作品のひとつの楽しみ方といえる。
目次 - Contents
- 『ダーク・プレイス』の概要
- 『ダーク・プレイス』のあらすじ・ストーリー
- 一家惨殺と冤罪
- 兄の元恋人との対面
- 明らかになる真相
- 『ダーク・プレイス』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- リビー・デイ(演:シャーリーズ・セロン)/(青年期演:スターリング・ジェリンズ)
- ライル・ワース(演:ニコラス・ホルト)
- ベン・デイ(演:コリー・ストール)/(青年期演:タイ・シェリダン)
- リビーとベンの家族
- パティ・デイ(演:クリスティーナ・ヘンドリックス)
- ラナー・デイ(演:ショーン・ブリジャース)
- デビー・デイ(演:マディソン・マクガイア)
- ミシェル・デイ(演:ナタリー・プレクト)
- 事件関係者
- ディオンドラ・ワーツナー(演:アンドレア・ロス)/(青年期演:クロエ・グレース・モレッツ)
- ディール(演:ジェフ・チェイス)
- 一家の知人たち
- トレイ・ティーパノ(演:J・ラローズ)/(青年期演:シャノン・クック)
- クリッシ・ケイツ(演:ドレア・ド・マッテオ)/(青年期演:アディ・ミラー)
- 『ダーク・プレイス』の用語
- 一家惨殺事件
- 『ダーク・プレイス』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 予想不可能な結末
- 『ダーク・プレイス』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 『ゴーン・ガール』でも予測不能な展開で読者を翻弄した原作者のギリアン・フリン
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