餓狼伝説 宿命の闘い(初代)のネタバレ解説・考察まとめ

『餓狼伝説 宿命の闘い』(初代)とは、1991年にエス・エヌ・ケイ(旧社)が発売した2D対戦型格闘ゲーム。サウスタウンで暮らす格闘家のテリー・ボガード、アンディ・ボガード兄弟は義父を殺害したギース・ハワードへの復讐を誓い、彼が主催する格闘技大会へ参戦し刺客達を次々と打ち倒していく。そしてついにギースとの対決の時が来た。1991年12月からアーケード版として登場した後に、家庭用ゲーム化された。2025年の『餓狼伝説 City of the Wolves』までシリーズゲーム化し人気を集める。

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『餓狼伝説 宿命の闘い』(初代)の概要

『餓狼伝説 宿命の闘い』(初代)とは、 1991年12月にエス・エヌ・ケイ(旧社)よりアーケード版にて登場した2D対戦型格闘ゲームで、翌1992年以降はスーパーファミコン(任天堂)やメガドライブ(セガ)等の家庭用ゲーム機版も発売されている。

格闘家テリー・ボガード、アンディ・ボガード兄弟は在住するサウスタウンを支配するギース・ハワードにより義父ジェフ・ボガードを殺害され、彼への復讐を誓う。ボガード兄弟はムエタイチャンプの東 丈(ひがし じょう)と知り合いつつ、ギースが主催する格闘技大会へ参戦し刺客達を次々と打ち倒しついにギースとの対決を迎える。

本作は、アーケード版がゲーム雑誌『ゲーメスト』(新声社)の「第6回ゲーメスト大賞」(1992年度)大賞10位、ベストアクション賞7位、ベストVGM賞8位、年間ヒットゲーム4位、プレイヤー人気4位を獲得。スーパーファミコン版が『ファミコン通信』( KADOKAWA Game Linkage)の「クロスレビュー」にて40点満点中24点、メガドライブ版が同誌の「クロスレビュー」にて40点満点中24点、『メガドライブFAN』(徳間書店インターメディア)の「ゲーム通信簿」で30点満点中23.1点といずれも高評価を獲得した。本作以降は続編ゲームの『餓狼伝説2 新たなる闘い』(1992年)等が制作された他、特番アニメ『バトルファイターズ 餓狼伝説』(1992年・フジテレビ)の放送や劇場版『餓狼伝説 -THE MOTION PICTURE-』(1994年)の公開、漫画版(1992~1993年)、パチスロ・パチンコ版(2006~2014年)が制作され人気を集めた。また欧米やユーロ圏といった海外でも 『Fatal Fury:King of Fighters』というタイトルでゲーム化されている。

『餓狼伝説 宿命の闘い』(初代)のあらすじ・ストーリー

ギースへの復讐宣言

本作品のオープニング

サウスタウンに住む格闘家のテリー・ボガードは弟アンディ・ボガードと孤児として育ち孤児院や教会で暮らすも、マフィアによる立ち退きトラブルで教会が放火に遇い、孤児院の支援者だった格闘家ジェフ・ボガードの養子となる。しかしサウスタウンを支配するギース・ハワードによりジェフが殺害される。ボガード兄弟はギースへの復讐を誓い、格闘技の世界へ身を投じて行く。

格闘技の大舞台

ギースの側近ビリー・カーン(写真左)と勝負するテリー・ボガード(写真右)

テリーとアンディはムエタイチャンプの東 丈(ヒガシ ジョー)と出会い行動を共にする様になり、ギースが主催する格闘技大会「ザ・キング・オブ・ファイターズ」へ参戦する事になる。参加者にはテリーのかつての喧嘩相手だったダック・キング、テリーやギースらの師匠でもある八極正拳創始者タン・フー・ルー、ギースの側近で棒術使いのビリー・カーンら錚々たるメンバーがいて、互いにそれぞれの腕を競い合っていた。

対決の大舞台

ギースタワーにて復讐相手ギース・ハワード(写真右)との蹴りをつけるテリー・ボガード(写真中央)

格闘技大会の様子をギースはスクリーンを通し裏で見ていたが、テリー達が次々と相手となる刺客を倒していく様子を見たギースは徐々に冷静さを失う。そして最後はギース自らが優勝者を葬ろうと考え、居城のギースタワーで優勝者のテリーと1対1の対決に挑む。しかし最終的にはテリーに敗北し、テリーの蹴りによりギースタワーから転落死し壮絶な最後を遂げた。

『餓狼伝説 宿命の闘い』(初代)のゲームシステム

基本システム

パンチやキック、投げ技の3ボタン、8方向レバーにより構成されている。対戦試合は「ROUND1・2」で構成され2本先取をした者が勝利し、両者が1本ずつ取ると「FINAL ROUND」へ持ち込む。また2人でCPUの相手と対決を行う2人協力プレイや、ボーナスステージ(特定の相手と腕相撲を行う形式でその際にボタンを連打してプレイ行う)が存在するが、スーパーファミコン等の家庭用ゲーム機ではソフト容量等の影響により2人協力プレイが存在しなかったりする。

移植版

家庭用ネオジオ(AES)版(1991年12月20日発売)

SNK発売のアーケードゲーム基板「Multi Video System(MVS)」と仕様が同一で容量は55メガ。オープニングBGMが変更されていたり、家庭用ゲーム機向けにクレジットシステムやオプションが修正されている点を除いてはMVS版と同じ。

スーパーファミコン版(タカラ、1992年11月27日)

スーパーファミコン版の説明書

ソフト容量やハード性質上の都合により、2ラインから1ライン制となったうえ、オープニングデモや2人協力モードも廃止となった。また単純なコマンドの入力でも技が出ずらく、操作性は良くない。またオプション画面にて難易度を8段階から選択可能だが、そのうちレベル1〜3をクリアしてもメッセージやスタッフロールのみ流れて終わる。

メガドライブ版(セガ、 1993年4月23日)

容量は12メガで、2人協力モードやボーナスステージ等が廃止されており、CPU専用キャラクターのホア・ジャイやビリー・カーンも削除された。また続編でアーケード版『餓狼伝説2』が稼動を始めた頃に発売された。

X68000版(魔法、1993年7月23日)

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