そのアイディアに唸る!高度に改変されたNHKアニメキャラ!
NHKにて放送されていたアニメの中には、「思い切ったな!」「よく考えたな!」と思うようなアイディアのキャラも登場します。そんなキャラの数々をご紹介します。
『マリー&ガリー』とは
NHK放送の『すイエンサー』内で放送された5分間アニメ。2009年から放送。翌年からは『マリー&ガリーVer.2.0』が放送。内容としては科学嫌いの少女、マリカがガリハバラ(通称ガリバ)という異空間で濃いキャラクター設定を与えられた科学者たちからの丁寧な説明により、少しずつ科学の良さを知っていく、というもの。『2.0』ではマリカの上を行く科学嫌い、ノリカが登場。マリカはゴスロリ衣装好き、ノリカは甘ロリ衣装好きという特徴があります。
【主な登場科学者】
【ガリレオ】主人公格。土星の衛星の発見等や地動説に関する功績がありますが、劇中ではマリカよりも背が低く、言動もどこかおちゃらけた「残念なおじさん」(マリカ談)。かっこ付ける際は八頭身のナイスミドルになります。「地動説」と書かれたシャツを着ており、最終話ガリバを出るマリカに餞別として渡しました。
【キュリー夫人】ラジウムの発見などで知られるキュリー夫人。マリカ、ノリカを除けば唯一の女性レギュラー。
【ニュートン】イケメンでナルシストでリンゴ好き。というかリンゴにしか興味がないお人で、女性を惹きつけると思い込んでいる一方で、「僕の好みはリンゴのような、というかリンゴ」とのたまった人物です。登場時、ガリレオを「ガリーのオッサン」と称しました。
【エジソン】発明王ですが、劇中では子供のような姿。電気屋の主人です。「天才とは1%のひらめきと99%の努力」の言葉から、「才能ない奴が努力しても無駄」などとのたまいました。
【フレミング】フレミング左手の法則などで知られる、あのフレミングです。手つきがラッパーっぽいせいかラッパーにされて普段から「~だYO!」と話しています。ただフレミングの法則を歌にした「ラブ・コイル」は科学嫌いのマリカでも完璧に覚えられました。通常はエジソンの店でバイトしてます。
【アルキメデス】浮力の原理で知られる紀元前の学者。「~デース」という片言風の話し方。何かひらめくなどすると「エウレーカ!」と叫んでふんどし一丁になります。おでん屋の屋台を営業。
【ヘルツ】電磁波を発見した人物。その影響なのか、縮れ麺のラーメン開発に勤しんでいます。何故か番長のような風貌。
【ダ・ヴィンチ】ご存知万能の巨人。劇中、ガリレオがほぼ唯一勝てないとする人物。飄々とした老人で、青いつなぎの服を着ています。ガリレオ同様、八頭身のイケメン老人になった回がありました。マリカ以上の科学嫌い、ノリカが「唯一知っている」と称し、好意的に接した人物。
ダーウィン
『進化論』で知られる偉大な学者、ダーウィン。「万物は神が、最初からそうおつくりになった」というキリスト教の教えに反する内容だったためか、以下のような風刺画まで描かれてしまいました。
ガリレオが天体望遠鏡を発見して400年目にあたる2009年に放送された『マリー&ガリー』に、ダーウィンは登場しました。数多の科学者がポップかつユニークに改変されていましたが、ダーウィンは究極というか、最強です…。
ロボットになっちゃいました。予備知識なしにこの絵を見せられて「実は歴史上の偉人なんだけど、元ネタ分かる?」と聞かれて答えられる人がいるでしょうか…。「科学者」だってことは何となく分かってもらえそうですが。しかも性別まで超越したオネエキャラで、ピッチングマシンにも変身可能!進化しすぎです。でも科学者として知識はちゃんとあるし、主人公のマリカや視聴者に教えることは丁寧に教えてくれます。まさか自分で改造したんじゃないでしょうか…某ドラゴンボールの天才科学者のごとく。進化を突き詰めた結果だとするとあっぱれです。最初に「ダーウィンロボットにしよう」と発案したスタッフにも拍手です。
さすがにNHKともなると優秀なスタッフがそろってるなあ、なんて思ったりもしますが、思い切った人物、キャラの改変はかなり勇気がいるもの。作品の雰囲気と合っていたり、ちゃんと説得力があればどんな改変もできそうです。これから先も、一体どんなぶっ飛んだ改変を見せてくれるやら…?
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