ゾイド -ZOIDS-(初代・無印)のネタバレ解説・考察まとめ

『ゾイド -ZOIDS-』は、タカラトミーの玩具「ゾイド」をモチーフにした、TBS系列で放送されたテレビアニメ。全67話。原作はタカラトミー。辺境の村に住んでいる少年バンは、ある日遺跡の中でカプセルの中に封印された少女フィーネと、オーガノイドのジークと出会う。記憶喪失のフィーネが呟いた「ゾイドイヴ」という言葉を手がかりに、愛機シールドライガーを駆り、世界を巡る冒険がはじまる。ゾイドを全てトゥーンレンダリングによる3DCGで描いており、ゾイドのリアリティや躍動感が魅力。

デススティンガーに対抗する為に開発された超巨大砲。
ウルトラザウルスに装備され、プラネタルサイト砲弾を打ち出す。
砲口も大きく、ゾイド一体が入ることができる程の大きさ。物語の終盤、砲弾の代わりにブレードライガーを打ち出し、デスザウラーを撃破した。

プラネタルサイト砲弾

グラヴィティカノンによって打ち出される砲弾。大質量の内部重力を持つプラネタルサイトという物質から作られ、着弾すると、マイクロブラックホールが発生し重力波が展開される。
プラネタルサイトが希少な物質な為、砲弾を3発しか作ることができなかった。
1発目は試し打ちに使われ、2発目はデススティンガーの荷電粒子砲によって防がれた。3発目でデススティンガーに命中し致命傷を与えることに成功したが、倒すまでには至らなかった。その後、蘇ったデスザウラーに対抗する為に4発目が作られたが、発生した重力波を押し返されてしまった。

イヴポリス

かつて古代ゾイド人が住んでいた首都の名前。レアヘルツの谷の奥地に存在する。
高度な文明を持っていた古代ゾイド人の首都なだけあり、高層ビルが立ち並ぶ大都市だった。しかし、デスザウラーによって滅び、現代では地中に埋まってしまっていた。
中心部にゾイドイヴがあり、デスザウラーのボディが封印されている。

『ゾイド -ZOIDS-』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

翼の男爵 アーラ・バローネ(第29話)

アーラ・バローネと名乗る二人組

ドクター・ディ、ハーマン、オコーネルは、共和国が開発したゾイド、ストームソーダーの発着場に来ていた。その2体のストームソーダーに乗るのは、共和国の兵士ではなく仮面を被った2人の男女だった。2人は、自らを「翼の男爵アーラ・バローネ」と名乗った。オコーネルは、その2人にストームソーダーを任せることに不安を抱いていたが、ハーマンは、「誇りある戦士だ」と言い、ドクター・ディも、「2人に時代を委ねる。それでこそ、助けた甲斐もある」と言って送り出した。
一方バンたちは、ルドルフを帝都まで送り届ける為に帝国内の道を進んでいた。バンとアーバインは、別れ道をどちらへ進むかでケンカになり、結局二手に別れて進むことにした。バンとフィーネ、それにルドルフは、ブレードライガーに乗って近道を進むことにした。しかし、その道中には帝国軍の基地があり、発見される危険があった。レドラー2体だけしかないはずだったが、軍備が強化されておりブラックレドラーが何体も配備されていた。案の定帝国軍に捕捉されてしまう。ルドルフは、基地に通信回線を開き説得を試みるが、指揮官はルドルフの安否よりもプロイツェンの命令を重視した。その為、ブラックレドラーの攻撃を受けてしまう。数が多く、ジークとの合体もできないまま敵の攻撃を受けるしかなかった。その時、空より急接近するゾイドがあった。そのゾイドは、共和国内から飛んできた2体のストームソーダーだった。アーラ・バローネは、帝国内でのルドルフの情報をキャッチし、超高速で飛来してきたのだった。ブラックレドラーを次々と撃破し全滅させたアーラ・バローネは、ブレードライガーに通信を繋ぐ。バンが、「あんたたち、一体何者なんだ?」と問うが、男の方が、ルドルフに「男の顔になりましたな」とつぶやくだけだった。ルドルフは、仮面をつけた2人の正体が分からず、フィーネに知り合いなのかと聞かれても答えることができなかった。ルドルフは、またその2人と出会うことになる。その2人の正体は、ルドルフとの出会いに感化され、自分たちがすべき事を見出したロッソとヴィオーラだった。

アーバインの新たな相棒 ライトニングサイクス(第48話)

