長谷川白紙(Hakushi Hasegawa)の徹底解説まとめ

長谷川白紙(Hakushi Hasegawa)とは1998年生まれ、東京出身のシンガーソングライター。2016年に音楽活動を始め、2017年にデジタルEP『アイフォーン・シックス・プラス』を無償発売。2018年にEP『草木萌動』でCDデビューを果たす。2023年にアメリカ・LAのレーベルBrainfeeder(ブレインフィーダー)と契約し、2024年に2ndアルバム『魔法学校』を発売。電子音楽(ブレイクコア、エレクトロニカ)、ジャズ、現代音楽などを融合し、独創的なポップスを展開している

長谷川白紙(Hakushi Hasegawa)の名言・発言

「男か女かってそんなに重要ですか?」

長谷川白紙のX(Twitter)2019年8月12日のポスト(投稿)より。ジェンダーアイデンティティ(性自認)を男性・女性という性別の枠組みに当てはめないノンバイナリーについて言及している。

2020年10月28日には「わたしのことを『男』や『彼』と呼ばないで」と実際には全然言えず「三人称の方が変わるのは半ば諦めていたけど、サム・スミスの実践にはすごく励まされるな…」とポスト(投稿)した。

イギリスのシンガーソングライター、Sam Smith(サム・スミス)はノンバイナリーであることを公表し、3人称を「he/him」ではなく「they/them」にするよう呼びかけている。長谷川白紙もX(Twitter)プロフィール欄に「they/them」と表記している。

「私が自分の顔を皆さんに公的に見せることは、私の記憶が正しければ初めてのことです」

2024年5月7日に長谷川白紙がポスト(投稿)したX(Twitter)より。長谷川白紙は2024年5月7日に更新したアーティスト写真で初めて顔を露出した。それまでのアーティスト写真がイラストだったのは「プロモーション戦略ではありませんでした」と説明している。

「自分の顔と、そしてそれを撮影されることに対して非常に大きな嫌悪と恐怖を感じ続けてきました」という長谷川白紙だが、「皆さんから見えている私の姿を定義し直す契機を作りたいと思い、今回の撮影を決断しました」と語った。

「初めて買ったCDはサカナクションの『シンシロ』です」

音楽ナタリー「アーティストの音楽履歴書 第11回 長谷川白紙のルーツをたどる 気鋭音楽家の土台を作ったエレクトロニカ、ジャズ、現代音楽との出会い」(2019年12月24日)より。

長谷川白紙は中学時代に先輩の影響でサカナクションを知り、YouTubeで聴いた後、「ネイティブダンサー」(2009年1月7日)などを含む3rdアルバム『シンシロ』(2009年1月21日)のCDを購入した。

周りが邦ロックのバンドサウンドに熱中するなか、長谷川白紙はサカナクションのエレクトロニカの要素に惹かれ、山口一郎のインタビューをきっかけにエレクトロニカのほか、ミニマルテクノなどにも興味を持つようになった。

中学時代に、AOKI takamasa(青木孝允)、レイ・ハラカミ(rei harakami)、Aphex Twin(エイフェックス・ツイン)、Boards of Canada(ボーズ・オブ・カナダ)などを熱心に聴き、EP(ミニアルバム)『草木萌動 / Somoku Hodo』でカバーしたYMOことイエロー・マジック・オーケストラ(Yellow Magic Orchestra)を知ったと語っている。

長谷川白紙(Hakushi Hasegawa)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

本名は非公表

日本語表記の長谷川白紙(読み方:はせがわはくし)や英語表記のHakushi Hasegawaはアーティスト名である。「白」を入れることによって爽やかになるという長谷川白紙自身の考えによる。

もともとチャットで交流する際に使っていたハンドルネームのひとつだった。2016年からSoundCloud(サウンドクラウド)などに音源をアップするようになった際の名義が長谷川白紙だったため、変えるわけにもいかなくなった。

本名は非公表。ただし、国立音楽大学コンピュータ音楽研究室のYouTube動画などより、本名は長谷川明日煕(読み方:はせがわあすき)ではないかと推察できる。

SUPER DOMMUNE正式オープン第1弾企画

現在美術家・宇川直宏が主催するライブストリーミングチャンネル&スタジオ・
DOMMUNE (ドミューン)は2010年3月1日に開局した。

渋谷PARCO9階へのスタジオ移転により、SUPER DOMMUNE開局となったが、その正式オープン第1弾は長谷川白紙とのコラボ企画『ドミューにに』(2020年1月23日)だった。

ポーター・ロビンソンとの関係

2020年5月、長谷川白紙はPorter Robinson(ポーター・ロビンソン)主催のオンラインフェス『Secret Sky Music Festival』に出演した。ポーター・ロビンソンはEDMのほか、シンセポップやエレクトロポップなどを手がけるDJ・プロデューサーであり、日本のゲームやアニメ(アニソン)、ボカロ(ボーカロイド)などにも精通している。

そのポーター・ロビンソンの2ndアルバム『Nurture』(2021年4月23日)について、長谷川白紙はCINRAの記事『アニメに電子音楽 日本のカルチャーとポーター・ロビンソンの蜜月』(2021年6月21日)で質問を考えたこともある。

お互いに尊敬し合う間柄だが、長谷川白紙はポーター・ロビンソンのことを「現代の電子音楽の特異点」と表現し、ポーター・ロビンソンは長谷川白紙のことを「音楽に対する視野を大きく拡張してくれた」と評価している。

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