比企谷八幡(ひきがや はちまん)とは、『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』の主人公。友達ゼロのひねくれた「ぼっち」でありながら、奉仕部へ強制入部させられ様々な問題に直面していく。
八幡は独自の歪んだ価値観を持つ人物である他、周囲の欺瞞を見抜く鋭さもある。「青春とは嘘であり、悪である」と言い放つなど、彼の放つ名セリフや数々の迷言は読者の心を掴んでいる。自己犠牲的な手法で問題を解決する名シーンなど、カースト最下層から独自の孤高を貫く姿が魅力だ。
「話しかけられて喜ぶ最大の理由は自己承認欲求が満たされるからなのだと俺は思う」
「話しかけられて喜ぶ最大の理由は自己承認欲求が満たされるからなのだと俺は思う」とは、八幡が学校内で行われる他愛のない会話の動機を冷徹に分析したセリフである。中身のない雑談であっても、他者から認識され声をかけられること自体が、自分の存在価値を確かめるための「承認欲求の補給」になっているという、人間の心理の本質を突いた一言である。
「ほんと急に下ネタになるとどう反応したらいいかわからず、ワンテンポ間を開けてから『最近性欲ないわー』とか見栄を張ってしまうのは何故なんだろう…」
「ほんと急に下ネタになるとどう反応したらいいかわからず、ワンテンポ間を開けてから『最近性欲ないわー』とか見栄を張ってしまうのは何故なんだろう…」とは、八幡が男子学生特有の突然の話題に対する不器用な対応を吐露したセリフである。経験のなさを隠し、男としての余裕や超越感を演出するために、あえて「興味がない」というスタンスで見栄を張ってしまうという、思春期男子のリアルな心理である。
「同じカテゴリに属し、恒常的にコミュニケーションを交わしているからこそ、その親密性は保たれる……それを人は友情と呼ぶのだろうか。きっと呼ぶのだろう。だから、みんな携帯電話にすべてを託し、友達の数と電話帳の登録数をイコールで換算する」
「同じカテゴリに属し、恒常的にコミュニケーションを交わしているからこそ、その親密性は保たれる……それを人は友情と呼ぶのだろうか。きっと呼ぶのだろう。だから、みんな携帯電話にすべてを託し、友達の数と電話帳の登録数をイコールで換算する」とは、八幡が現代における友情の脆弱性と携帯電話への依存を鋭く批評したセリフである。環境というシチュエーションに依存しただけの繋がりにしがみつき、登録件数という数字でしか安心を得られない現代人の孤独を浮き彫りにしている。
「俺もそうだが悪口や暴言は言われ慣れてると切り返し方と言うか折り合いのつけ方がうまくなるのだ。何この悲しいスキル。涙出てくるわ」
「俺もそうだが悪口や暴言は言われ慣れてると切り返し方と言うか折り合いのつけ方がうまくなるのだ。何この悲しいスキル。涙出てくるわ」とは、八幡が長年の迫害によって身につけた精神的防御力を語ったセリフである。悪意を向けられても、過度に傷つかずに受け流す術を身体が覚えているという、生き抜くためには必須でありながらも、その背景を考えると涙を禁じ得ない悲哀のスキルである。
「おいおい、そんなんじゃ一級拒絶鑑定士の俺の目は誤魔化せないぜ。女子が本当に拒絶するときはもっと冷たい目をしてほとんど無表情で『あの、本当にやめてくれる?』って言うんだぜ。心臓凍えるかと思う程怖いし、死にたくなる」
「おいおい、そんなんじゃ一級拒絶鑑定士の俺の目は誤魔化せないぜ。女子が本当に拒絶するときはもっと冷たい目をしてほとんど無表情で『あの、本当にやめてくれる?』って言うんだぜ。心臓凍えるかと思う程怖いし、死にたくなる」とは、八幡が女子の「本気の拒絶」の恐ろしさをプロの視点(?)から解説したセリフである。社交辞令的な断りと、魂を凍らせるレベルの本気の排除を見分ける鑑定眼を、数々の実戦経験によって培ってきた彼の、心震えるトラウマ告白である。
