地雷、踏んじゃった……っ! ワンアイデアで描き切った映画「トラップ」のあらすじと見どころ
以前からTSUTAYAでレンタルされていて、気にはなっていましたがどうも食指が伸びなかった今作ですが、ようやく観賞することを決意しました。
今まで観なかった理由? 盛大な自爆臭がプンプンしたからですよ。それ以上の理由はありません。
今回は映画「トラップ」のあらすじと、その見どころをご紹介したいと思います。
あらすじ・ストーリー
デニスが所属する部隊は2か月後に帰国を控え、車で戦地から基地へと戻る途中だった。だが彼らは砂漠でゲリラに襲撃され、デニスとムラートを残して部隊は全滅してしまう。敵との銃撃戦をなんとか乗り切り相手方の陣地に踏み込むと、転がっていた車には大量のヘロインと、女性捕虜が乗っていた。ヘロインの処理方法を巡って争うデニスとムラートだったが、その時デニスの踏み出した足下から奇妙な音がした。確かめるとそれは、一機の地雷だった。
ワンアイデアでよくぞここまで!
完全なるワンアイデアもののこの作品「トラップ」ですが、きちんとそのことを分かった上での描写をしており、冗長に感じる部分はあまりありませんでした。まあ予算がなかったという事情もおそらくあるにはあったのでしょうが、そんな中でこれを作れたのは、素直に凄いと思います。
地雷を踏んで動けなくなったら人はどうなるんだろうか。そのシチュエーションが全てです。そして展開はありとあらゆる手段を使って主人公を地雷の上から動かそうとするものばかりです。そうです、それでいいんです。余計な部分なんかいらないので、とにかく主人公を地雷から引きずり落とそうとしてくれ。そんな不謹慎な叫びを思わず挙げてしまいました。そうでなくてはこの作品は成り立たないですし、そもそもワンアイデアものの意味がなくなってしまいますからね。
68点/100点
ちょっと甘めですが、100点満点中、68点ですかね。
78分という上映時間を考えれば十分楽しめました。惜しむらくは序盤でしたが、まあそれも許容範囲でしょう。もはや地雷を踏んだ場面から始めてみても面白かったかなーとは思いますけどね。
ラストはなんかそうなりそうだなあ、という雰囲気はしましたが案の定です。しかし不思議と後味は悪くありませんでしたね。女性を救うためにあそこまで我慢していたんだと考えれば、主人公も報われることでしょう。ただ、地雷の不発弾の確率が5割という話もしていたので、もし不発弾だったらどうしたんだろう、と思わなくもありません。
しかし、総じて楽しめた作品でした。傑作というわけではありませんが、ちょっと時間空いちゃったなと思った時にはちょうど良いかなと思います。
まとめ
冗長になりがちなワンアイデアで突っ走る系の映画でしたが、この作品はそんなことはありませんでしたね。予算をつぎ込めば良くなるというものでもなかったと思いますので、あのチープさは逆に良かったんですかね。
「トラップ」はTSUTAYAで絶賛レンタル中ですので、気になった方はぜひお手に取ってみてくださいね。