【比企谷八幡】明日使える! 「ぼっち」の痛快名言100選【やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。】
比企谷八幡(ひきがやはちまん)とは、『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』の主人公で、「ぼっちマイスター」を自称する高校生。世の中を冷徹に見通す彼の言葉は、思わず頷かされる妙味に溢れている。ギャグとシリアスの絶妙なバランスで展開される八幡の「ぼっち流」思想を、6つのカテゴリに分けて100個もご紹介!
MU☆SHI!
いっそ清々しいほどの無視だった。おいおい、これもう無視の領域じゃねぇぞ、黙殺だ黙殺。ポツダム宣言並みに黙殺されたよ、今。歴史の教科書に載るレベル。
アウトレットモールの本屋で偶然出会った雪ノ下に無視される。
人に知られてなくてごめんなさい、とかこんな悲しい謝罪をするのは初めてである。
奉仕部員・由比ヶ浜結衣が八幡を探していたとき、あまりにも他の生徒が八幡を知らなかったので。
ぼっちは人の名前を覚えるのが意外に得意なのである。いつ話しかけられるのかなードキドキと思ってしまうからだろう。
切ない。
誕生日。
それは自分自身が生まれた日であると同時に、新たなトラウマが生まれる日でもある。
例えば俺だけが呼ばれなかった誕生日会、俺のためかと感動してたら俺と同じ日に生まれたクラスメイトのために歌われていたバースデーソング、俺の名前が間違っている誕生日ケーキ…。ていうか、最後、俺の母ちゃん何やってんだよ。息子の名前間違えんなよ。
3巻ボーナストラックのお話から。
ぼっちは平和主義者なのだ。無抵抗以前に無接触。世界史的に考えて超ガンジー。
無接触だったら確かに…。
彼らの仲間意識というのは相当なもので、自分の群れ意外とはあまり話さない。単独行動時に他の群れに交じろうとしない。それを考えると結構排他的であり差別的だ。
つまり、逆説的にぼっちマジ博愛主義者。何も愛さないということはすべてを愛することに等しい。やべぇ、マザー比企谷と呼ばれるのも時間の問題だろこれ。
「逆説的に」。八幡がよく用いているような。
人生には一度や二度、孤独と向き合うべきときってもんがある。いや、なきゃいけない。始終誰かと一緒にいていつもいつでも傍に人がいるなんて、そっちのほうがよほど異常で気持ちが悪い。孤独であるときにしか学べない、感じられないことがきっと存在するはずなのだ。
説得力あるぼっち肯定説。
本来、ぼっちというのは誰にも迷惑をかけない存在だ。人と関わらないことによってダメージを与えない、究極的にエコでロハスでクリーンな生き物なのだ。
そうかもしれないが、悲壮感が漂う。
あれだよな、ゲームしてるときとか超しゃべるよな。「かーそれはねーわー」とか「ほう、そう来たか」とか「凛子、好きだよ」とか。おかげで母親に「友達でも来てたの?」とか言われて「え、で、電話…」とかおろおろしながら答える羽目になるんだ。もう家でラブプラスはできない。
残酷な3次元の女子に代わり、2次元の女の子に浸っていたのか…。
服選んでるときに話しかけるのほんとやめてほしい。服屋の店員さんはぼっちが放つ「話しかけんなオーラ」を感じ取るスキルを身につけたほうがいい。そのほうがたぶん売り上げ上がるぞ。
これは同意。
ぼっちの特性として「自分の名前を呼ばれることに敏感」というのがある。普段、名前を呼ばれることが少ない分、たまに呼ばれたときに超反応を示してしまうのだ。ソースは俺。驚きのあまり、「ひゃ、ひゃうい!」とかとんでもないリアクションしちゃうよな。
そうなのかも。
孤高であることは強い。繋がりを持たないということは守るべきものを持たないということだ。守るべきもの、それは言い換えれば弱点にほかならない。かのギリシャの英雄アキレスにも、最強の僧兵武蔵坊弁慶にも弱点があったからこそ敗れた。きっと彼らは弱点さえなければ歴史に勝利者として名を刻んだはずである。
したがって弱点のない、守るべきものを持たない、人との繋がりを持たない者こそは最強。
つまり、俺、最強ということである。
ぼっち=孤高=最強説。
確かに、親が相手だからこそ言えないことというのはある。例えばエロ本のあれこれとか、恋愛がらみのことなんて絶対に親に言いたくないことだ。あと、学校行ったら俺の机がベランダにあったとか下駄箱にゴミ入れられてたとか、ラブレターもらってウキウキしてたら同級生の悪戯だったとか、そういうのって言えないよな。
ん…?