「お互いに期待しない、期待されないというのは結構楽でいい関係なんじゃないかと俺は思う。まぁ、ほら。パンドラちゃんが持ってた箱の中にはあらゆる災厄と一緒に希望が詰まってたっていうじゃんか。あれだよあれ。希望も災厄ってことだ」
「お互いに期待しない、期待されないというのは結構楽でいい関係なんじゃないかと俺は思う。まぁ、ほら。パンドラちゃんが持ってた箱の中にはあらゆる災厄と一緒に希望が詰まってたっていうじゃんか。あれだよあれ。希望も災厄ってことだ」とは、八幡が他者との関係性における「諦念」の快適さを説いたセリフである。相手に期待するからこそ裏切られ傷つくのであり、「希望」こそが最大の災厄を招くというギリシャ神話風の解釈を用いて、無関心であることの気楽さを肯定している。
「みんな仲良くという言葉自体が元凶なのに。あれは呪いじみたお題目なのに。あれは強制するための言葉なのだ。ギアスなのだ」
「みんな仲良くという言葉自体が元凶なのに。あれは呪いじみたお題目なのに。あれは強制するための言葉なのだ。ギアスなのだ」とは、小学生グループで孤立する留美をめぐり、仲間に溶け込ませようとする葉山の意見を聞いたときの八幡のモノローグ。
何かを一人ですることが好きな者もいるし、性格の合わない者も当然いる。それなのに「みんな仲良く」といった強制されたお題目を遵守しようとするから無理が生じる。軋轢を表面化させないために無視が、あるいはその原因を一方に押し付けることで、いじめやより大きな諍いに発展するかもしれない。集団心理の一つの本質を突いた八幡の言葉。
「仕事ってのはやめることはあっても終わることはねぇんだよ」
「仕事ってのはやめることはあっても終わることはねぇんだよ」とは、文化祭の作業に追われる中、八幡が放った労働の本質を突いたセリフである。一つのタスクが片付いても次から次へとタスクが発生する労働の無限ループを冷徹に捉えており、彼がなぜそこまで頑なに将来「働きたくない」と願い、専業主夫を目指すのかが非常によく納得できる一言である。
「働かなきゃいけないうえに人間関係まで気を遣うとか罰ゲームかよ。人間関係手当ちゃんとついてんの?追加料金発生しないとおかしいだろそれ。やっぱり俺は働いてはいけないんだと思いました」
「働かなきゃいけないうえに人間関係まで気を遣うとか罰ゲームかよ。人間関係手当ちゃんとついてんの?追加料金発生しないとおかしいだろそれ。やっぱり俺は働いてはいけないんだと思いました」とは、八幡が社会における労働とコミュニケーションの二重の負担を拒絶したセリフである。ただでさえ苦痛な労働に加え、他者への配慮という精神的コストまで無償で要求される社会の不条理を鋭く突いており、自身の専業主夫への志向を正当化する一言である。
「実家楽すぎて最高だしな。限界まで働かない、それが俺のジャスティス」
「実家楽すぎて最高だしな。限界まで働かない、それが俺のジャスティス」とは、八幡が妹の小町に対して自身の揺るぎないライフスタイルを宣言したセリフである。自立や労働を美徳とする社会の常識を真っ向から無視し、実家という安全圏で極力エネルギーを使わずに生き抜くことこそが正義であると言い切る、彼の徹底した怠惰の美学である。
「変わらなければ悲しみは生まれない。たとえ何も生まれなかったとしてもマイナス要素がでないというのは大きなメリットだと思うのだ。収支表を照らし合わせて赤字になってないならそれは経営方針としてけして間違いではない。だから俺は変わらないでいることを否定しない。過去の俺も、今の俺も否定する気はさらさらない」