拘束具を解除して走るライトニングサイクス

アーバインのコマンドウルフは、レイヴンのジェノブレイカーとの戦闘でゾイドコアに致命的なダメージを負ってしまい、手の施しようがない状態になってしまった。アーバインも、その時に受けた傷が深く、眠ったままになっていた。
ドクター・ディは、帝国の依頼で、古代ゾイド人の技術を組み込んだまったく新しいゾイド、ライトニングサイクスの研究開発をしていた。テストの為、パイロットを乗せて走行させていたが、リミッターを着けているにも関わらず、高速で走るスピードが凄まじく、パイロットが気絶。その為、操作不能になり崖に激突してしまった。
その頃、アーバインが目を覚ます。アーバインがコマンドウルフを見上げていると、バンやフィーネたちが来た。バンは、コマンドウルフがもう再起不能になってしまったことを打ち明けようとするが、アーバインはコマンドウルフとの思い出を語り始める。そして、たんまり賞金を稼がせてもらったことに感謝し、バンたちに独りにしてくれるように頼んだ。
ドクター・ディは、頭を悩ませていた。ライトニングサイクスの装甲へのダメージは軽度だったが、ゾイドの頭脳とも言うべきメモリーバンクが損傷してしまっていた。ライトニングサイクスは高速走行のゾイドであり、専用のOSを約3ヶ月かけて組んでいた。それが全てパーになってしまったのだ。ドクター・ディは、ライトニングサイクスを復活させる為に、同じ高速走行ゾイドである、コマンドウルフのメモリーバンクを使用することを思いつく。すぐにアーバインに頼みに行くが、アーバインはドクター・ディの変な実験に付き合わせるくらいなら、コマンドウルフはこのまま眠らせると反対する。そして、「お前らに俺の気持ちが分かるか!」と吐き捨てる。しかし、ムンベイは「ならコマンドウルフはどう思っているんだい?もう一度、戦いたいと思っているんじゃないのかい?」と言う。アーバインは、ムンベイのその言葉を聞いてコマンドウルフを見る。アーバインの相棒は、まだまだ戦いと言ってるように鳴いてみせた。
ドクター・ディは、コマンドウルフからライトニングサイクスへと、メモリーバンクの移植を開始した。移植には成功したが、ライトニングサイクスとコマンドウルフのメモリーバンクがまだうまく機能しておらず、走行中に機体が大きくブレてしまっていた。このままでは、機体がバラバラに分解してしまうとドクター・ディは忠告するが、アーバインは、「走れ!俺と一緒に!」と叫ぶ。すると、メモリーバンクが完全にライトニングサイクスと適合し、抜群の安定感を見せたのだった。ライトニングサイクスが、アーバインの新たな相棒として生まれ変わった瞬間だった。

共闘するバンとレイヴン(第67話)

エネルギーシールドを破壊されたデスザウラー

レイヴンは、プロイツェンやヒルツに自分やシャドーの人生を狂わされていたことに怒りを覚えていた。幼い時に父を殺され、自分を保護してくれたダンも殺された。そして、自分の敵とも言うべきプロイツェンの下で働くようになる。そして、そのプロイツェンから与えられたシャドーをゾイド嫌いのレイヴンはキツく当たっていたが、シャドーはそれでも付き従っていた。しかし、ヒルツにシャドーを行動不能にされ、果てはプロイツェンに洗脳されてしまった。
今までの借りを返す為、レイヴンはデスザウラーと一体化したヒルツに戦いを挑んでいった。合流したバンとは、かつて幾度も戦闘を繰り広げてきたが、デスザウラーを倒すという目的が共通している2人は、今まで敵対していたことが嘘であるかのような息のあったコンビネーションを見せるのだった。
バンは、デスザウラーの装甲を貫いてゾイドコアを破壊する為に、ブレードライガーをウルトラザウルスのグラヴィティカノンで撃ち出すことを提案する。グラヴィティカノンの中に入り準備をするバンだったが、デスザウラーが荷電粒子砲のチャージを始めた。レイヴンは、チャージを阻止する為に砲撃するが、デスザウラーはエネルギーシールド張って防御を固めてしまう。レイヴンは、バンにエネルギーシールドを張ったと忠告するが、バンは、「それで?それがどうかしたのか?」とまったく動揺した様子を見せなかった。それは、レイヴンならどうにかしてくれると言わんばかりだった。レイヴンは、そんなバンに「いや、なんでもない。」と返し、「それでこそ、俺が唯一認めたゾイド乗りだ!」と思うのだった。そして、デスザウラーに向けて荷電粒子砲を撃つが、デスザウラーのエネルギーシールドを突破できなかった。その時、シャドーがジェノブレイカーと合体し、荷電粒子砲の威力を上昇させ、デスザウラーのエネルギーシールドを破壊することに成功した。そして、グラヴィティカノンから撃ち出されたブレードライガーは、デスザウラーの装甲を貫いてゾイドコアを撃ち抜き、デスザウラーを撃破するのだった。

『ゾイド -ZOIDS-』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

兵器としてのゾイド

元々は、野生種を家畜としていたものを戦争で使い始めたことが起源。そこから年月を経ていき、各部を人工パーツに置き換えたり武装を取り付けるなどしていった。その後、地球からやってきた移民船が不時着したことにより、高度な科学力がもたらされたことで、その技術を組み込んだ近代的で完全な超兵器(メカ生命体)へと生まれ変わっていった。
ゾイドは、餌となる物質や、他のゾイドを捕食することでエネルギーを得て生活している。機械生命体の為、繁殖はせずに無性生殖でゾイドコアが分裂し、そこから新たな個体が誕生する。

ルーツの違うバンとフィーネ

フィーネは、かつて惑星Ziに存在していた古代ゾイド人の生き残りである。古代ゾイド人は、その昔高い技術力を持ち繁栄していた。しかし、自分たちが生み出したデスザウラーによって文明は滅ぼされ、古代ゾイド人も極一部を残して絶滅してしまう。極一部の古代ゾイド人は、パートナーのオーガノイドと共にカプセルに自らを封じ眠りについた。その為、惑星Ziに人族がいなくなってしまうが、地球から入植者が入り繁殖していき、現在に至る。その為、フィーネとバンのルーツは異なっている。

高い人気から『ゾイド -ZOIDS-』 が本来の話数より大幅に増加

『ゾイド -ZOIDS-』は、本来であれば4クールで終了するはずであった。しかし、番組や玩具の高い人気を受け、土曜6時枠としては最長を誇る16ヶ月67話に延長された。さらに、次回作である『ゾイド新世紀スラッシュゼロ』の放送も決定した。また、『スラッシュゼロ』がアメリカで人気を博した事を受け、さらにテレビ東京系列で『ゾイドフューザーズ』、『機獣創世記ゾイドジェネシス』が放送されるなど、ゾイド人気は、本作から続いていったのだった。

『ゾイド -ZOIDS-』の主題歌・挿入歌

OP(オープニング) :RAMR『Wild Flowers』(全話)

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@ay1220

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