『〈小市民〉シリーズ』とは、米澤穂信の学園ミステリー小説シリーズ、及びそれを原作としたアニメ、漫画作品である。小説は全4作と番外編2作が刊行されている。アニメは第1期が2024年7月から9月、第2期が2025年4月から6月に放送された。船戸高校に通う高校生・小鳩常悟朗と、小佐内ゆきが互恵関係を結び、日常に潜む謎や事件を解決しながらも普通の高校生「小市民」を目指していく物語である。登場するスイーツと人間の小さな悪意や嫉妬、見栄などの苦さのギャップ、目線や手の動きなどでの心理表現が魅力となっている。
船戸高校(ふなどこうこう)
小鳩たちが通う公立高校。
難関校、進学校でありつつも、校風は比較的自由である。
制服は、男子は学ラン、女子はセーラー服が採用されている。
木良市(きらし)
本作の舞台となっている小鳩たちが住む街。
大きな川や神社があり、夏には「三夜通り祭り」という祭りが開かれる。
事件
春期限定いちごタルト事件
『〈小市民〉シリーズ』のタイトルであり、作中で小鳩と小佐内の身に起こった事件の呼称である。
内容は小鳩たちが高校1年の春、小佐内が不良グループの1人・サカガミに自転車を盗まれたことから、不良グループが起こした詐欺が明らかになった事件について書かれている。
また小佐内が、サカガミに自転車を盗まれて捨てられた挙句、楽しみにしていた「春期限定いちごタルト」も台無しにされたことによる復讐を遂げる話でもある。
夏期限定トロピカルパフェ事件
『〈小市民〉シリーズ』のタイトルであり、作中で小鳩と小佐内の身に起こった事件の呼称である。
内容は小鳩たちが高校2年の夏、小佐内が誘拐された事件について書かれている。小鳩が推理し、堂島からの協力も得て事件を解決した。
その他
月報船戸(げっぽうふなど)
船戸高校新聞部が毎月発行している学内新聞。
平凡で生徒からはあまり関心をもらえないものだった。しかし瓜野が担当して書いていた連続放火事件のコラムにより、全校生徒の注目の的になる。
『〈小市民〉シリーズ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
小鳩常悟朗「僕が思うに この件は目撃者の証言で片がつく」
小鳩は小佐内からいちごタルトを買いに行く誘いを受けたが、堂島の頼みで堂島のクラスメイトのポシェットを一緒に捜索することになる。しかし、小鳩を含めた4人がかりで探してもポシェットは見つからなかった。小鳩は捜索する中で、ある違和感を感じて推理し始める。その日は一旦解散することになるが、小鳩は校内のベンチで小鳩を待っていた小佐内と合流して謎を解き明かそうとした。
今回のポシェットの謎に関して小佐内に説明した後、小鳩は「僕が思うに この件は目撃者の証言で片がつく」と語り始める。
「僕が思うに〜で片がつく」という言い回しは、小鳩が推理を述べる際に決め手となることを見出した時の癖である。今回のセリフ以降も事件の推理を話す時にはこの言い回しを使っており、小鳩がいかに推理することが好きなのかがよくわかるセリフである。
シャルロットを堪能する小鳩
夏休み中、小鳩は小佐内からの誘いで、小佐内が厳選した名店「小佐内スイーツコレクション・夏」を巡ることになる。ある日、小佐内が家から出られない事情があったため、小鳩が「スイーツコレクション」の店でケーキを買って小佐内の家を訪ねることになった。
小鳩は甘いものはあまり好きではなく、小佐内と洋菓子店に行ってもコーヒーしか頼まないことがよくある。しかし今回食べたシャルロットケーキは小鳩にとってとても好みの味だった。スイーツを楽しむシーンがほぼない小鳩が、勢いよくどんどんケーキを平げる。
その表情はとても嬉しそうであり、普段表情や感情があまり読めない小鳩が感情を露わにした場面であった。
小佐内ゆき「来年 小鳩君が京都に来るまでの間に京都に迷路を作ってあげる おいしいお店も探しておく だからきっと私を捜してね」
轢き逃げされて入院していたせいで、小鳩は大学受験を逃してしまった。病室で小鳩と小佐内は大学について話す。小鳩が志望校を考え直すと言うと、小佐内は自分が受ける予定の京都の大学に誘った。それに対して小鳩が受かったら教えてほしいと頼むと、小佐内は教えないと言う。轢き逃げ事件で小鳩が自分を不安にさせた報いだと語り、「来年 小鳩君が京都に来るまでの間に京都に迷路を作ってあげる おいしいお店も探しておく だからきっと私を捜してね」と続けた。