「変わらなければ悲しみは生まれない。たとえ何も生まれなかったとしてもマイナス要素がでないというのは大きなメリットだと思うのだ。収支表を照らし合わせて赤字になってないならそれは経営方針としてけして間違いではない。だから俺は変わらないでいることを否定しない。過去の俺も、今の俺も否定する気はさらさらない」とは、八幡が自身の「不変」のポリシーを経営学的に正当化したセリフである。変化に伴うリスクや痛みを避けるため、現状維持を徹底して赤字(マイナス)を出さない堅実な経営方針として自分の生き方を全肯定している。
「けれど、俺だって、いつかは変わるのだと思う。必ずいつか変わる。変えられてしまう。俺自身の心はどうあれ、その見られ方、捉えられ方、評価のされ方はきっと変わる……だから。――だから俺は変わらない」
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『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』とは『ガガガ文庫』より刊行されている渡航によるライトノベル(2011年~)、及びそれを原作としたアニメ(第一期2013年4月~6月 第二期2015年4月~6月)。自身の書いたひねくれた作文をきっかけに「奉仕部」なる部活に入部させられたぼっちな男子高校生比企谷八幡。彼と、そこで出会った雪ノ下雪乃、由比ヶ浜結衣たちがともに数々の経験を積み重ね、三者三様に変化していく様子がシニカルにコミカルに描かれている。
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比企谷八幡(ひきがやはちまん)とは、『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』の主人公で、「ぼっちマイスター」を自称する高校生。世の中を冷徹に見通す彼の言葉は、思わず頷かされる妙味に溢れている。ギャグとシリアスの絶妙なバランスで展開される八幡の「ぼっち流」思想を、6つのカテゴリに分けて100個もご紹介!
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目次 - Contents
- 『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』の概要
- 比企谷八幡とは
- 比企谷八幡の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「青春とは嘘であり、悪である」
- 「みんなでやることが素晴らしくて、みんなでやることがいいことで、じゃあ、一人でやることは悪いことなのか?どうして、今まで一人でも頑張ってきていた人間が否定されなきゃいけないんだ。そのことが俺は許せない。」
- 「結論を言おう。青春を楽しむ愚か者ども砕け散れ。」
- 「人という字は人と人が支え合ってるとか言うけど片方寄りかかってんじゃないすか。誰か犠牲になることを容認してるのが人っていう概念だと思うんすよね。」
- 「人生はリセットできないが、人間関係はリセットできる。」
- 「なぜ自分の感じている楽しさを、自分の正しさを、己一人で証明できないのか。」
- 「おそらく、非モテぼっちほどのリアリストはいないだろう。非モテ三原則【(希望を)持たず、(心の隙を)作らず、(甘い話を)持ち込ませず】を心に刻んで生きているのだ。」
- 「あ、もういいわ。そのセリフは友達いない奴のセリフだわ」
- 「みんなって誰だよ…。かーちゃんに『みんな持ってるよぉ!』って物ねだるときに言うみんなかよ…。誰だよそいつら…。友達いないからそんな言い訳使えたことねぇよ… 」
- 「おいおい、あんま気安くすんなよ友達なのかと思っちゃうだろ。」
