『ブリッジ・オブ・スパイ』は、2015年のアメリカ映画。第二次世界大戦後に勃発したアメリカとソ連による冷戦を描き、当時実際に発生した「U-2撃墜事件」の史実に基づいて制作されている。スティーブン・スピルバーグ監督とトム・ハンクスがタッグを組んだサスペンス映画。冷たい雪の吹き荒ぶ中、スパイの弁護を引き受けることになった弁護士の男の孤独な戦いが濃厚なタッチで描かれている。観客はもちろん、批評家からも絶賛の声が集まり、第88回アカデミー賞をはじめ、数多くの映画賞で様々な部門にノミネートされた。
フランシス・ゲイリー・パワーズ(演:オースティン・ストウェル)
画像中央がパワーズ
日本語吹き替え:今村一誌洋
アメリカ空軍の中尉。ソ連を偵察するU-2機のパイロットとして選抜され、任務のために飛ぶ。偵察任務の開始直後にミサイルで撃墜されてしまい、拘束ののちに裁判で禁固10年の有罪判決を受けてしまった。その後もソ連の尋問官から拷問を受け、アメリカの機密情報を言うよう強要される。
フレデリック・プライヤー(演:ウィル・ロジャース)
日本語吹き替え:小林親弘
ベルリン自由大学でソ連経済学を学んでいたアメリカ人留学生で、イェール大学の大学院生でもある。ベルリンの壁の建設が進んでいるのを見て、東ベルリンに住む教授の娘で、自分の恋人でもある女性を連れて逃げようとしたところを東ベルリンの秘密警察に逮捕され、捕虜となってしまう。
ドノヴァンの家族
メアリー・ドノヴァン(演:エイミー・ライアン)
画像奥の女性がメアリー
日本語吹き替え:八十川真由美
ドノヴァンの妻。夫がソ連のスパイを弁護すると聞いたとき、ドノヴァンだけでなく家族も世間から白い目で見られるという理由で猛反対する。しかし、彼が反対を押し切って弁護を引き受けてからは、彼や家族の身を案じつつも見守ってくれている。
キャロル・ドノヴァン(演:イヴ・ヒューソン)
日本語吹き替え: Lynn
ドノヴァン家の長女。ドノヴァンの部下であるフォレスターと交際しており、父を手伝うとデートをキャンセルされたことを不満に思っている普通の女の子。
ペギー・ドノヴァン(演:ジリアン・レブリング)
日本語吹替:宮原永海
ドノヴァン家の次女。
ロジャー・ドノヴァン(演:ノア・シュナップ)
日本語吹き替え:尾田珠美
ドノヴァン家の長男。学校の授業で原子爆弾から身を守る方法を学び、浴室を避難場所にしようとしていた。敵国のスパイの弁護を引き受けている父を非難する。
ドノヴァンの仕事関係者
トーマス・ワターズ・Jr(演:アラン・アルダ)
日本語吹き替え:糸博
ワターズ&コワン&ドノヴァン法律事務所を共同経営する、ドノヴァンのパートナー。
アベルの弁護士としてドノヴァンが推薦を受けたことを彼に知らせ、アベルをろくでなしと評した上で、公平性を上辺だけでも外国に示すことを理由に、以来を受けるようドノヴァンに促した。しかし、彼が必死に弁護をしようと奮闘するという予想もしなかった事態が起こったことで困惑し、自重するよう頼んでいた。
ダグ・フォレスター(演:ビリー・マグヌッセン)
日本語吹き替え:小林親弘
ドノヴァンの部下で、若い弁護士。アベルの弁護の依頼をドノヴァンが受けるにあたり、助手として裁判の手伝いを任せられる。多忙な中、ドノヴァンの娘のキャロルと交際しているが、仕事を優先するあまり不満を抱かせてしまっている。
アリソン(演:レベッカ・ブロックマン)
日本語吹き替え:土井真理
ドノヴァンの秘書。彼の予定を把握して伝えたり、送られてくる郵便物の整理などを担当している。
目次 - Contents
- 『ブリッジ・オブ・スパイ』の概要
- 『ブリッジ・オブ・スパイ』のあらすじ・ストーリー
- 舞い込んだスパイの弁護
- ドノヴァンへのバッシング
- 捕虜交換の交渉へ
- 交渉の行方
- 長い交渉の終結
- それぞれの道
- 『ブリッジ・オブ・スパイ』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- ジェームズ・ドノヴァン(演:トム・ハンクス)
- ルドルフ・アベル(演:マーク・ライランス)
- 捕虜となった男たち
- フランシス・ゲイリー・パワーズ(演:オースティン・ストウェル)
- フレデリック・プライヤー(演:ウィル・ロジャース)
- ドノヴァンの家族
- メアリー・ドノヴァン(演:エイミー・ライアン)
- キャロル・ドノヴァン(演:イヴ・ヒューソン)
- ペギー・ドノヴァン(演:ジリアン・レブリング)
- ロジャー・ドノヴァン(演:ノア・シュナップ)
- ドノヴァンの仕事関係者
- トーマス・ワターズ・Jr(演:アラン・アルダ)
- ダグ・フォレスター(演:ビリー・マグヌッセン)
- アリソン(演:レベッカ・ブロックマン)
- マーティ(演:スティーヴン・ボイヤー)
- モーティマー・W・バイヤーズ判事(演:デイキン・マシューズ)
- ウィリアム・トンプキンズ(演:スティーヴン・クンケン)
- ベイツ(演:ジョシュア・ハート)
- FBI/CIAの関係者
- ホフマン(演:スコット・シェパード)
- アレン・ダレス(演:ピーター・マクロビー)
- ウィリアムズ(演:マイケル・ガストン)
- ボスコ・ブラスコ(演:ドメニク・ランバルドッツィ)
- ギャンバー(演:ヴィクター・ヴェルハーゲ)
- ソ連/東ベルリンの関係者
- ウルフガング・ヴォーゲル(演:セバスチャン・コッホ)
- イヴァン・シスキン(演:ミハイル・ゴアヴォイ)
- ハラルド・オットー(演:ブルクハルト・クラウスナー)
- オットーの秘書(演:マックス・マウフ)
- ソ連のメイン尋問官(演:メラーブ・ニニッゼ)
- 2番目の尋問官(演:イワン・シュヴェドフ)
- 検問所の守衛(演:ミヒャエル・クランツ)
- アメリカ空軍関係者
- ジョー・マーフィ(演:ジェシー・プレモンス)
- マイケル・ヴェローナ(演:スティーヴ・サーバス)
- その他の人物
- ニュースキャスター(演:ジョン・テイラー)
- 『ブリッジ・オブ・スパイ』の用語
- 冷戦
- ベルリンの壁
- U-29
- グリーニッケ橋
- チェックポイント・チャーリー
- 『ブリッジ・オブ・スパイ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- ドノヴァン「では、何が我々をアメリカ人と規定するのだ? それはただ1つだけだ。1つ、たった1つ。このルールブックだ。それを我々は憲法と呼んでいる。」
- アベル「ストイキー・ムジク。彼らはそう言っていた。“不屈の男”というような意味だ。」
- 『ブリッジ・オブ・スパイ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 『ブリッジ・オブ・スパイ』の「ブリッジ」とはスパイ交換が行われたグリーニッケ橋
- 前半で「人権の在り方」と後半で「人間の良心」を描いた本作
- 派手さがなくても魅入ってしまう理由は「圧倒的なリアリティ」
- 『ブリッジ・オブ・スパイ』の主題歌・挿入歌
- トーマス・ニューマン「Bridge of Spies (End Title)」
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