ラブデスター(漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ラブデスター』とは、『少年ジャンプ+』にて2015年2月25日から2018年4月25日まで毎週水曜に配信された、榊健滋による恋愛デスゲーム漫画である。家庭環境が原因で自身は決して恋をしないと決めていた主人公・若殿ミクニは、一か月以内に両思いが成立すれば帰還・失敗すれば死というデスゲーム、「愛試死(ラブデスター)」に巻き込まれる。そんな主人公がルールを理解していないキャラとの対立や仲間たちとの交流を通し、真実の愛を見つけていく姿を時にコミカルに、時に真摯に描く物語である。

愛試死(ラブデスター)実験

人間の「愛」という謎の衝動の正体を暴くため、「同胞」が始めた一連の実験の総称。被験体として選ばれたのは月代中学校三年生140名、及び敬王中等部140名。実験は月に作られた月代中学校一帯を模した町で基本的に行われ、「告白」によって「真実の愛」を示すことでのみ地球への帰還を許される。実験は一ヶ月行われ、期間内に誰とも成立できなかった場合も爆死すると明言されていたため、自分の想い人が他の人間と「告白」成立して帰還した場合、死ぬ確率が高かった。そのためジウに「告白」し、爆死する女子生徒が後を絶たなかった。

告白

被験者全員に強制的に装着されたリング(男子生徒は左手首、女子生徒は右手首)を重ね合わせることで判定され、互いへの想いが一定値を満たしていない限り成立せず、不成立だった場合「告白」した側は爆死する。互いの愛が一定値を満たしていると判定されれば「告白」成立となり帰還することができ、その際対象者が負傷している場合は自動的に治療される。

月代中学校

ミクニが生徒会長、ジウが副会長、しのが書記を務める県立中学校。ミクニたち三年生のクラスはAからDの四クラスに分かれている。ジウが所属するD組は成績上位者が集まる特進クラスで、交換留学制度が存在し、制服も他のクラスと異なっている。またバスケ部が全国大会優勝、柔道部に全国大会ベスト8の熊本が所属している、格闘技の世界Jr.大会に出場している武道レイカが在籍しているなど、スポーツにも力を入れていると思われる。

敬王大学付属中等部

めいかが生徒会長、犬童が副会長、狐森が経理を務める名家の子女が通う私立の附属中学校。キリスト系の学校であり、校内にはチャペルが存在している。親同士の力関係が学校内のヒエラルキーにも影響しており、実験下という環境のせいか、上位者が下位の者に横暴な振る舞いをする姿も見られる。

肝試し

ラブイベント第一弾。ランダムで選ばれた男女がペアを組み、月代市内を探索。60箇所に配置されたアイテムを1つ回収して、月代中学に二日以内に帰還すればクリアという内容であった。また期間中、ペアの男女は10m以上離れてしまうと爆死するというルールもあったため、そのルールで爆死した者も存在する。

バレンタイン

ラブイベント第二弾。女子生徒が手作りしたチョコを三日以内に男子生徒に渡す、また男子生徒はそれを受け取ればクリア(強引にチョコを奪った場合は爆死する)という内容だったが、開始時点で男子の人数が少なかったため、死亡者が出ることが初めから確定していた。

見合い制

敬王中等部で「告白」成立のために行われていた制度。対して月代で行われていた制度は「自由恋愛制」とめいかに称された。試験管レイディから管理を委任された敬王中等部生徒会によって運営されている。最初にペアになりたい相手を指名しあって、双方が一致した者同士でペアになり、そのパートナーと「告白」成立を目指すシステムである。ペアになった男女は同室、二人きりで生活し、他の異性との接触は禁止される。定期的に行われる相手への理解度を試すペア試験の成績で生活必需品、及び娯楽用品を入手できるため、より良い生活を送るためには相手のことを深く理解する必要がある。結果的に24組の告白成立者を出した。

キスデスター

ラブイベント第三弾。豪華客船を舞台に行われ、三日以内に互いに合意を得たうえで異性とキスすればクリアという内容。一人が何人とキスをしてもOKだが、最終日に試験終了時点でキスした相手が生存していなければ爆死というルールが追加されたことで、事態はさらに混迷した。

仮想空間(ホログラム)

レイディが「告白」成立の可能性を上げるため被験体に与えた権利。リングを使って対象を自分が設定した仮想空間に引き込み、理想的な環境に二人で身を置くことで一気に関係を進展させる一発逆転要素として使用することができる。仮想空間内の設定は自由。自分の容姿を変更したり、異世界などを実現することもできる。仮想空間内で死亡した場合は現実世界でも死亡し、外部からの干渉は不可。仮想空間で何年経ったとしても、現実では数十秒しか経過しない。

『ラブデスター』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

ファウスト「好きだよ 君達人間が」

ミクニ達を地球へと帰還させるため、ミクニ達を別の飛行船に送り出す中、ファウストは一人元の飛行船に残った。「お前も来い」とミクニに説得されるも、ファウストは「好きだよ 君達人間が」と笑い、フィオロと「始祖」に死ぬとわかったうえで挑む。それは「同胞」たちには存在しないはずの、「愛」という感情故のことだった。

皇城 ジウ「大好きだよ 親友」

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