いや、しかしほんと菌扱いはトラウマを刺激するからぜひやめて欲しい。俺が触っただけで「比企谷菌だぁ~!」「タッチー!」「今、バリヤしてましたー」とか始まるんだぜ?小学生残酷すぎるでしょ「比企谷菌にバリアは効きません~」とかどんだけ強力なんだよ。
「菌」はどこの学校でもあったのでは…?
では、拙者、このあたりでドロンさせていただくでござる。
言うまでもなく、いつでもどこでもドロンと消えているようなもんだけどな。
ぼっちを笑いに変える八幡のたくましさは、そこかしこに見られる。
元来、人間のコミュニケーションは言語によって行われているのは三割程度だという。残りの七割は目の動きやちょっとしたしぐさから情報を集めているのだ。目は口ほどに物を言う、という言葉はこうした非言語コミュニケーションの重要性から来ている。つまり、逆説的に考えて、会話をしないぼっちでも七割がたコミュニケーションできているということである。違うか、違うね。
違うね。
訓練されたぼっちは二度も同じ手に引っかかったりしない。じゃんけんで負けた罰ゲームの告白も、女子が代筆した男子からの偽のラブレターも俺には通じない。百戦錬磨の強者なのだ。負けることに関しては俺が最強。
名言…?
俺だって、純粋だった中学生の頃は勇気を出して可愛い女子にアドレスを聞いたことくらいある。そのたびに、『ごめん、今電池切れてるんだよねー。あとでこっちからメールするね。』と言われたものだ。俺のアドレス教えてないのにどうやって送るつもりなのか不思議。未だに待ってるんだけど…。
女子に回避され続けてきた八幡。
「ばっかお前。俺なんてほんとアレだぞ、ちょっとその気になればなんてことないぞ。クラス替えで皆がアドレス交換してるときに携帯取り出してきょろきょろしてたら、『…あっ、じゃ、じゃあ、こ、交換しよっか?』って声かけられる程度にはモテたといっていいな」
「じゃあ」…。
いってみれば独りぼっちとは思考の達人だ。人は考える葦であるというように、気づけば何事か思案している。なかでも独りぼっちは他人に思考のリソースを割く必要がないぶんその思索はより深いものになる。したがって我々ぼっちは余人とは違う思考回路を持つに至り、時に常人の枠を越えた発想が飛び出たりするの だ。
自分と向き合う時間がそれだけ多いということ。
まあ、あれだ。強い獣は群れたりしない。一匹狼という言葉を知らないのかよ。
猫は可愛いし、狼はかっこいい。つまり、ぼっちは可愛いし、かっこいい。
かっこよく思える…?
わかるかよ、馬鹿みたいに暑い夏の最中も指先ちぎれそうなくらい寒い雪の日もたった一人で自転車漕いで登下校するつらさが。お前らが暑いだの寒いだのありえないだの言い交して騙しごまかし紛らわしてきたのを俺は一人で切り抜けてきたんだぜ。
わかってたまるかよ。テストのたびに試験範囲を誰に確認するでもなく、黙々と勉強して、自分の出した結果に真正面から向き合う恐ろしさが。お前らが揃って答え合わせして点数見せ合って馬鹿だのガリ勉だの言い合って現実から逃げ合ってるのに俺は真っ向から受け止めてるんだぜ。
ぼっちは何事も独りで向き合う。
基本的に後ろの席というのは言ってみれば貴賓席なのであり、最大派閥が陣取ると相場が決まっている。そこに混じることは大変な苦痛を伴うので、一番前や真ん中あたりが俺の指定席となる。前のほうの席でも右端左端は死角になりやすいので、ぼっちが狙うべきはそのあたりだ。
実践的・ぼっち流「席の座り方」。
今日から始める、一人なんて怖くない対策その一、「他人を見たら他人と思え」である。ちなみにその二はない。
ほら、怖くない。
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