龍虎の拳(初代)のネタバレ解説・考察まとめ

『龍虎の拳』(初代)とは、1992年にエス・エヌ・ケイ(旧社)がネオジオで発売した対戦型格闘ゲーム。
極限流空手の使い手リョウ・サカザキは妹ユリと二人暮らしをしていたが、ある日ユリが何者かにより誘拐されてしまう。リョウは友人で同じく極限流空手の達人ロバート・ガルシアと共に犯人がいると思われるサウス・タウンへ向かう。
本作品はカプコンの人気格闘技ゲーム『ストリートファイターII』(1992年)のスタイルを踏襲しながらも「超必殺技」等の独自システムを取り入れ、続編作品も制作された。

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CV:坂井貴行
天狗の仮面を被った謎の空手家で最終ボス、クレジットでは「?」と表示されている。その正体はリョウやユリの父・タクマである。覇王翔吼拳を通常時かつ気力量が最大でなくても発する事ができる。

リョウの家族

ユリ・サカザキ

CV:生駒治美
リョウの妹で17歳、Mr.ビッグにより誘拐される。本作品終盤、リョウが倒したMr.カラテに対し、彼が父・タクマだと打ち明けた。本作品ではおとなし気な様子だが、続編『龍虎の拳2』では一変してお転婆な姿を見せる。

『龍虎の拳』(初代)の用語

サウスタウン

冒頭にてリョウ・サカザキがサウス・タウンへ乗りこむ場面

本作品にてリョウやロバート達が、誘拐されたユリを助け出す為に向かい戦いを繰り広げる場所で、この辺り一帯をマフィアのボスでるMr.ビッグが取り仕切っている。格闘技ゲーム『餓狼伝説』(1991年)の舞台でもある。

気力ゲージ・挑発(きりょくゲージ・ちょうはつ)

挑発し相手の気力ゲージを減らすリョウ・サカザキ(写真左)

「体力ゲージ」、そして「体力を減らす攻撃」しか無かったそれまでの格闘ゲームと違い、本作品では「体力ゲージ」やその「体力」を減らす「攻撃」だけでなく、「気力ゲージ」及び「気力面」への「攻撃」も追加されている。対戦時に必殺技を発する事で気力を消費し、気力が多い際は充分に必殺技の性能を発揮できる一方、気力が少ないと射程が短かったり威力が低かったりする。また挑発の動作により、対戦相手の気力ゲージを一定量減少させる事が可能で、気力が減る事でダメージを受けるリスクも減少する。

超必殺技と隠し超必殺技(ちょうひっさつわざ)

超必殺技の覇王翔吼拳を発するリョウ・サカザキ(写真右)

本作品にて「必殺技を超える超必殺技」という概念のもと、その名称を定着させた技。本作品では超必殺技と強力な隠し必殺技(隠し超必殺技と呼ばれている)と2つある。隠し必殺技は気力ゲージが満タン時や体力ゲージが4分の1以下の場合、CPU戦で常に使用が可能。それに対し超必殺技は、作品途中のボーナスゲーム「超必殺技伝授」を成功させる事により使用可能となる。

ボーナスステージ

ボーナスステージの「ビール瓶切り」に挑むリョウ・サカザキ

CPU戦にて敵キャラクターを2人倒すごとに行えるステージで、成功すれば体力・気力ゲージを1段階アップできる「ビール瓶切り」「氷柱割り」、または覇王翔吼拳が使用可能になる「超必殺技伝授」の3種類から選択。

『龍虎の拳』(初代)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

ユリ役を担当した浜崎あゆみ

浜崎歩(現:浜崎あゆみ)がユリ・サカザキ役を務めた『龍虎の拳』CM

本作品はテレビアニメ化され、1993年12月23日に『バトルスピリッツ 龍虎の拳』という題でフジテレビ系列にて放送された。その内容は本作品と登場キャラクターがやや異なったり、ストーリー展開も違う。更に主人公リョウ・サカザキの髪色が、ゲーム版では金髪だったのに対し、アニメ版では黒髪だったりしている。声の担当を俳優の別所哲也や青野武、塩沢兼人といったベテラン声優陣、また新人だった浜崎歩(現:浜崎あゆみ)がユリ・サカザキ役を担当し本作品及び続編『龍虎の拳2』のCMにも出演。ただ浜崎歩が声優を務めたアニメ版はテレビ放送及びVHS/LD版として記録されているが、DVD版は別の声優に変更された。因みにその声優は、DVD版エンディングクレジットに記載されていない為に不明である。

漫画版は独自のストーリー進行

石井ぜんじ原作版表紙

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