パロディの嵐が巻き起こる!? 映画「ウォーキングゾンビランド」に大爆笑!
「ウォーキングゾンビランド」というタイトルを見て何か思い起こしませんか。そう、海外ドラマの「ウォーキングデッド」です。この映画はドラマを始め、他の様々な作品の要素を接ぎ合わせた作品となっています。ゾンビ映画に詳しければ詳しい程、しかしさほど詳しくなくても笑える映画「ウォーキングゾンビランド」をご紹介致します。
あらすじ・ストーリー
保安官のリンカーンは、逃走犯を追跡している際に銃弾に倒れ、病院で昏睡状態に陥る。28日後、リックが目を覚ますと、
世界は文明が崩壊しており、生ける屍が歩き回るようになっていた。彼は息子のクリスと彼の4人の友人、そして恋を求めて
さまよい歩くロメロと共に、ゾンビフリーゾーンのセイフ・ヘブン牧場を目指す…。
出典: www.amazon.co.jp
序盤からパロディの連続!
序盤から「28日後」などの王道ゾンビ映画や、「ゾンビランド」などのコメディゾンビのパロディ描写が続き、それらの作品を知っていれば笑えます。もちろん知らなくても笑えることは笑えるのですが、知っていれば笑いの破壊力は倍増です。もはや飽和状態にあるゾンビ映画。それを逆手に取り、要素を重ねては貼り、重ねては貼りして1つの作品を作りあげる。パクリでもオマージュでもなく、パロディ。良い意味で開き直った作品です。
しかし、パロディ且つコメディ作品ですので重厚なストーリー展開とはいきません。ゾンビ映画にありがちな悲壮感などは特になく、ゾンビはゾンビで楽しそう。登場人物の一人がゾンビで心の声がちょくちょく聞こえますので、それもまた面白かったりします。ゾンビってこんなこと考えてるんだなあという謎の微笑ましさ。
オチやあらすじ・ストーリーの秀逸さを求めてはいけない
この作品にストーリーやオチの素晴らしさを求めてはいけません。ストーリーはグダグダで、オチは古典的。そこだけ見れば凡作としかなりませんが、今作にはそれを度外視して徹底的にパロディに徹しようという気概が感じられます。それゆえ、ストーリーなどは気にせずに単純に笑える作品となっているわけです。「ゾンビランド」もかなり秀逸な作品でしたが、こちらの作品もなかなか笑わせてくれます。
ゾンビ映画に飽きた人、ゾンビ映画をまだ見たことがない人にオススメです。もはや普通のゾンビ映画じゃ通用しませんからね、これくらいのことをしなければ視聴者ウケしないのでしょう。これくらい徹底的にパロディをしてくれれば視聴者も開き直って思い切り笑えるというものです。
まとめ
パロディ映画というのは諸刃の剣で、中途半端にやっても中途半端な笑いしか生まれません。その点、この作品に関しては思い切りが良く、下手に真剣味を出していないのがかなり好印象です。徹頭徹尾遊んでいるような、そんな感覚。コメディ映画なのに最後は泣かせにくるという映画が大嫌いな私にとって、この映画はかなり満足のいく作品でした。オチもなかなかにくだらなく、また王道。しかしそれが良い。笑って、笑って、笑いたい方はぜひご観賞ください。