- 「本当に何故かわからないのだが、俺たちスクールカーストが低い連中は上位カーストに出会うと萎縮しちまうんだよな。廊下とかで絶対道を譲っちゃうし、話しかけられるとまず八割がた噛む。それでさらに嫉妬や憎悪が高まるかというとそうでもなく、名前なんて覚えてもらっていた日にゃ逆にちょっと嬉しかったりするのだ。」
- 「ぼっちが誇るべきはその深き思索。本来、対人関係に割かれるべきリソースをただ自分一人に向け、内省と反省と後悔と妄想と想像と空想とを繰り返し、やがて思想と哲学とに行きつくほどに、無駄な思考力」
- 「お金持ちはプライベートジェットやプライベートビーチなどを持ちたがる。常にプライベートタイムであるぼっちは人生の勝者、つまりぼっちはステイタスというべきだ。」
- 「みんなでやることが素晴らしくて、みんなでやることがいいことで、じゃあ、一人でやることは悪いことなのか?どうして、今まで一人でも頑張ってきていた人間が否定されなきゃいけないんだ。そのことが俺は許せない。」
- 「けれど、俺は今の自分を過去の自分を否定しない。一人で過ごした時間を罪だと、一人でいることを悪だと、決して言わない」
- 「一人なら無色透明でノーダメージだが、先生と組まされると、無職童貞くらいのダメージを受ける」
- 「俺と会話するなんて、こいつも実はいい奴なのだろうか。だが、いい奴なのだとしたら話を広げてやれなかったのが申し訳ない。あまりにも申し訳ないので今後は迷惑をかけないように二度と話をしないことにした」
- 「けど、こういう光景はなんだか懐かしいな。修学旅行や林間学校の帰りのバスみたいだ。はしゃぎ疲れたクラスメイトたちは元気を使い果たして静かになっているのだが、俺は特に元気を使うシーンもなかったせいで、一人冴え切った眼でずっと外を見ていたものだ」
- 「涼しい部屋で一人読書するのも、風呂上りに一人で『うひょー!』とか叫びながら裸でアイス食うのも、夜中にふと一人で夏の第三角見るのも、蚊取線香に火をつけて一人うっとりするのも、風鈴の音を聞きながら一人うとうとするのもどれも素敵な夏の思い出だろうが。夏は一人でいい。一人がいい。暑いし」
- 「MU☆SHI!いっそ清々しいほどの無視だった。おいおい、これもう無視の領域じゃねぇぞ、黙殺だ黙殺。ポツダム宣言並みに黙殺されたよ、今。歴史の教科書に載るレベル」
- 「人に知られてなくてごめんなさい、とかこんな悲しい謝罪をするのは初めてである。」
- 「ぼっちは人の名前を覚えるのが意外に得意なのである。いつ話しかけられるのかなードキドキと思ってしまうからだろう。」
- 「誕生日。 それは自分自身が生まれた日であると同時に、新たなトラウマが生まれる日でもある。 例えば俺だけが呼ばれなかった誕生日会、俺のためかと感動してたら俺と同じ日に生まれたクラスメイトのために歌われていたバースデーソング、俺の名前が間違っている誕生日ケーキ…。ていうか、最後、俺の母ちゃん何やってんだよ。息子の名前間違えんなよ。」
- 「ぼっちは平和主義者なのだ。無抵抗以前に無接触。世界史的に考えて超ガンジー。」
- 「彼らの仲間意識というのは相当なもので、自分の群れ意外とはあまり話さない。単独行動時に他の群れに交じろうとしない。それを考えると結構排他的であり差別的だ。 つまり、逆説的にぼっちマジ博愛主義者。何も愛さないということはすべてを愛することに等しい。やべぇ、マザー比企谷と呼ばれるのも時間の問題だろこれ。」
- 「人生には一度や二度、孤独と向き合うべきときってもんがある。いや、なきゃいけない。始終誰かと一緒にいていつもいつでも傍に人がいるなんて、そっちのほうがよほど異常で気持ちが悪い。孤独であるときにしか学べない、感じられないことがきっと存在するはずなのだ。」
