【比企谷八幡】明日使える! 「ぼっち」の痛快名言100選【やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。】

比企谷八幡(ひきがやはちまん)とは、『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』の主人公で、「ぼっちマイスター」を自称する高校生。世の中を冷徹に見通す彼の言葉は、思わず頷かされる妙味に溢れている。ギャグとシリアスの絶妙なバランスで展開される八幡の「ぼっち流」思想を、6つのカテゴリに分けて100個もご紹介!

「みんながぼっちになれば争いも揉め事も起きないだろ」

キャンプでのぼっち問題解消作戦を提案した際の八幡のダメ押しの一言。無駄にカッコイイ?

「特殊で何が悪い。英語でいえばスペシャルだ。なんか優れてるっぽく聞こえるだろ」

もはや、ぼっちであることを鼻にかけていないか?と感じるレベル。

ぼっちには「バカをやる」という行為がなかなか理解しがたい。ノリが悪いと言われる所以だ。別に恥ずかしいわけでないのだ。ただいろんなことを考えてしまうから簡単には動けない。人の迷惑ではないだろうかとか危なくはないだろうかとか自分が入ることで今の楽しい空気が乱れはしないだろうかとか。

遠慮しがちなぼっちの気持ちを代弁。

あと、誘われたとき、すぐ「適当に連絡くれ」って言う奴はだいたい次から誘われなくなる。これ豆知識な。ソースは俺。

出た、「ソースは俺」!

「内輪ノリとか内輪ウケとか嫌いに決まってんだろ。あ、内輪もめは好きだ。なぜなら俺は内輪にいないからなっ!」

上手いが、悲しい。

ただ一人黒板の前に立たされて、その周囲を同級生がぐるりと囲み「しゃーざーい、しゃーざーい」と手拍子とともにシュプレヒコールを上げたあの地獄にも似た光景。
…あれは本当にきつかった。後にも先にも学校で泣いたのはあれだけだ。

いったい何に対しての謝罪だったのか…?

地元の公立小学校から公立中学校にあがる場合、それまでの人間関係も継続する形になる。小学校卒業時のマイナスを抱えたままスタートしなければならない。新しく友達ができそうになっても、過去の負債がどこからか入り込む。

あるある。

真の強者は群れたりしない。ひとりぼっちってやつはいつだってこの世界全てと対立しているようなものだ。俺VS.世界とかまるでセガールである。セガール的に考えて俺マジセガール。

これが高二病か…?

「人に好かれるくせにぼっちを名乗るとかぼっちの風上にも置けねぇな」

今となっては比企谷君にこのツッコミを入れたい。

俺も授業中居眠りしてて起きたらクラスに誰もいなくて閉鎖空間にきたのかと思ったこともある。移動教室で誰も起こしてくれなかっただけなんだが。

もはや、このぼっちは「空気」レベル。

たぶんこの光景を忘れない。忘れられない。
あの眩しいステージにはいないけれど。
飛び跳ねるアリーナには混じれないけれど。
一人で、一番後ろで、ただ眺めているだけだけれど。

でも、きっと忘れない。

裏で大きな仕事を果たしたが…。切なくなる八幡の独白。

◆2、「コミュニケーション(人間関係)」について…(65/100)

畢竟、人とうまくやるという行為は、自分を騙し、相手を騙し、相手も騙されることを承諾し、自分も相手に騙されることを承認する、その循環連鎖でしかないのだ。

ぼっち流・コミュニケーション論。

リア充はリア充としての行動を求められ、ぼっちはぼっちであることを義務づけられ、オタクはオタクらしく振る舞うことを強要される。カーストが高い者が下に理解を示すことは寛大や教養の深さとして認められるが、その逆は許されない。

スクールカーストの側面について見事な指摘。

人間関係に悩みを抱えるなら、それ自体を壊してしまえば悩むことはなくなる。負の連鎖ならもとから断ち切る。それでいいのだ。逃げちゃダメだなんて強者の考え方でしかない。それを強いる世界こそが間違っている。

キャンプの肝試しであの問題「解消」策を提案する八幡の思想。

知ってるんだ。言葉が届かなくても意志を伝える方法を。
ろくに会話してこなかったからな。
休み時間の寝たふりとか、頼みごとされたときの嫌そうな表情とか、仕事中のため息とか。
言葉がなくても意思表示はしてきたから。

この後、仕事をしない文化祭実行委員長・相模南への皮肉を込めたスローガン案の登場。

"みんな"が言うから"みんな"がそうするから、そうしないと"みんな"の中に入れてもらえないから。
でも、"みんな"なんて奴はいない。喋りもしなければ殴りもしない。怒りも笑いもしない。
集団の魔力が作り出した幻想だ。気づかないうちに生み出していた魔物だ。個人のちっぽけな悪意を隠すために創造された亡霊だ。仲間外れを食い殺して仲間にすら呪いを振りまく妖怪変化だ。

作中でも、個人的に最も好きなセリフのひとつ。

学生生活における「みんなで遊びに行く」というのは踏み絵なのだ。まず、誘われるかどうかでふるい分けられ、実際に遊びに行った際の対応でランクが分けられる。

これは同意。

「本当に怖いのは身近な人間だよ。中途半端に信頼しているから、裏切られるなんて思っちゃいない。予想外のところからくるから怖いのさ。

よくわかってらっしゃる。

声をかけられた瞬間、すかさず顔を逸らして空欠伸。「今、欠伸しててそっちに気づいてませんよー」と遠回しにアピールする。この手のやり過ごし方は得意だ。

アウトレットモールでぼっち仲間・材木座義輝に気づかれそうになったときの対応。ときに便利なスキルかも。

女子との会話ってもっと心躍るものじゃないのかよ。心が沈みしかしねぇよ。これなら普段俺が会話しているぬいぐるみのほうがよっぽどいいよ?口答えしないし、にこやかに微笑みかけてくれるし。なんで俺ってドMに生まれなかったの?

八幡がドMでないことはとりあえずわかる。

話しかけられて喜ぶ最大の理由は自己承認欲求が満たされるからなのだと俺は思う。

夏休み後、学校での生徒達の様子を見て。

ほんと急に下ネタになるとどう反応したらいいかわからず、ワンテンポ間を開けてから「最近性欲ないわー」とか見栄を張ってしまうのは何故なんだろう…。

これは同意できる男性が多いような…。

同じカテゴリに属し、恒常的にコミュニケーションを交わしているからこそ、その親密性は保たれる。そうしたシチュエーションに依存して人の関係性はようやく接続できるのだ。
だからそれを断ってしまえば人はいつだって一人になれる。
それこそ、電話やらメールやらでしか繋がらない、あるいは繋がれなくなる。それを人は友情と呼ぶのだろうか。きっと呼ぶのだろう。だから、みんな携帯電話にすべてを託し、友達の数と電話帳の登録数をイコールで換算する。

確かに、電話帳の登録件数は「指標」と感じちゃうかも。

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