『龍虎の拳』(初代)とは、1992年にエス・エヌ・ケイ(旧社)がネオジオで発売した対戦型格闘ゲーム。
極限流空手の使い手リョウ・サカザキは妹ユリと二人暮らしをしていたが、ある日ユリが何者かにより誘拐されてしまう。リョウは友人で同じく極限流空手の達人ロバート・ガルシアと共に犯人がいると思われるサウス・タウンへ向かう。
本作品はカプコンの人気格闘技ゲーム『ストリートファイターII』(1992年)のスタイルを踏襲しながらも「超必殺技」等の独自システムを取り入れ、続編作品も制作された。
スーパーファミコン版(ケイ・アミューズメントリース、1993年10月29日発売)
アーケード版に忠実な移植作品だが、容量の関係により一戦毎に流れるバイクや車で道路を走るデモシーンが削除された。対戦プレイにてMr.ビッグやMr.カラテが初めから使用可能なうえ、全てのキャラクターにそれぞれの隠し必殺技が用意されている。
メガドライブ版(セガ・エンタープライゼス、1994年1月14日発売)
技が出しやすくなり「パンチ→ビルトアッパー」といったキャンセル連続技等、アレンジ技も可能となった。また防御不能だった隠し超必殺技「龍虎乱舞」が防御可能になる等、必殺技の威力が抑えられたりとゲームバランスにおける変更点もある。他にもボーナスゲーム背景がアーケード版等と違っていたり、エンディング場面で背景が無かったりと異なる点もある。
PCエンジン版(ハドソン、1994年3月26日発売)
アーケードカード(日本電気ホームエレクトロニクス(NECホームエレクトロニクス)発売の接続機器)専用ソフトで、スーパーファミコンやメガドライブ版と比較して高い移植度で、デモシーンにおけるセリフも音読されている。その一方で、アーケードカード対応ソフト全般から共通される「長い読み込み時間」という欠点は否めない。
ネオジオCD版(SNK、1994年9月9日発売)
ネオジオ版と内容はほぼ同じ内容だが、CD音源からの生音のBGMなうえ、読み込みに時間が掛かる。
バーチャルコンソール版(SNKプレイモア、2007年10月9日配信)
任天堂の家庭用ゲーム機Wii(ウィー)専用にゲームダウンロード販売として、ネオジオ版が配信した「バーチャルコンソール」向けソフト。
PSP『SNK ARCADE CLASSICS Vol.1』(SNKプレイモア、2009年5月21日)
携帯型ゲーム機PSP(PlayStation Portable、 ソニー・コンピュータエンタテインメント)のソフトで、SNKの人気アーケードゲームを収録。収録作品のうちの1つが『龍虎の拳』。
アケアカNEOGEO版(ハムスター)
家庭用ゲーム機向け用に復刻したアケアカNEOGEOの1作品として、2017年3月23日にPlayStation 4、Xbox One、同年9月21日にはNintendo Switch、同年12月15日にPC(Win10)、2022年4月28日に携帯iOS、AndroidにてMVS版が配信された。
アケアカNEOGEO セレクション Vol.8版(SNK、2025年11月6日発売)
Nintendo Switchパッケージソフトで、アケアカNEOGEO版と同じ内容のものが収録された。
『龍虎の拳』(初代)の登場人物・キャラクター
プレイヤーキャラクター
リョウ・サカザキ
下駄姿でバイクに乗るリョウ・サカザキ
CV:臼井雅基
