もはやタイトルが全てを物語っている映画「お!バカんす家族」が面白すぎる!
かつてこんなにも直球勝負なタイトルがあったでしょうか。家族が、バカンスに出かけて、おバカをする。映画の内容はたったこれだけ。これだけなのに、面白い。下品で、バカで、最後も特に感動はしない。さすが、わかってますね。年末は笑って終わりましょうよ。映画「お!バカンス家族」をご紹介します。
あらすじ・ストーリー
妻と2人の息子がいる一家の長のラスティ(エド・ヘルムズ)は、マンネリ気味な家族の絆を取り戻そうと一念発起。幼少期の楽しい家族旅行を思い出し、自分の家族も同じように楽しい休暇を過ごしてほしいと考えた彼は、国民的テーマパーク「ウァリー・ワールド」へ向かうためアメリカ大陸横断の旅に出る。しかし、楽しい家族旅行になるはずが、行く先々でばかばかしい災難が降り掛かってきて……。
説明不要なコメディ映画
長々とした解説や説明はいらず、とにかく観て、そして笑ってほしい。主人公の職業は一応飛行機のパイロットという華々しいものなのですが、もはやそれが出てくるのは序盤のみ。本当に設定だけだったな、という感じです。しかしその軽さがとても素晴らしい。コメディに緻密な筋書きはいらないし、もっと言えばラストで泣かせにくるシーンもいらない。コメディ映画、特にホームコメディものだとなぜかそういう雰囲気になってしまうのですが、この映画は特にそんなことはなく、さらっと終わってくれました。まあなくはなかったけど、ごく薄い描写でしたね。
映画の始まりと、そしてスタッフロールになぜかギャグ写真が挿入されます。普通に笑いました。本編には全く関係のない写真も多数あり、あの写真は映画の為だけに撮ったのだろうかと少し疑問。最初から笑かしにきているので素直に物語に入ることが出来ました。ちょっと、というかかなりお下品なシーンがありますので、家族で観ると気まずい思いをしてしまうかもしれないのでご注意を。
行き当たりばったり感が素晴らしいコメディ映画でした
展開はまさに行き当たりばったり。本当に監督、あるいは脚本家がその場で考え付いたようなおバカな展開ばかり。酒を飲んで盛大に吐いたり、クソまみれの河の中を泳いだり、陰部の形丸出しのブリーフを履いたマッチョマンが登場したりと、下品なシーンばかりです。嫌いじゃありません、こういうの。むしろ大好きです。特にツボにはまったのが、車のサイドミラーがなぜか前後左右4つについていること。見たら鏡合わせみたいになってました。なんだこの車、とひたすら笑ってました。
行く先々でおバカなことが巻き起こり、ラスト付近ではちょっとスカッとするシーンも。夫の成長が少し垣間見れたシーンでした。まあその行いも不幸を招くだけなんですが。夫が行動を起こし、そこで何か不幸なことが起こる。とりあえずこの繰り返しです。もはや黄金パターンです。コメディにおいてそれは褒め言葉ですよね。いやはや、久しぶりに腹の底から笑えた映画でした。
まとめ
何も考えたくない時はコメディを見ると良いですね。とりあえず笑うことに専念できます。日本のコメディ映画も良いですが、外国の下品さ満点のコメディはレベルというか、ベクトルが違いますね。日本は上品な笑いなんですけど、外国は本当に下品で、あ、そこまでやっちょう、的な笑いがあります。今まであまりコメディを見てこなかった私ですが、これからはちょくちょく観ていこうと思います。なにかオススメの作品がありましたら教えてくださいね。それでは良い映画ライフを。