
『ウォーキング・ゾンビランド』(The Walking Deceased)とは、2015年製作のアメリカのゾンビ映画。大人気テレビシリーズ『ウォーキング・デッド』(The Walking Dead)を土台とし、様々なゾンビ映画を接ぎ合わせたパロディ作品となっているため、ゾンビ映画を観ていれば観ているほど笑えると評判になった。主人公は昏睡状態に陥った保安官。彼が病院で目を覚ますと、世界は文明が崩壊しており、生ける屍が歩き回るようになっていた。
モールにいた生存者の美女。モールを生きて脱出することはできたものの、セーフ・ヘブン牧場で絶望し、ロメオに噛んでもらってゾンビになることを選んだ。
ロメオ(演:トロイ・オグルトゥリー)

ウイルスに侵されているものの、奇跡的に人間性を損なわず、会話で意思の疎通がとれるゾンビ。病院でグリーンベイとシカゴがリンカーンを勧誘していたのを耳にしたことでモールの存在を知り、生存者の仲間に入ろうと奮闘する。ブルックリンからは「顔色が悪い人」として扱われている。
クリス(演:メイソン・ダコタ・ギャリオン)

リンカーンの息子。野球の試合で自身が放ったファウルボールが父のリンカーンを直撃し、昏睡状態に陥る原因となった。しかしその間にパンデミックが起こってもしっかりと書き置きを残して避難し、母のバービーと共にゾンビを雇用したストリップ劇場を経営して生き延びていた。
『ウォーキング・ゾンビランド』(The Walking Deceased)の用語
ゾンビ

人の血肉を探して彷徨う生きた屍。ウイルスを由来として爆発的に症状が広がり、世界全土に存在している。人間を見つけると襲い掛かり、噛みつく。特効薬を含んだ水道水をかけることで人間に戻る。言葉を話すことはできないが、ゾンビ同士では疎通が可能。それによるところ、わりと楽しそうに過ごしていることが明かされている。
ロメオのように例外的に会話で人間と意思疎通ができる個体もいる。
ウイルス
本作のゾンビパンデミックの元凶となった未知のウイルス。手を洗わずに作った寿司をホームレスが食べたことをきっかけとして爆発的に蔓延し、世界中をゾンビ化させた。終盤、特効薬が完成する。
『ウォーキング・ゾンビランド』(The Walking Deceased)の名言・名セリフ/名シーン・名場面
リンカーンがクリスの名前を「カール」と呼び間違えるシーン
昏睡状態で入院している間にはぐれてしまった家族を探していたリンカーンは、ゾンビをストリッパーとして雇用して一儲けしていた妻のバービーと息子のクリスをようやく探し当てる。この際リンカーンは息子のクリスを動揺のあまり「カール」と呼び間違えているが、これは大人気テレビシリーズ『ウォーキング・デッド』(The Walking Dead)の主人公であるリックの息子、カールのこと。本作と併せて本家の『ウォーキング・デッド』を観ていた視聴者であれば、気づいてクスッとしてしまう名シーンである。
『ウォーキング・ゾンビランド』(The Walking Deceased)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
ありったけのゾンビ映画を接ぎ合わせた本作『ウォーキング・ゾンビランド』(The Walking Deceased)

本作の元ネタのひとつとなった大人気テレビシリーズ『ウォーキング・デッド』(The Walking Dead)
タイトルからもわかるように、本作は大人気テレビシリーズ『ウォーキング・デッド』のほか、『ゾンビランド』、『ウォーム・ボディーズ』といったゾンビ作品をメインにしたパロディで、メインキャラクターのモデルもその3作品から選出されている。他にも『ショーン・オブ・ザ・デッド』『28日後…』『ゾンビ・ストリッパーズ』『デイ・オブ・ザ・デッド』『ドーン・オブ・ザ・デッド』など、数多くのゾンビ映画のオマージュが随所にみられ、ゾンビ映画が好きな人も、初めての人もクスッと笑える仕上がりになっている。
また、うまく口が回らないゾンビのロミオが、何度も「ロメロ」と名前を間違えられる展開は、ゾンビ映画の巨匠ジョージ・A・ロメロからきているものとみられている。
思い切りが良く、下手に真剣味を出さずに徹頭徹尾遊んでいるかのような作風は、出尽くしたゾンビ映画というジャンルを逆手に取り、新たなジャンルを生み出しているようにも見える。
目次 - Contents
- 『ウォーキング・ゾンビランド』(The Walking Deceased)の概要
- 『ウォーキング・ゾンビランド』(The Walking Deceased)のあらすじ・ストーリー
- 様変わりした世の中
- 一難去ってまた一難
- 『ウォーキング・ゾンビランド』(The Walking Deceased)の登場人物・キャラクター
- シェリフ・リンカーン(演:デイヴ・シェリダン)
- グリーンベイ(演:ティム・オグルトゥリー)
- シカゴ(演:ジョーイ・オーグルズビー)
- ダーネル(演:アンドリュー・ポッツァ)
- ブルックリン(演:ソフィア・アリ)
- ロメオ(演:トロイ・オグルトゥリー)
- クリス(演:メイソン・ダコタ・ギャリオン)
- 『ウォーキング・ゾンビランド』(The Walking Deceased)の用語
- ゾンビ
- ウイルス
- 『ウォーキング・ゾンビランド』(The Walking Deceased)の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- リンカーンがクリスの名前を「カール」と呼び間違えるシーン
- 『ウォーキング・ゾンビランド』(The Walking Deceased)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- ありったけのゾンビ映画を接ぎ合わせた本作『ウォーキング・ゾンビランド』(The Walking Deceased)