本作品の主人公で極限流空手の使い手、「無敵の龍」の異名を持つ。主な必殺技は虎煌拳(こおうけん)や飛燕疾風脚(ひえんしっぷうきゃく)等。幼少期は両親や妹とアメリカへ渡り、ストリートファイトが横行する田舎町で生活を始める。極限流空手は父・タクマ・サカザキから教え込まれていたが、優しく気弱な性格故に最初は嫌っていた。10歳の誕生日にサウスタウンへ出向いていた両親が事故に遭遇、母親は事故死、父・タクマも重傷を負う。その事故が何者かによる仕業とみたタクマは退院後に妻の仇を取る為に、書き置きを残しリョウやユリのもとを離れて失踪。父・タクマの失踪と同時に妹ユリを養わなければならない現実があり必死に働くが、満足な報酬は得られなかった。それでも妹には苦労をかけさせまいとして、多額のファイトマネー目当てにストリートファイトの世界へ身を投じる。格闘家として多くの修羅場をくぐり抜け、「無敵の龍」と称される程に成長する。その矢先にユリが誘拐され、友人のロバートと共に彼女の救出へ向かう。大雑把な性格で些細な事は気にせず、物静かで面倒見も良い。バイクを所持し、本作品にて下駄姿で乗る場面がある。日曜大工を趣味として家具等を手掛け、その出来具合は家族から好評。また家庭菜園も行い、野菜や果物、花や観葉植物等を栽培する。
ロバート・ガルシア
CV:矢野栄路/JAMES W.HOVE
リョウと同じく極限流空手の使い手で「最強の虎」の異名を持ち、リョウの親友かつライバル。主な必殺技は龍撃拳(りゅうげきけん)や飛燕疾風脚(ひえんしっぷうきゃく)等。イタリア訛りの英語(日本語では関西弁で表現)を口にする。イタリア財閥の御曹司として育ち後継者という将来を約束されていたにも関わらず、決められたレールに従うのを嫌い父・アルバート・ガルシアと親しかったリョウの父タクマの下で極限流空手に入門。稽古をきっかけにリョウをはじめサカザキ家と親しくなり、彼の妹・ユリに好意を抱く。ユリが何者かに誘拐された際、リョウと共に彼女を救出すべくサウスタウンへ向かう。
タグ - Tags
目次 - Contents
- 『龍虎の拳』(初代)の概要
- 『龍虎の拳』(初代)のあらすじ・ストーリー
- 愛する妹の救出へ
- 刺客達との戦い
- 誘拐した犯人の正体
- 『龍虎の拳』(初代)のゲームシステム
- 基本システム
- 操作体系
- 演出面
- 拡大・縮小
- 外見の変化
- キャラクター間の掛け合い
- 移植版
- ネオジオ版 (SNK、1992年12月11日発売)
- スーパーファミコン版(ケイ・アミューズメントリース、1993年10月29日発売)
- メガドライブ版(セガ・エンタープライゼス、1994年1月14日発売)
- PCエンジン版(ハドソン、1994年3月26日発売)
- ネオジオCD版(SNK、1994年9月9日発売)
- バーチャルコンソール版(SNKプレイモア、2007年10月9日配信)
- PSP『SNK ARCADE CLASSICS Vol.1』(SNKプレイモア、2009年5月21日)
- アケアカNEOGEO版(ハムスター)
- アケアカNEOGEO セレクション Vol.8版(SNK、2025年11月6日発売)
- 『龍虎の拳』(初代)の登場人物・キャラクター
- プレイヤーキャラクター
- リョウ・サカザキ
- ロバート・ガルシア
- CPU専用・対戦キャラクター
- 藤堂 竜白(とうどう りゅうはく)
- ジャック・ターナー
- リー・パイロン
- キング
- ミッキー・ロジャース
- ジョン・クローリー
- Mr.ビッグ
- Mr.カラテ
- リョウの家族
- ユリ・サカザキ
- 『龍虎の拳』(初代)の用語
- サウスタウン
- 気力ゲージ・挑発(きりょくゲージ・ちょうはつ)
- 超必殺技と隠し超必殺技(ちょうひっさつわざ)
- ボーナスステージ
- 『龍虎の拳』(初代)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- ユリ役を担当した浜崎あゆみ
- 漫画版は独自のストーリー進行
- 新シリーズを予感させる投稿
![RENOTE [リノート]](/assets/logo-5688eb3a2f68a41587a2fb8689fbbe2895080c67a7a472e9e76c994871d89e83.png)