ゾイド -ZOIDS-(初代・無印)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ゾイド -ZOIDS-』は、タカラトミーの玩具「ゾイド」をモチーフにした、TBS系列で放送されたテレビアニメ。全67話。原作はタカラトミー。辺境の村に住んでいる少年バンは、ある日遺跡の中でカプセルの中に封印された少女フィーネと、オーガノイドのジークと出会う。記憶喪失のフィーネが呟いた「ゾイドイヴ」という言葉を手がかりに、愛機シールドライガーを駆り、世界を巡る冒険がはじまる。ゾイドを全てトゥーンレンダリングによる3DCGで描いており、ゾイドのリアリティや躍動感が魅力。

CV:岸尾大輔(岸尾だいすけ)
主人公。辺境の村、ウィンドコロニーに住んでいる少年。両親はすでに他界しており、姉と二人暮らしをしている。活発であり、子供らしく感情の喜怒哀楽が激しい。正義感が強く、理不尽なことには怒りを露わにして立ち向かっていく。
盗賊に襲われ、砂漠の中の遺跡に逃げ込んだ。その遺跡の中で、カプセルに封印されたフィーネとオーガノイドのジークを発見し、偶然ではあるがその封印を解く。フィーネは、自分の名前以外の記憶を失っており、自分が何者であるかを忘れていた。バンは、フィーネの記憶を取り戻すべく旅に出るのだった。
ジークによって蘇ったシールドライガーを愛機として、数多の敵と戦っていくことになる。特に、帝国軍のレイヴンとは何度も死闘を繰り広げる。レイヴンが駆るジェノザウラーによって、一度シールドライガーのゾイドコアを破壊されてしまう。シールドライガーは、ジークとフィーネによって作り出された光の繭「エヴォリューション・コクーン」によってブレードライガーに進化、以降はそれを愛機とする。

フィーネ

CV:大本眞基子
物語のヒロイン。砂漠の遺跡の中にあるカプセルにオーガノイドのジークと共に封印されていた。バンによって封印が解かれたが、「フィーネ」という言葉以外の記憶を失っていた。そのせいか感情の起伏が無く、バンの前で裸になることにも特に何とも思わない。どこか抜けているというか、天然なところがある。
バンとジークと共に自分の過去を探る旅に出る。その道中、少しずつ記憶を取り戻していき、ゾイドイヴという言葉を思い出す。それが何なのかは分からないが、唯一の手がかりである、ゾイドイヴを求めて旅を続けていく。
彼女の正体は、かつてデスザウラーによって滅ぼされた古代ゾイド人の生き残りであり、ジークに自分の記憶を封じ込め、自らカプセルに入り眠っていた。本来であれば、ジークの中に入ることで、ジークと繋がり記憶を取り戻すはずであったが、アクシデントによりバンがジークの中に先に入ってしまった為、記憶を取り戻すことができなかった。彼女の本当の名前はエレシーヌ・リネであり、フィーネという名前は、バンがフィーネという言葉を聞いて、それが彼女の名前と勘違いした為。

ジーク

CV:鈴木琢磨、大本眞基子(第1話のみ)
砂漠にある遺跡でフィーネと共にカプセルに封印されていたオーガノイド。銀色の小型の恐竜型ゾイド。ゾイドの中ではかなり小型だが、人間よりも体は大きく、体内に人一人収納できる。バンによってジークと名付けられ、フィーネとバンと行動を共にする。性格は子供っぽく、バンにちょっかいをかけたり、飛んでいる蝶々に興味を持ち追いかけたりする。
オーガノイドの特性として、ゾイドの中に入ってゾイドコアに取りつくことで、ぞのゾイドの持つ能力を大幅に向上させることができる。ゾイドコアを破壊されて死んでしまったシールドライガーを、ブレードライガーに進化させる力を持つ。また、作中ではジークのみ、石化して死んでいるシールドライガーを蘇らせる描写がある。
元々は、古代ゾイド人のフィーネのパートナーであり、彼女の記憶を移されていた。本来であれば、目覚めたフィーネを体内に格納することで記憶を戻すはずであったが、アクシデントによりバンが先にジークの中に入ってしまった為、記憶の完全な継承はできなかった。

