残念男子。(ヒメユリ)のネタバレ解説・考察まとめ

『残念男子。』とは、2015年から2019年にかけてpixivコミックで連載されていた、イラストレーターのヒメユリによるギャグ漫画作品である。本作は、完璧な外見を持ちながらも、内面や行動が致命的に惜しい「残念なイケメン」たちの日常を描いたコメディである。元はSNSで公開していたもので、単行本は全4巻が刊行された。完璧ではないからこそ愛おしい男子たちの、シュールなギャップを気軽に楽しめる作品である。

『残念男子。』の概要

『残念男子。』(ざんねんだんし)とは、、2015年から2019年にかけてpixivコミックで連載されていた、イラストレーターのヒメユリによるギャグ漫画作品である。著者の商業デビュー作であり、KADOKAWAより全4巻の単行本が刊行された。
本作は、外見は非常に魅力的で非の打ち所がないイケメンでありながら、その内面や行動、趣味嗜好がどこかズレている、あるいは致命的に惜しい残念な男子たちの日常を描いたギャグ・コメディ作品である。元々は著者がTwitter(現X)等のSNS上で公開して大きな反響を呼び、34万人を超えるフォロワーを獲得する契機となったキャラクターイラストやショート漫画をベースに構成されている。
作中に登場する男の子たちは、それぞれ異なる方向性の残念さを抱えており、そのギャップが織りなすシュールで微笑ましい日常が、美少年を愛好する著者特有の美麗かつ生き生きとしたタッチで表現されている。完璧ではないからこそ愛おしいという残念 is ビューティフル(?)のコンセプトのもと、多くの読者が彼らのキャラクター性を愛でて楽しむ作品として広く支持を集めた。

『残念男子。』のあらすじ・ストーリー

完璧な美貌に隠された「残念」な日常

橘 桐斗(たちばな きりと)、小宮 翔太(こみや しょうた)、御堂 歩(みどう あゆむ)、東 秀一(あずま しゅういち)。誰もが羨むような端正な容姿、高いステータス、あるいは浮世離れした気品を持つ「イケメン」たち。周囲の人間、特に異性からは一見すると完璧な美男子として憧れの視線を向けられる彼らだが、その実態はそれぞれの個性が斜め上の方向へと突き抜けた、致命的に「残念」な性質の持ち主ばかりであった。周囲が彼らのスタイリッシュな雰囲気に気圧され、勝手に好意的な勘違いや妄想を膨らませていく一方で、彼ら自身は自らの歪んだこだわりや奇行を大真面目に貫き通していく。

暴かれる本性と周囲の困惑

物語は、彼らの完璧なビジュアルと、それを見事に裏切るおかしな言動のギャップを軸に展開される。学校や職場といった日常の空間で、ふとした瞬間にナルシシズムが暴走したり、徹底された二次元至上主義が顔を覗かせたり、世間知らずゆえの常識外れな行動が引き起こされたりしていく。どれほど周囲の恋心が冷めようとも、あるいは警察沙汰の一歩手前までトラブルが発展しようとも、独自の美学と残念な輝きを失わない彼らの日常は、シュールで微笑ましい笑いとともに描かれ続ける。

『残念男子。』の登場人物・キャラクター

主要人物

橘 桐斗(たちばな きりと)

自他ともに認める、あるいは自身が何よりも一番であると信じて疑わない極度のナルシスト男子。どこか影のある表情で周囲の女子生徒を惹きつけるが、その実態は自身の容姿に陶酔しているだけであり、手鏡や窓ガラスに映る自分の姿を見ては満足げに微笑んでいる。机に向かって真剣な表情を見せているかと思えばサインの練習に励んでおり、周囲から自撮り写真を求められていると勘違いしたり、告白の幻聴が聞こえたりするほどの重症を拗らせている。流行のメガネを試着した際には、鏡に映った自らの美しさに耐えきれず気絶した。

小宮 翔太(こみや しょうた)

大人気刀剣育成ゲームに登場しそうな外見を持つ、クラスでそこそこの人気を誇る美少年。しかしその本質は徹底的な隠れオタクであり、脳内は常に二次元の美少女キャラクターで満たされている。担任の「オンとオフのメリハリが大事」という言葉を都合よく解釈し、アイドルのコンサートに心血を注ぐ「オン」の状態と、学校で完全に気配を消してスイッチを切る「オフ」のぼっち生活を満喫している。スマホのアイドルゲームへの熱量が異常に高く、プレイ中に友人からLINEが来るとガチギレして端末を投げつけるほか、推しキャラの限定グッズくじの発売日には「母が野菜炒めを作っていたら家が爆発した」という極めて無理のある嘘をついて学校をずる休みする。

御堂 歩(みどう あゆむ)

一般の学校に通う、どこか浮世離れした雰囲気を持つ大富豪のお坊ちゃま。無愛想な性格だが、常に物腰の柔らかいお目付け役の「じいや」を伴って行動しており、そのじいやの順応性の高さからクラスメートたちとは妙に馴染んでいる。世間知らずかつ常識外れな行動が多く、授業中に指されればインカムを通じてじいやから回答を教わるカンニングを行い、体育の授業ではジャージの代わりに鎧を着用、登下校にはヘリコプターを使用する。購買のパンに憧れて買いに行くものの、小銭を持った経験がないため会計にブラックカードを提示しようとした。また、流行りの「刀剣」と「男子」の要素を取り入れようと本物の日本刀を携えて登校し、銃刀法違反で警察に補導された。

東 秀一(あずま しゅういち)

仕事をバリバリとこなし、英語も流暢に操る黒髪のエリートサラリーマン。社内での評価は高く女子社員からの人気も集めているが、壊滅的なファッションセンスの持ち主。私服で参加する社内ボウリング大会に「天丼」のイラストが大きくプリントされたダサいTシャツをチノパンにインして現れ、女子社員を震撼させた。さらにプライベートのメールアドレスが『legend_AZUMA_never...』という奇妙な文字列であるなど、私生活におけるセンスの全てが残念である。仕事に慣れて張り合いを無くしていた部下のOLに、うさぎのイラスト付きで『Thanks!』と気遣いのメッセージを送る優しさを持つが、その後の社内バーベキューでは、後ろ向きに被ったキャップ、ベルトの隙間から一房だけ出した前髪、異常に分厚い立て襟のショートベスト、達筆で「海老」と書かれたロンTに部屋着のようなスウェットパンツという、全てオーダーメイドで発注したというこだわりのトンデモファッションを披露し、周囲を絶叫させた。

主要人物の周辺人物

じいや

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