- 「本来、ぼっちというのは誰にも迷惑をかけない存在だ。人と関わらないことによってダメージを与えない、究極的にエコでロハスでクリーンな生き物なのだ。」
- 「あれだよな、ゲームしてるときとか超しゃべるよな……おかげで母親に『友達でも来てたの?』とか言われて……もう家でラブプラスはできない」
- 「服選んでるときに話しかけるのほんとやめてほしい。服屋の店員さんはぼっちが放つ『話しかけんなオーラ』を感じ取るスキルを身につけたほうがいい。そのほうがたぶん売り上げ上がるぞ」
- 「ぼっちの特性として『自分の名前を呼ばれることに敏感』というのがある……驚きのあまり、『ひゃ、ひゃうい!』とかとんでもないリアクションしちゃうよな」
- 「孤高であることは強い。繋がりを持たないということは守るべきものを持たないということだ……弱点のない、守るべきものを持たない、人との繋がりを持たない者こそは最強。つまり、俺、最強ということである」
- 「確かに、親が相手だからこそ言えないことというのはある……学校行ったら俺の机がベランダにあったとか下駄箱にゴミ入れられてたとか……そういうのって言えないよな」
- 「いや、しかしほんと菌扱いはトラウマを刺激するからぜひやめて欲しい……小学生残酷すぎるでしょ『比企谷菌にバリアは効きません~』とかどんだけ強力なんだよ」
- 「では、拙者、このあたりでドロンさせていただくでござる。言うまでもなく、いつでもどこでもドロンと消えているようなもんだけどな」
- 「元来、人間のコミュニケーションは言語によって行われているのは三割程度だという……つまり、逆説的に考えて、会話をしないぼっちでも七割がたコミュニケーションできているということである。違うか、違うね」
- 「訓練されたぼっちは二度も同じ手に引っかかったりしない。じゃんけんで負けた罰ゲームの告白も、女子が代筆した男子からの偽のラブレターも俺には通じない。百戦錬磨の強者なのだ。負けることに関しては俺が最強」
- 「俺だって、純粋だった中学生の頃は勇気を出して可愛い女子にアドレスを聞いたことくらいある。そのたびに、『ごめん、今電池切れてるんだよねー。あとでこっちからメールするね。』と言われたものだ。俺のアドレス教えてないのにどうやって送るつもりなのか不思議。未だに待ってるんだけど…」
- 「ばっかお前。俺なんてほんとアレだぞ、ちょっとその気になればなんてことないぞ。クラス替えで皆がアドレス交換してるときに携帯取り出してきょろきょろしてたら、『…あっ、じゃ、じゃあ、こ、交換しよっか?』って声かけられる程度にはモテたといっていいな」
- 「いってみれば独りぼっちとは思考の達人だ。人は考える葦であるというように、気づけば何事か思案している。なかでも独りぼっちは他人に思考のリソースを割く必要がないぶんその思索はより深いものになる。したがって我々ぼっちは余人とは違う思考回路を持つに至り、時に常人の枠を越えた発想が飛び出たりするのだ」
- 「まあ、あれだ。強い獣は群れたりしない。一匹狼という言葉を知らないのかよ。猫は可愛いし、狼はかっこいい。つまり、ぼっちは可愛いし、かっこいい」
- 「わかるかよ、馬鹿みたいに暑い夏の最中も指先ちぎれそうなくらい寒い雪の日もたった一人で自転車漕いで登下校するつらさが。お前らが暑いだの寒いだのありえないだの言い交して騙しごまかし紛らわしてきたのを俺は一人で切り抜けてきたんだぜ。 わかってたまるかよ。テストのたびに試験範囲を誰に確認するでもなく、黙々と勉強して、自分の出した結果に真正面から向き合う恐ろしさが。お前らが揃って答え合わせして点数見せ合って馬鹿だのガリ勉だの言い合って現実から逃げ合ってるのに俺は真っ向から受け止めてるんだぜ。」