アーバン

CV:藤原啓治、山本泰輔(幼少期)
賞金稼ぎであり、ゾイド乗りとしての腕も確か。眼帯をしており、単眼鏡のように遠くの物を見ることができる機能を持つ。悪ぶってはいるが、卑怯なことを嫌う。
ウィンドコロニー近くの砂漠でバンと出会う。当初は、金になるという理由でオーガノイドのジークを狙っていたが、バンのことを気に入り、旅に同行するようになる。バンがガーディアンフォースに任命されてからも行動を共にしている為、アーバインもガーディアンフォースに所属していると勘違いされる。しかし、アーバインにガーディアンフォース所属の意志は無く、勘違いされることを嫌がっている。
愛機はコマンドウルフだったが、レイヴンの駆るジェノザウラーによって破壊されてしまう。アーバインがコマンドウルフの最期を見届けようとしているところにドクター・ディが現れる。ドクターの提案により、コマンドウルフの頭脳であるメモリーバンクを最新鋭機のライトニングサイクスに移植され、以後はそれを愛機とする。

ムンベイ

CV:渡辺久美子
荒野の運び屋。アーバインの旧友。運び屋としての腕は確かだが、一度、バンのせいで依頼を失敗してしまい、それ以降はバンたちと行動を共にしている。グスタフに乗り、グスタフの後ろに荷台を連結させている。通常時は、荷台にバンたちのゾイドを乗せて走る。グスタフに独自の改良を施しており、自己治癒能力が高くなっている。グスタフ自身の防御力も高く、レイヴンの駆るジェノザウラーの荷電粒子砲を、装甲が破壊されたとはいえ耐えきる程。
天然なフィーネの面倒を見てくれる姉御肌だが、気ままで金にはがめついのが玉に瑕。マクマーンという資産家が元恋人。帝国軍から逃れる為、バンたちとマクマーンに匿われている時、マクマーンからプロポーズされるがそれを断る。
ゾイドに対しての知識が豊富で、操縦技術も高い。その為、物語後半ではウルトラザウルスの操縦を任される。しかし、あくまで操縦を任されただけであり、所有を認められた訳ではないが、「私のウルトラザウルス」と言って勝手に私物化している。

ヘリック共和国

ロブ・ハーマン

CV:堀川仁
ヘリック共和国軍大尉。共和国の大統領であるルーズ・テレサキャムフォードの息子。しかし、本人は大統領の息子として見られることを嫌っている。ゾイドの操縦技術は高く、様々な種類のゾイドを乗りこなすことができる。また、上司としての資質も高く、部下からの信頼も篤い。
バンたちとは、レッドリバーで出会う。そこで、バンの秘めたポテンシャルを感じ、目を掛けるようになる。また、バンの乗るシールドライガーに同乗した時は、レイヴンのサーベルタイガーの癖を見抜き、バンの勝利に貢献する。

ドクター・ディ

CV:園部啓一
元ヘリック共和国の科学者。スケベじじいで、よくムンベイのお尻を触るなどのセクハラをしている。普段からはそうは見えないが、科学者だった時の共和国への貢献度は高く、隠居した今でも高い影響力を持つ。現在は、昔に一度だけ見た雪に感動し、その雪を降らせる研究をしている。バンたちとの出会いは、バンたちがドクターを訪ねた時に、研究の失敗で氷漬けになっているところを助けられた時。
バンの操縦技術がブレードライガーの性能を上回っていることを見抜く、ブレードライガーのシールドの強化、ライトニングサイクスの開発、グラヴィティカノンの開発など、ゾイドについて深い知識と高い技術を有している。また、劇中での、ブレードライガーという名前はドクターが名付けている。

ルイーズ・テレサ・キャムフォード

CV:高島雅羅
ヘリック共和国大統領。彼女の夫(故人)は、ヘリック共和国前大統領。帝国との戦争時は、帝国の高い軍事力の前に降伏を受け入れかけたが、息子のロブ・ハーマンの説得によって思い留まる。
政治手腕は高く、国民に対して偉ぶらず真摯に対応する為、国民からの支持は高い。

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@ay1220

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