下半身にまつわるとんでもない実話。映画「ブレイキング・ゴッド」に騒然
麻薬の入った袋を腹に詰めて密輸する。実際に行われた犯罪を基にしたクライムサスペンス。警察と男の我慢比べ。警察の粘り勝ちか、男の根性か。とある男の下半身は一体どこへ向かうのか。映画「ブレイキング・ゴッド」をご紹介致します。
あらすじ・ストーリー
1983年、オーストラリアのメルボルンにあるテレビの修理店で働く真面目な男レイは、悪友に大金を稼ぐ話を持ちかけられる。それは麻薬の運び屋という危険な任務だった。レイは麻薬入りの袋を飲みこんでタイから帰国するが、税関で不審な行動を疑われ、さらにX線検査を拒否したために拘留される。拘留期限が切れるまでの間、トイレを我慢するレイと、レイが動くのを待つ警察。体を張った究極の我慢くらべの結末は!?
バカらしい絵面とは裏腹の緊迫感
ベッドに横たわる男と、それを24時間体制で見張る警察。一見バカバカしい絵面ながらも、流れる緊迫感は本物。男の腹には麻薬の入った無数の袋が入っており、警察は男がいつそれを排泄するのかを厳しい目で見張っています。腹痛に耐える男の苦悩は想像を絶します。数時間ではなく、何日も便を我慢しているわけですからね。しかし、これで人生が終わってしまうかも分からない男も必死。汗を流しながら顔を歪める演技は必見です。
実際に用いられている手口ということもあってかなり興味深い作品でした。お腹の中で袋が破れると、漏れだした麻薬で死ぬとか、袋にはコンドームを使うとかいう話がありますが、その真偽はこの作品では分かりません。しかし、これはもはや他人事ではないのかもしれません。いつこのような犯罪に巻き込まれてもおかしくないのです。主人公も元は善良な市民。実話を基にしている辺りがまた怖い。
汚いシーンが散見されるので注意が必要!
下半身、より詳しく言うならば肛門に関する事柄が焦点になっているということもあって、それなり、いやかなり汚いシーンがあります。茶色の物体が普通に映ります。さすがにカメラで真正面からというわけではありませんが、それと分かる程度には画面に茶色が出てきます。また、一度排泄してしまった茶色まみれの袋を男が再び口に運ぶというシーンもあり、大いに吐き気を催します。要注意です。
グロに耐性がある人でも苦手な人はとにかく苦手でしょう。気持ち悪さが別ベクトルですので。犯罪を犯したらこんなことをしなければいけなくなるよという反面教師にするのならば良いでしょうが、娯楽として観るにはかなり厳しいものがあります。どうかご注意ください。
まとめ
面白い、確かに面白いんですけど、後から思い出せるのは茶色いシーンのみです。ラストが実話通りなのかも気になるところですが、脳裏に浮かぶのはやっぱり茶色。インパクトが強いというよりか、もはやトラウマです。単なるクライムサスペンスではなく、かなり人を選ぶ作品ですので観賞する際はその点を重々ご承知ください。しばらくカレーが食べれなくなっても責任は取れませんので。