- 「基本的に後ろの席というのは言ってみれば貴賓席なのであり、最大派閥が陣取ると相場が決まっている。そこに混じることは大変な苦痛を伴うので、一番前や真ん中あたりが俺の指定席となる。前のほうの席でも右端左端は死角になりやすいので、ぼっちが狙うべきはそのあたりだ」
- 「今日から始める、一人なんて怖くない対策その一、『他人を見たら他人と思え』である。ちなみにその二はない」
- 「みんながぼっちになれば争いも揉め事も起きないだろ」
- 「特殊で何が悪い。英語でいえばスペシャルだ。なんか優れてるっぽく聞こえるだろ」
- 「ぼっちには『バカをやる」という行為がなかなか理解しがたい。ノリが悪いと言われる所以だ。別に恥ずかしいわけでないのだ。ただいろんなことを考えてしまうから簡単には動けない。人の迷惑ではないだろうかとか危なくはないだろうかとか自分が入ることで今の楽しい空気が乱れはしないだろうかとか」
- 「あと、誘われたとき、すぐ『適当に連絡くれ』って言う奴はだいたい次から誘われなくなる。これ豆知識な。ソースは俺」
- 「内輪ノリとか内輪ウケとか嫌いに決まってんだろ。あ、内輪もめは好きだ。なぜなら俺は内輪にいないからなっ!」
- 「ただ一人黒板の前に立たされて、その周囲を同級生がぐるりと囲み『しゃーざーい、しゃーざーい』と手拍子とともにシュプレヒコールを上げたあの地獄にも似た光景。…あれは本当にきつかった。後にも先にも学校で泣いたのはあれだけだ」
- 「地元の公立小学校から公立中学校にあがる場合、それまでの人間関係も継続する形になる。小学校卒業時のマイナスを抱えたままスタートしなければならない。新しく友達ができそうになっても、過去の負債がどこからか入り込む」
- 「真の強者は群れたりしない。ひとりぼっちってやつはいつだってこの世界全てと対立しているようなものだ。俺VS.世界とかまるでセガールである。セガール的に考えて俺マジセガール」
- 「人に好かれるくせにぼっちを名乗るとかぼっちの風上にも置けねぇな」
- 「俺も授業中居眠りしてて起きたらクラスに誰もいなくて閉鎖空間にきたのかと思ったこともある。移動教室で誰も起こしてくれなかっただけなんだが」
- 「たぶんこの光景を忘れない。忘れられない。あの眩しいステージにはいないけれど。飛び跳ねるアリーナには混じれないけれど。一人で、一番後ろで、ただ眺めているだけだけれ得ど。でも、きっと忘れない」
- 「畢竟、人とうまくやるという行為は、自分を騙し、相手を騙し、相手も騙されることを承諾し、自分も相手に騙されることを承認する、その循環連鎖でしかないのだ」
- 「リア充はリア充としての行動を求められ、ぼっちはぼっちであることを義務づけられ、オタクはオタクらしく振る舞うことを強要される。カーストが高い者が下に理解を示すことは寛大や教養の深さとして認められるが、その逆は許されない」
- 「人間関係に悩みを抱えるなら、それ自体を壊してしまえば悩むことはなくなる。負の連鎖ならもとから断ち切る。それでいいのだ。逃げちゃダメだなんて強者の考え方でしかない。それを強いる世界こそが間違っている」
- 「知ってるんだ。言葉が届かなくても意志を伝える方法を。ろくに会話してこなかったからな。休み時間の寝たふりとか、頼みごとされたときの嫌そうな表情とか、仕事中のため息とか。言葉がなくても意思表示はしてきたから」
- 「"みんな"が言うから"みんな"がそうするから……個人のちっぽけな悪意を隠すために創造された亡霊だ。仲間外れを食い殺して仲間にすら呪いを振りまく妖怪変化だ」
- 「学生生活における『みんなで遊びに行く』というのは踏み絵なのだ。まず、誘われるかどうかでふるい分けられ、実際に遊びに行った際の対応でランクが分けられる」
