『死霊高校』(しりょうこうこう)とは、2015年に公開されたアメリカのホラー映画。『死霊高校』というのは邦題で、原題は『The Gallows』(絞首台)。アメリカでは2015年7月10日に、日本では同年8月22日に公開された。1993年、ビアトリス高校の演劇部では演劇の上演中、男子生徒が死亡するという痛ましい事故が発生する。そして月日は流れ約20年後の2013年。いわくつきのシナリオとなってしまった「絞首台」を演じることになった演劇部の部員たちが体験する、恐怖の一夜を描く。
絞首刑執行人(ハングマン)
学校に忍び込んだリースらを執拗に狙う、ロープを手にした人物。正体は1993年に「絞首台」で本来この役を演じるはずだったにも関わらず、代役で主人公を演じて事故死したチャーリーの亡霊。
クレジットはなく、演じた俳優は不明。
シュウェンディマン氏(演:トラヴィス・クラフ)
日本語吹き替え:山本兼平
ビアトリス高校の演劇部の顧問。リースたちの指導にあたっている。
『死霊高校』の用語
絞首台
1993年当時の事故についてのニュースが流れてくる場面。この事故でチャーリーが死亡したことにより、「絞首台」はいわくつきのシナリオとなった。
ビアトリス高校の演劇部で演じられている劇作品。1993年の上演中に生徒が死亡する事故が発生してからは「いわくつき」のシナリオとして長らく封印されていたが、この事故から20年後の2013年、演劇部によって再び上演されることになった。
作中でストーリーの詳細は明かされていないが、絞首刑執行人(ハングマン)を題材にした悲劇的な物語で、主人公であるオーガストとヒロインの間の恋模様も見どころとなっている様子。
『死霊高校』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
執念を感じるファイファー母子の姿
異様な部屋で無言で座っていたファイファー(右)とその母(左)
物語終盤、毎日練習を見にきていた中年女性がファイファーの母で、20年前の事故で死亡したチャーリーの恋人であったという衝撃の真実が明かされる。実際のファイファーの父は誰なのかという疑問も残るが、母子はチャーリーの無念を晴らそうと、自宅を舞台「絞首台」仕様にし、実際にチャーリーが代役を務めるきっかけとなった人物の息子であるリースを殺害することで復讐を遂げている。
真相を突き止めた警察が自宅に踏み入れた際、まるで双子の姉妹のような異様な母子関係が垣間見え、ここまで映画を見てきた視聴者のことも震え上がらせた。
「もしかすると絞首刑執行人という怪異以上に、生きた人間である彼女たちの方が恐ろしいのではないか」と思わせる名シーンだ。
『死霊高校』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
原題『THE GALLOWS』の意味は「絞首台」
英語版『死霊高校』のポスター。原題の『THE GALLOWS』と書かれているだけのシンプルなデザイン。
本作の原題である『THE GALLOWS』は、「絞首台」という意味のある英単語。確かに「絞首台」あるいは「絞首刑」というタイトルだとストレート過ぎる気もするが、それにしても『死霊高校』という邦題と原題の違いには衝撃を受けた視聴者が少なくなかった。
しかしながら、このようにちょっとしたおふざけテイストの邦題がつけられてしまうのも、いわゆる「B級」とされるホラー映画にはつきもので、醍醐味ともいえる。
目次 - Contents
- 『死霊高校』の概要
- 『死霊高校』のあらすじ・ストーリー
- 公演中の悲劇と20年越しの再演
- 高校へ忍び込むリースとライアン
- 姿を現した絞首刑執行人
- ファイファーの真実
- 『死霊高校』の登場人物・キャラクター
- リース(演:リース・ミシュラー)
- ファイファー(演:ファイファー・ブラウン)
- ライアン(演:ライアン・シューズ)
- キャシディ(演:キャシディ・ギフォード)
- 絞首刑執行人(ハングマン)
- シュウェンディマン氏(演:トラヴィス・クラフ)
- 『死霊高校』の用語
- 絞首台
- 『死霊高校』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 執念を感じるファイファー母子の姿
- 『死霊高校』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 原題『THE GALLOWS』の意味は「絞首台」
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