小佐内が自分の復讐心や小鳩の推理欲を肯定した上で、これからも関係を続けていく気持ちが分かる言葉である。
『〈小市民〉シリーズ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
舞台のモデルは岐阜県岐阜市
作品の舞台となっている木良(きら)市は、岐阜市がモデルになっている。小鳩たちが通う船戸高校は岐阜県立岐阜北高等学校がモデルである。正面玄関や渡り廊下、図書館など、校舎の風景はかなり再現度高く描かれている。
また、アニメエンディングには岐阜市内で撮影された風景が使用されている。
スイーツ好きの小佐内が、小鳩を連れて行く洋菓子店や印象的な大きな橋なども忠実に再現されている。
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目次 - Contents
- 『〈小市民〉シリーズ』の概要
- 『〈小市民〉シリーズ』のあらすじ・ストーリー
- 小市民への誓いと決別
- 偽りからの脱却
- 2人の過去と絆
- 『〈小市民〉シリーズ』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 小鳩常悟朗(こばとじょうごろう)
- 小佐内ゆき(おさないゆき)
- 堂島健吾(どうじまけんご)
- 春期限定いちごタルト事件
- サカガミ
- 吉口(よしぐち)
- 下村(しもむら)
- 高田容一(たかだよういち)
- 勝部飛鳥(かつべあすか)
- 大浜(おおはま)
- 堂島知里(どうじまちさと)
- 夏期限定トロピカルパフェ事件
- 石和馳美(いさわはせみ)
- 川俣さなえ(かわまたさなえ)
- 秋期限定栗きんとん事件
- 瓜野高彦(うりのたかひこ)
- 仲丸十希子(なかまるときこ)
- 氷谷優人(ひやゆうと)
- 五日市公也(いつかいちきみや)
- 門地譲治(もんちじょうじ)
- 岸完太(きしかんた)
- 里村(さとむら)
- 新田義彦(にったよしひこ)
- 巴里マカロンの謎
- 古城晴臣(こぎはるおみ)
- 田坂瑠璃子(たさかるりこ)
- 古城秋桜(こぎこすもす)
- 真木島みどり(まきしまみどり)
- 杉幸子(すぎさちこ)
- 洗馬(せば)
- 飯田(いいだ)
- 冬期限定ボンボンショコラ事件
- 和倉(わくら)
- 宮室(みやむろ)
- 馬渕(まぶち)
- 看護師
- 日坂祥太郎(ひさかしょうたろう)
- 牛尾(うしお)
- 藤寺真(ふじでらまこと)
- 麻生野瞳(あそやひとみ)
- エーカンのエーコ
- 『〈小市民〉シリーズ』の用語
- 舞台
- 船戸高校(ふなどこうこう)
- 木良市(きらし)
- 事件
- 春期限定いちごタルト事件
- 夏期限定トロピカルパフェ事件
- その他
- 月報船戸(げっぽうふなど)
- 『〈小市民〉シリーズ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 小鳩常悟朗「僕が思うに この件は目撃者の証言で片がつく」
- シャルロットを堪能する小鳩
- 小佐内ゆき「来年 小鳩君が京都に来るまでの間に京都に迷路を作ってあげる おいしいお店も探しておく だからきっと私を捜してね」
- 『〈小市民〉シリーズ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 舞台のモデルは岐阜県岐阜市
- 監督こだわりの背景演出
- 原作小説シリーズの誕生きっかけは「古典部」シリーズの読者
- 『〈小市民〉シリーズ』の主題歌・挿入歌
- 第1期OP(オープニング):Eve「スイートメモリー」
- 第2期OP(オープニング):ヨルシカ「火星人」
- 第1期ED(エンディング):ammo「意解けない」
- 第2期ED(エンディング):やなぎなぎ「SugaRiddle」
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