『龍虎の拳』(初代)とは、1992年にエス・エヌ・ケイ(旧社)がネオジオで発売した対戦型格闘ゲーム。
極限流空手の使い手リョウ・サカザキは妹ユリと二人暮らしをしていたが、ある日ユリが何者かにより誘拐されてしまう。リョウは友人で同じく極限流空手の達人ロバート・ガルシアと共に犯人がいると思われるサウス・タウンへ向かう。
本作品はカプコンの人気格闘技ゲーム『ストリートファイターII』(1992年)のスタイルを踏襲しながらも「超必殺技」等の独自システムを取り入れ、続編作品も制作された。
『龍虎の拳』(初代)の概要
『龍虎の拳』(初代)とは、エス・エヌ・ケイ(旧社)が開発・販売・レンタルをしていた家庭用・アーケード用ゲーム機のネオジオにて1992年9月14日に発売した対戦型格闘ゲームで、ネオジオ「100メガショック」第1弾ソフト。スーパーファミコン(任天堂)やメガドライブ(セガ)等の家庭用ゲーム機版も発売された。
極限流空手の使い手リョウ・サカザキは父・タクマの失踪後に妹ユリと二人暮らしをしていたが、ある日ユリが何者かにより誘拐される。リョウは同じく極限流空手の達人で友人ロバート・ガルシアの協力のもと、ユリを誘拐した犯人がいると思われるサウス・タウンへ向かう。サウス・タウンにて目の前に立ちはだかる刺客達を倒していったリョウ達は、ユリを助けようとした矢先に思わぬ事実を目の当たりにする。
本作品以降は続編ゲーム『龍虎の拳2』(1994年)等が制作された他、特番アニメ『バトルスピリッツ 龍虎の拳』(1993年・フジテレビ)の放送や漫画版(1993~1994年)が制作されて高い評価を獲得した。また海外でも 『Art of Fighting』というタイトルでゲーム化された。
『龍虎の拳』(初代)のあらすじ・ストーリー
愛する妹の救出へ
極限流空手の使い手リョウ・サカザキは妹ユリと二人暮らしをしており、失踪した父親に代わりリョウはストリートファイトで生計を立てていた。しかしその矢先にリョウの留守中に住んでいたアパートが何者かにより襲撃され、妹ユリが誘拐される。誘拐した犯人がサウス・タウンに住む者である事が判明し、リョウは極限流空手の同門で友人のロバート・ガルシアと共にユリを救出すべくサウス・タウンへ向かった。
刺客達との戦い
リョウ達は次々襲い掛かる刺客を倒していき、空手道場で待ち構える天狗の仮面姿のMr.(ミスター)カラテと遭遇し死闘を繰り広げる。Mr.カラテの圧倒的な強さに劣勢に追い込まれるリョウだが、極限流空手の究極奥義「龍虎乱舞」を発し逆転勝利する。
誘拐した犯人の正体
リョウがMr.カラテのとどめを刺そうとした瞬間ユリが突然止めに入り、ユリはMr.カラテの正体がリョウとユリの父・タクマであると話す。今回の事件はサウスタウンにてマフィアのボスであるMr.ビッグが、タクマを操りユリを誘拐させたものだった。またユリは倉庫で閉じ込められていたが、サウスタウンで用心棒をしているキングに救助されていた。リョウは今回の事件を通し自身の無力さを痛感しつつ、技の向上の為に再び修行の日々を送り始めた。
『龍虎の拳』(初代)のゲームシステム
基本システム
操作体系
基本操作はカプコンの格闘技ゲーム『ストリートファイターII』シリーズを踏襲しながらも独自システムを取り入れ、8方向レバーやパンチ・キック・特殊動作・挑発による4ボタンで構成された。更に対戦相手に近づきボタンを押しての投げ技や、パンチと組み合わせてのアッパーカット(対空技)、キックと組み合わせての特殊技も出せる。対CPU戦ではリョウとロバートの2名のみプレイ可能で、対戦プレイではMr.ビッグとMr.カラテを除いたキャラクターを使用可能だが、Mr.ビッグやMr.カラテのステージで乱入時にはMr.ビッグやMr.カラテをそれぞれ選択できる。
演出面
拡大・縮小
キャラクター同士距離により画面がズームイン・ズームアウトされる演出で、最接近時には画面の半分以上がキャラクターで占めている。
外見の変化
ダメージを受けてサングラスが取れて顔が腫れているMr.ビッグ(写真右)
対戦時に相手からダメージを受けた時の顔のグラフィックが変わり、攻撃を受けて顔が腫れたりマスクやサングラスが飛ぶ変化が起きる。
キャラクター間の掛け合い
CPU戦での戦闘前でキャラクター同士のによる掛け合いが行われ、ストーリー展開や人間関係を把握する為のサポートとなる。
移植版
ネオジオ版 (SNK、1992年12月11日発売)
アーケード基板(MVS)と同じ規格のハードへ移植したもので大きな相違点は無いが、クレジット制やオプション設定が可能。
タグ - Tags
目次 - Contents
- 『龍虎の拳』(初代)の概要
- 『龍虎の拳』(初代)のあらすじ・ストーリー
- 愛する妹の救出へ
- 刺客達との戦い
- 誘拐した犯人の正体
- 『龍虎の拳』(初代)のゲームシステム
- 基本システム
- 操作体系
- 演出面
- 拡大・縮小
- 外見の変化
- キャラクター間の掛け合い
- 移植版
- ネオジオ版 (SNK、1992年12月11日発売)
- スーパーファミコン版(ケイ・アミューズメントリース、1993年10月29日発売)
- メガドライブ版(セガ・エンタープライゼス、1994年1月14日発売)
- PCエンジン版(ハドソン、1994年3月26日発売)
- ネオジオCD版(SNK、1994年9月9日発売)
- バーチャルコンソール版(SNKプレイモア、2007年10月9日配信)
- PSP『SNK ARCADE CLASSICS Vol.1』(SNKプレイモア、2009年5月21日)
- アケアカNEOGEO版(ハムスター)
- アケアカNEOGEO セレクション Vol.8版(SNK、2025年11月6日発売)
- 『龍虎の拳』(初代)の登場人物・キャラクター
- プレイヤーキャラクター
- リョウ・サカザキ
- ロバート・ガルシア
- CPU専用・対戦キャラクター
- 藤堂 竜白(とうどう りゅうはく)
- ジャック・ターナー
- リー・パイロン
- キング
- ミッキー・ロジャース
- ジョン・クローリー
- Mr.ビッグ
- Mr.カラテ
- リョウの家族
- ユリ・サカザキ
- 『龍虎の拳』(初代)の用語
- サウスタウン
- 気力ゲージ・挑発(きりょくゲージ・ちょうはつ)
- 超必殺技と隠し超必殺技(ちょうひっさつわざ)
- ボーナスステージ
- 『龍虎の拳』(初代)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- ユリ役を担当した浜崎あゆみ
- 漫画版は独自のストーリー進行
- 新シリーズを予感させる投稿
![RENOTE [リノート]](/assets/logo-5688eb3a2f68a41587a2fb8689fbbe2895080c67a7a472e9e76c994871d89e83.png)