桃太郎電鉄(桃鉄)外伝、『桃太郎伝説』の紹介

桃鉄の外伝RPG、『桃太郎伝説』の紹介。 桃鉄の人気に負けず劣らずな名作です。

桃鉄キャラが登場するRPG『桃太郎伝説』

『桃太郎伝説』とは、ハドソンから発売されたファミコン用RPGである。

出典: dic.nicovideo.jp

記念すべき桃太郎伝説シリーズの1作目。構想そのものは『桃太郎電鉄』の方が先であったが、「まず一本作ってみないか?」というハドソンの提案をさくまあきら氏が受け入れ、本作の制作がスタートした。

出典: dic.nicovideo.jp

『桃鉄が桃太郎伝説のスピンオフ』と思われがちですが、実は構想されたのは桃鉄が先です。 RPG製作のノウハウが全く無かった為、広告代理店でハドソンを担当していた桝田省治氏を製作に引き入れて完成にこぎつけたそうです。

世界観は和風

レベルは段(最大45)、HPは体力、MPは技(体力/技の数共に最大255)、経験値は心の数と表示される。
また呪文の代わりに「術」が登場する。これは各地にいる仙人の元へ行き、修行に耐えることで身に着けることができる(一定のお金を払う事で覚えられる術もある)。

出典: dic.nicovideo.jp

日本のおとぎ話をモチーフにしているだけあり、世界観は和風です。 当時は『ドラゴンクエスト』の影響が強かった為、ファンタジーな世界観のRPGが多い時期でした。 そこに登場した『桃太郎伝説』の和風な雰囲気は珍しく、ウケが良かったそうです。

オーソドックスなRPGだが、お遊び要素多め

ドラクエスタイルの典型的なRPGながら、上記の昔話のエピソードや個性豊かな敵、また全編に散りばめられたギャグ要素でかなり異彩を放った作品だった。

出典: www26.atwiki.jp

FCのメディア上、余計なデータは入れたくないはずなのだが本作では「攻略に関係ない遊び」が実に多い。
中でも有名なのが「女湯」。

出典: www26.atwiki.jp

桃鉄シリーズといえばギャグやパロディが多く、(キングボンビーの悪行を除けば)温和な雰囲気が魅力です。 桃太郎伝説にもその特徴があります。 女湯に入れたり、敵の行動が「金を盗む」「金をくれる」「いきなりクイズを出す」「攻撃をバットで打ち返す」など多種多様だったり。 特に敵キャラには著名人やCMのパロディが多く、『ジャキ チェーン』や『きんぎんパールプレゼントのオニ』、当時のジャンプ編集長・鳥嶋和彦氏がモデルの敵など、とてもユニークなキャラが多数登場します。

「愛と勇気のRPG」として高評価の名作

昔ながらの民話をRPGスタイルに落とし込んだ秀作。
シリーズ作はいずれも高評価を受け、「愛と勇気のRPG」として知られるようになった。

出典: www26.atwiki.jp

RPGとしてのクオリティが高く、お遊び要素も多数ある。 温和な雰囲気で、どこか懐かしさを覚えるとして、高い評価を受けている名作です。
桃鉄との関連は有名なものの、実際にプレイしたという桃鉄ユーザーは少ない本作。 桃鉄ファンの皆様は是非プレイしてみると良いでしょう。

4iamuamu298
4iamuamu298
@4iamuamu298

Related Articles関連記事

天外魔境ZERO(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

天外魔境ZERO(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『天外魔境ZERO』とは、ハドソン社(2012年コナミ社に吸収)より1995年に発売されたロールプレイングゲーム。PCエンジンなどで展開してきた天外魔境シリーズにおける外伝的な扱いの作品であり、唯一のスーパーファミコン作品。企画・原案は『サクラ大戦』『魔神英雄伝ワタル』シリーズで知られる広井王子。 物語の舞台は、「外国人からみた誤った日本観」をコンセプトとした架空の国「ジパング」。天より600年前に地上に降りてきた、人間とは異なる種族・火の一族と地獄の軍団との戦いを描く。

Read Article

サラダの国のトマト姫(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

サラダの国のトマト姫(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『サラダの国のトマト姫』とは1984年にハドソンからパソコン用で発売され、1988年にはファミリーコンピュータ用としても発売されたアドベンチャーゲームである。 舞台は野菜や果物たちが平和に暮らすサラダ王国。しかし大臣であるパンプキング・ド・アバレルによる反乱が起き、オニオン王は退けられ、トマト姫も幽閉されてしまう。カボチャ大王と名乗り王国を支配する大臣から平和を取り戻すため、キュウリ戦士が立ち上がる。

Read Article

迷宮組曲 ミロンの大冒険(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

迷宮組曲 ミロンの大冒険(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『迷宮組曲 ミロンの大冒険』とは、1986年に日本のゲームメーカーであるハドソンから発売されたファミリーコンピュータ用アクションRPG。 プレイヤーは主人公である「ミロン」を操作し、魔人マハリトを倒して奪われた楽器を取り返し、王女エルシラを救出する事を目指す。 タイトルの「組曲」という単語も大切な要素となっており、「音楽」が全体を通して雰囲気の軸となっている。 中でもストーリー進行に合わせてゲーム画面中だけでなく、BGMにも変化が起こるボーナスステージの演出は印象的。

Read Article

目次 - Contents