長谷川白紙(Hakushi Hasegawa)の徹底解説まとめ

長谷川白紙(Hakushi Hasegawa)とは1998年生まれ、東京出身のシンガーソングライター。2016年に音楽活動を始め、2017年にデジタルEP『アイフォーン・シックス・プラス』を無償発売。2018年にEP『草木萌動』でCDデビューを果たす。2023年にアメリカ・LAのレーベルBrainfeeder(ブレインフィーダー)と契約し、2024年に2ndアルバム『魔法学校』を発売。電子音楽(ブレイクコア、エレクトロニカ)、ジャズ、現代音楽などを融合し、独創的なポップスを展開している

草木 / Somoku

長谷川白紙自身、初のCD作品となったEP(ミニアルバム)『草木萌動 / Somoku Hodo』(2018年12月18日発売)のリード曲「草木 / Somoku」。

ジャズ、ブレイクコア、現代音楽を融合した複雑なリズムのサウンドに、文学的・詩的で難解な歌詞、透明感あふれるポップかつボカロ(ボーカロイド)を意識したボーカルが重なる。

トランぺッターの石川広行(Hiroyuki Ishikawa)が参加。ミックスはThe Anticipation Illicit Tsuboi(RDS Toritsudai)、マスタリングはStuart Hawkes(Metropolis Studios)が手がけた。

毒 / Doku

EP(ミニアルバム)『草木萌動 / Somoku Hodo』(2018年12月18日発売)の収録曲「毒 / Doku」。ドラムを乱打するような激しいブレイクコア、かわいらしい音色のエレクトロニカ、伸びやかなボーカルが交錯する。

MVの監督を務めたのは稲本伸司(Shinji Inamoto)と古屋蔵人(Kurando Furuya)。その映像には、おもちゃライター・赤尾将義のコレクションによる200体近くのアジアントイが登場する。

あなただけ / Only You

1stアルバム『エアにに / Air Ni Ni』(2019年11月13日発売)のリード曲「あなただけ / Only You」。2019年11月9日に先行配信した。

川崎太一朗(Taichiro Kawasaki)のトランペットや長谷川白紙の鍵盤、リズムセクションが華やかなスウィングジャズ。多くの情報を凝縮し、早口になるボカロ(ボーカロイド)的なボーカルとのギャップを堪能できる。

長谷川白紙の鍵盤とハンドクラップによる穏やかなバラードっぽいパートもあり、伝統的な音楽と現代的な音楽のほか、さまざまな相反するものを独創的に融合している。

ユニ / Uni

Google Pixel 6のCMソング(2021年10月1日〜)とは異なるアレンジで、2021年10月22日に配信したデジタルシングル「ユニ / Uni」。その後、WOWOW連続ドラマW-30『オレは死んじまったゼ!』の挿入歌となり、2023年10月4日発売のオリジナル・サウンドトラックにも収録した。

ボーカル・プログラミング・ピアノの長谷川白紙のほか、ドラムの松下マサナオ(Masa Matsushita)、チェロの徳澤青弦(Seigen Tokuzawa)、バイオリンの梶谷裕子(Yuko Kajitani)が参加した人気曲。

吉井雅之(Masayuki Yoshii)がアライブレコーディングスタジオ(aLIVE RECORDING STUDIO)でレコーディング、浦本雅史(Masashi Uramoto)がソイスタジオ(Soi Studio)でミックス、Randy Merrill(ランディ・メリル)がSterling Sound(スターリング・サウンド)でマスタリングを手がけた。

口の花火 / Mouth Flash (Kuchinohanabi)

アメリカ・ロサンゼルス(LA)のレーベル、Brainfeeder(ブレインフィーダー)からのデビュー曲「口の花火 / Mouth Flash (Kuchinohanabi)」(2023年7月25日発売)。2ndアルバム『魔法学校 / Mahōgakkō』(2024年7月24日発売)にも収録している。

参加アーティストのSam Wilkes(サム・ウィルクス)は、ドラマーのLouis Cole(ルイス・コール)やサックス奏者Sam Gendel(サム・ゲンデル)ともコラボするなど、Thundercat(サンダーキャット)と並んで現行LAジャズを代表するベーシストのひとり。

Brainfeeder主宰者のフライローことFlying Lotus(フライング・ロータス)は、モダンジャズを代表するサックス奏者John Coltrane(ジョン・コルトレーン)の又甥にあたる。そのフライローらが開拓したLAビート(ヒップホップと電子音楽の融合)シーンは、LAジャズシーンとも密接な関係にある。こうしたエクスペリメンタル(実験的)な文脈を象徴する楽曲に仕上がった。

ボーイズ・テクスチャー / Boy's Texture

2024年5月9日に先行配信した、2ndアルバム『魔法学校 / Mahōgakkō』(2024年7月24日発売)の収録曲「ボーイズ・テクスチャー / Boy's Texture」。2024年春夏パリ・コレクションのnoir kei ninomiya(ノワール ケイ ニノミヤ)のショーのために書き下ろした曲を元に制作した。

長谷川白紙自身、2024年5月11日にX(Twitter)のポスト(投稿)で『「forte, forte, … seja forte」と「CALL THAT SONGWRITER」と言ってるのを除き全て私の声です』と解説している。

元・吉田ヨウヘイgroupの西田修大(Shuta Nishida)がギターで参加し、サカナクション(sakanaction)などを手がける浦本雅史(Masashi Uramoto)がミックス、Björk(ビョーク)などを手がけるHeba Kadry(ヘバ・カドリー)がマスタリングを担当した。

長谷川白紙 & KID FRESINO「行つてしまつた / Gone」

長谷川白紙とラッパー・KID FRESINO(キッド・フレシノ)のコラボ曲「行つてしまつた / Gone」。2024年6月11日に先行配信した、2ndアルバム『魔法学校 / Mahōgakkō』(2024年7月24日発売)の収録曲である。

ジャマイカ出身の映像クリエイターGauspelが監督を務めたMVで「走る」ことがモチーフとなっているとおり、疾走感あふれる楽曲。「過去を置き去りにする・未来に置き去りにされる、という時間に対する刹那的な摩擦」や「移動の混乱・最も効率的な移動」を表現している。

恐怖の星 / KYŌFUNOHOSHI

2024年7月24日に先行配信した、2ndアルバム『魔法学校 / Mahōgakkō』(2024年7月24日発売)の収録曲「恐怖の星 / KYŌFUNOHOSHI」。

ホーンアレンジを挾間美帆(Miho Hazama)が担当し、トランペットの真砂陽地(Yohchi Masago)、アルトサックスの小西遼(Ryo Konishi)、テナーサックスの馬場智章(Tomoaki Baba)がホーン隊として演奏した。

ミックスはDaimonion Recordings(ダイモニオン・レコーディングス)のD.O.I.(ドイ)、マスタリングはSterling Sound(スターリング・サウンド)のRandy Merrill(ランディ・メリル)。

MVの映像とアニメーションはアーティスト&アニメーターの米澤柊(Shu Yonezawa)、MVのロゴデザインとタイポグラフィは八木幣二郎(Heijiro Yagi)が手がけた。

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