- 「本当に怖いのは身近な人間だよ。中途半端に信頼しているから、裏切られるなんて思っちゃいない。予想外のところからくるから怖いのさ」
- 「声をかけた瞬間、すかさず顔を逸らして空欠伸。『今、欠伸しててそっちに気づいてませんよー』と遠回しにアピールする。この手のやり過ごし方は得意だ」
- 「女子との会話ってもっと心躍るものじゃないのかよ。心が沈みしかしねぇよ。これなら普段俺が会話しているぬいぐるみのほうがよっぽどいいよ?口答えしないし、にこやかに微笑みかけてくれるし。なんで俺ってドMに生まれなかったの?」
- 「話しかけられて喜ぶ最大の理由は自己承認欲求が満たされるからなのだと俺は思う」
- 「ほんと急に下ネタになるとどう反応したらいいかわからず、ワンテンポ間を開けてから『最近性欲ないわー』とか見栄を張ってしまうのは何故なんだろう…」
- 「同じカテゴリに属し、恒常的にコミュニケーションを交わしているからこそ、その親密性は保たれる……それを人は友情と呼ぶのだろうか。きっと呼ぶのだろう。だから、みんな携帯電話にすべてを託し、友達の数と電話帳の登録数をイコールで換算する」
- 「俺もそうだが悪口や暴言は言われ慣れてると切り返し方と言うか折り合いのつけ方がうまくなるのだ。何この悲しいスキル。涙出てくるわ」
- 「おいおい、そんなんじゃ一級拒絶鑑定士の俺の目は誤魔化せないぜ。女子が本当に拒絶するときはもっと冷たい目をしてほとんど無表情で『あの、本当にやめてくれる?』って言うんだぜ。心臓凍えるかと思う程怖いし、死にたくなる」
- 「お互いに期待しない、期待されないというのは結構楽でいい関係なんじゃないかと俺は思う。まぁ、ほら。パンドラちゃんが持ってた箱の中にはあらゆる災厄と一緒に希望が詰まってたっていうじゃんか。あれだよあれ。希望も災厄ってことだ」
- 「みんな仲良くという言葉自体が元凶なのに。あれは呪いじみたお題目なのに。あれは強制するための言葉なのだ。ギアスなのだ」
- 「仕事ってのはやめることはあっても終わることはねぇんだよ」
- 「働かなきゃいけないうえに人間関係まで気を遣うとか罰ゲームかよ。人間関係手当ちゃんとついてんの?追加料金発生しないとおかしいだろそれ。やっぱり俺は働いてはいけないんだと思いました」
- 「実家楽すぎて最高だしな。限界まで働かない、それが俺のジャスティス」
- 「変わらなければ悲しみは生まれない。たとえ何も生まれなかったとしてもマイナス要素がでないというのは大きなメリットだと思うのだ。収支表を照らし合わせて赤字になってないならそれは経営方針としてけして間違いではない。だから俺は変わらないでいることを否定しない。過去の俺も、今の俺も否定する気はさらさらない」
- 「けれど、俺だって、いつかは変わるのだと思う。必ずいつか変わる。変えられてしまう。俺自身の心はどうあれ、その見られ方、捉えられ方、評価のされ方はきっと変わる……だから。――だから俺は変わらない」
- 「環境が変わってもお前が変わるわけじゃない。高校入れば何かが変わるっていうのは幻想だ。夢を見るのはやめておけ」
- 「いいか、雪ノ下。生きているというのは何よりも尊いんだ。それを恥ずかしく思うだなんてそのほうが恥ずかしいんだぞ?だから、俺のことを見て『はっずかし~ぷっくっすくす』とか笑っちゃう奴らに生きる価値とかないよな」
- 「自分だけでは自分を肯定できないから、だから彼らは徒党を組む」
- 「お前含めて、社会が俺に厳しいんでな。せめて俺くらいは俺に優しくしてあげようと思うわけ。みんなもっと自分を甘やかすべきだろ。みんなダメになればダメな奴はいなくなる」
- 「中二病 一生治らぬ 心の病 (字余り)」
