ペトロールズ(PETROLZ)の徹底解説まとめ

ペトロールズ(PETROLZ)は、2005年に結成された日本のロックバンド。結成後は下北沢ガレージを拠点に活動を開始し、同ライブハウスの創立13周年記念に、「激走 亮介街道」と銘打ったライブイベントを開催、会場限定のミニアルバム『仮免(かりめん)』をリリースした。ファンクを基調とし、シンプルながらも各パートの技術が光るカントリーやブルーグラス、ジャズ、ソウルなど幅広いジャンルを織り交ぜたハイセンスな音楽性と、日本語にこだわった、ユーモアのある歌詞を武器にインディーロック界で人気を博している。

ペトロールズ(PETROLZ)の概要

ペトロールズ(PETROLZ)は、2005年に結成された日本のロックバンド。様々な現場でギターを弾いていた長岡亮介(ギター・ボーカル)が、「楽しくやりたいことを追及できる場所を作ろう」と思ったことをきっかけに、三浦淳悟(ベース・コーラス)と河村俊秀(ドラム・カホン・コーラス)を誘ったことで結成された。
結成後は下北沢ガレージを拠点に活動を開始し、同ライブハウスの創立13周年記念に、「激走 亮介街道」と銘打ったライブイベントを開催、会場限定のミニアルバム『仮免』(かりめん)をリリースした。2010年には初のツアー『第1スティント』を敢行し、東京、広島、福岡、大阪を回った。
音源の殆どはライブ会場で販売され、中古でもほぼ見つけることはほぼ不可能なほど流通数が少ないので、オークションなどではプレミア価格がついたり、多くのアルバムが廃盤になっていたりと、通常のバンドとは違う方式でビジネスを展開していることでも広く知られる。
3ピース編成である理由は「それがかっこいいと思ったから」という単純なもので、加えて「人数が増えると最小限の人数が大きくなることからなかなか融通が利かないが、トリオなら大きくも小さくもなれるから」という、バンドとしての振り幅を意識した点もあると述べている。
日本語にこだわった、ユーモアのある歌詞、そしてあえてたくさんの音で埋めることをせず、独特な音の「間の取り方」を作り出して緊張感やメリハリを生み出した緻密に計算された楽曲が特徴。各個人の楽器のスキルが高いからこそできるものであり、またファンクを基調としながらも、ルーツミュージックをインスパイア元としつつも「現代音楽」という芸術に昇華するかのようなハイセンスな音楽性は、瞬く間に音楽ファンの心を掴んだ。
精力的なライブ活動を行っていたが、2024年に河村俊秀が急逝したことを機に活動を休止した。

ペトロールズ(PETROLZ)の活動経歴

結成

2005年、ギター・ボーカルを務める長岡亮介がベース・コーラスの三浦淳悟とドラム・カホンの河村俊秀を誘ったことで結成し、同年10月に下北沢ガレージで初ライブを敢行。以後、は同ライブハウスを拠点として活動を続ける。
下北沢ガレージ創立13周年となった2007年に『激走 亮介街道』と銘打った記念ライブイベントを開催し、ライブ会場で会場限定ミニアルバム『仮免(かりめん)』をリリース。
2008年にはフィルムコンサート『ペトロールズ初音源収録曲選考会』を開催し、同年12月31日にミニアルバム『EVE2009』をリリースする。

ツアー活動の開始と河村の急逝

2010年には初のツアー「第1スティント」を行い、東京の六本木公演を皮切りに5日間で広島、福岡、大阪を回る。2015年には東名阪ツアーとなる「go Apex」を敢行。
同年8月、結成10年目にして初の全国流通盤音源となる1stアルバム『Renaissance』をリリースし、同作を引っ提げて全国11カ所のツアーを行った。
その後は同年10月にかけてワンマンツアー『Our first "conventional" tour "Renaissance"』を実施し、多くのファンを喜ばせる。
翌2016年にはライブツアー『On The Road Again Again』を開催。2017年は2月から3月にかけて全国ツアー『BASE-12』を行い、全国を股にかけての活動を行う。
精力的なライブ活動で着実にファンを増やしてきた彼らだが、結成20周年を目前にした2024年11月26日、ドラムの河村俊秀が自宅で倒れているところを救急搬送され、45歳という若さで帰らぬ人になってしまう。これを受けてバンドは予定されていたライブ出演は見送りとなり、以降は活動を休止している。

ペトロールズ(PETROLZ)のメンバー

長岡 亮介(ながおか りょうすけ)

ギター・ボーカル。1978年生まれ、千葉県出身。楽曲の作詞作曲を手掛け、バンドのリーダーを務める。カントリーやジャズなどに影響を受けたギターのフレーズは、ペトロールズの楽曲を形作る上で大きな役割を果たしている。
浮雲(うきぐも)の名義で、椎名林檎率いるロックバンド「東京事変」のギタリストとして活動していたことでも知られ、椎名林檎のソロや、THE BAWDIESなど、他ミュージシャンやバンドの楽曲にもゲストボーカルやプロデュースなどで参加し、その手腕を発揮している。

三浦 淳悟(みうら じゅんご)

ベース・コーラス。1975年生まれ、神奈川県出身。アフロのようなボリュームのある癖毛と濃いヒゲが特徴。
ペトロールズ以外ではTHE YELLOW MONKEYのボーカル、吉井和哉のソロでのサポートメンバーとしても活躍。黒人音楽に通じるファンキーなグルーヴのベースが特徴。

河村 俊秀(かわむら としひで)

ドラム・カホン・コーラス。1978年、大阪府高石市生まれ。千葉県出身。長岡とは高校の同級生で、ペトロールズ結成以前にバンドを一緒にやっていたこともある。ヴィジュアル系をルーツとした、繊細ながらも複雑なドラムのフィルインや正確なドラミングが特徴。特徴的なくせ毛を持っている。
2024年11月26日、自宅で倒れているところを救急搬送されたが、惜しまれつつ死去。45歳没。

ペトロールズ(PETROLZ)のディスコグラフィー

アルバム

Renaissance

2015年リリースの1stアルバムにして、バンド初の全国流通盤となった1枚。
ライブハウスを主戦場としてきた彼らの集大成ともいえる一枚で、キャリア初期から演奏されてきた名曲の再録音や、ライブで人気の楽曲などが収録された、結成10周年の集大成に相応しい作品となっている。遊び心のある、トライアングル型の特殊ジャケット仕様も特徴。

1. タイト!
2. On Your Side.
3. 表現
4. アンバー
5. Talassa.
6. Fuel.
7. Profile.
8. Iwai.
9. 雨
10. Not in service.
11. Renaissance.

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