- 「青春のまっただ中にいる彼らは、敗北すら素敵な思い出に変えて見せる……だとすれば、俺のこの青春時代もラブコメ色に染まるのかもしれない。間違ってなどいないのかもしけない。なら、俺が今いるこの場所もいつか輝いて見えるのだろうか。死んだ魚のように腐った目でも」
- 「誰かの顔色を窺って、ご機嫌とって、連絡を欠かさず、話を合わせて、それでようやく繋ぎとめられる友情など、そんな物は友情じゃない。その煩わしい過程を青春と呼ぶのなら俺はそんな物いらない。ぬるいコミュニティで楽しそうに振る舞うなど自己満足となんら変わらない。そんなものは欺瞞だ。唾棄すべき悪だ」
- 「成績優秀スポーツ万能エリート一家のイケメンリア充で美少女の幼なじみがいる。ふむ…。なんかこううまく言えないが死なないかな」
- 「ちなみに『意識が高い』『刺激を受ける』『みんなを巻き込む』とかこの辺の言葉、俺は大嫌いだ。リア充(笑)ってこういうワード好きだよね。あまり強い言葉を使うなよ、弱く見えるぞ」
- 「顔も性格もいいだと…。悟空とベジータがポタラで合体したくらいの絶望感だ。もうなんでこいつ生きてるんだよ」
- 「それにしても、リア充は『やっべガッコマジだりぃ。うは!夏休み中に教科書失くしたし!』とか言いながらなんであいつらあんなに学校大好きなの?毎日来るよね。心にもないことを言うのがリア充なのだろうか。つまり、嘘つきはリア充の始まりである」
- 「おかしい。俺の知る限り、彼ら彼女らリア充どもは静寂を恐れるものだ。それはもう火を恐れる獣の如く。沈黙=つまらないと解釈し、自分がつまらない人間であることを悟られまいととにかく喋る、騒ぐ、はしゃぐ。」
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- 「実劇、殴ってやろうかと思うほど本気で腹立たしいときだってあるし、そういうときは自分にまったく似ていないと感じる。けれど、ふとした瞬間にまったく同じ行動をとっていたりして愛着というか愛情というか、そんな感情が湧いてきたりもする。はっきりいってよくわからん距離感にいるのが兄弟というやつだろう」
- 「舐めんな、監視されようがサボるときはちゃんとサボる。それが俺だ」
- 「俺も将来、嫁さんに養ってもらうときは充分にいたわってあげよう。それがヒモを越えた超ヒモというやつである」
- 「おいでおいでと誘われた以上、ここで行かないわけにもいくまい。いやもうほんと全然行く気とかないし、紳士であるところの俺がみだりに水着姿の女子に近づいたりするわけないんだけど、呼ばれちゃったらしょうがないし、あ、そうそう俺顔洗わないといけなかったんだよね。ちっ、しょうがねぇから超ダッシュで行くよ!!」
- 「ばしゃばしゃと何度か顔を洗っていると不意に聞き慣れた声が聞こえた。『あら、川に向かって土下座?』『んなわけねーだろ。あっちの方向に聖地があって一日五回の礼拝をだな…』」
- 「世の中には言うべきではない言葉も多く存在する。特に人様の命に関わる言葉はとても強く作用する。誰かの命を背負う覚悟がないならけっして口にするべきではない。 (中略)『死ねとか殺すとか軽々しく言うんじゃねぇよ。ぶっ殺すぞ』」
- 「俺がミニ四駆で遊んでいた頃からもう何年もたつけれど、未だにあのときの情熱が息づいている。今だって雨上がりには傘の剣を振り回しちゃうし、虚構の世界で何度も世界を救っている。たぶん、大人になっても思い出すんだ。世代が違っても、結局根っこのところじゃ変わらない。だからずっと、男の子の時間は終わらない」
- 「(完全に理解したいだなんて、ひどく独善的で、独裁的で、傲慢な願いだ。)それでも、それでも、俺は…俺は、本物が欲しい」
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