日向創(ダンガンロンパシリーズ)の徹底解説・考察まとめ

日向創(ひなたはじめ)は『ダンガンロンパシリーズ』に登場する希望ヶ峰学園の予備学科生。才能が見出せず予備学科にいる現状に劣等感を抱き、人工的に「超高校級の希望」を創り出す「カムクライズルプロジェクト」に参加する。『スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園』では主人公を務める。この時、自分の才能を思い出すことができず、「超高校級の???」と表記される。現実離れした状況の中で生き延びるために前向きに行動する。

日向創の概要

日向創(ひなたはじめ)はスパイク・チュンソフトのゲーム『ダンガンロンパシリーズ』に登場する、あらゆる分野で超高校級の生徒のみを集めた学校「希望ヶ峰学園」の予備学科生。超高校級の才能を持つことができる生徒が本科に所属するのに対し、予備学科は特別な才能を持たずとも入学できる。一方で高額な学費が必要となる。日向は超高校級の才能に強い憧れを持っていたため、予備学科生として入学。しかし才能が見出せず予備学科にいる現状に劣等感を抱き、人工的に「超高校級の希望」を創り出す「カムクライズルプロジェクト」の被検体になることを決意する。これにより待望の才能を手にすることになるが、代償として日向としての人格・記憶が失われ、すべてに対して興味を持てなくなる。そこに現れた先の読めない破滅的で非論理的な行動をする「超高校級の絶望」である江ノ島盾子(えのしまじゅんこ)に関心を持ち、行動を共にする。

『スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園』では主人公を務める。この作品では日向は自分の才能を忘れており、「超高校級の???」と表記される。希望ヶ峰学園の第77期生と共に南国のリゾート地「ジャバウォック島」に放り出された彼は、「コロシアイ修学旅行」に巻き込まれる。

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日向創のプロフィール・人物像

身長:179cm
体重:67kg
胸囲:91cm
血液型:A型
誕生日:1月1日
好きなもの:草餅
嫌いなもの:桜餅
出身校:小高高校
CV:高山みなみ
舞台版キャスト:横浜流星

日向は緑がかったツンツンヘアーが特徴的な少年で、頭の頂点にはアンテナのようなアホ毛がある。服装は希望ヶ峰学園に入学する前に在籍していた小高高校の制服。仲間意識や正義感が強い人間であり、基本的に前向きな性格をしている。常識人でもあるため、周りの濃すぎる人物に気おされることも多い。前作主人公の苗木誠と比べるとやや怒りっぽい。
誰よりも希望ヶ峰学園を愛し、憧れており、学校生活に多くの期待を寄せていた。
カムクライズルとなった後は異様なほど髪が長い人物として描かれる。さらに目は赤色に変化。日向としての人格・記憶が消え、すべてに対して興味が持てず「ツマラナイ」と口にする。

日向創の称号:超高校級の希望

日向ははじめ、「超高校級」と言える才能は何も持っていなかった。しかし「カムクライズルプロジェクト」により「超高校級の希望」の肩書を持つことになる。これはどんなに絶望的な状況でも希望を捨てずに周りに希望を伝播させた苗木のものとは異なり、外科手術により人為的に取り入れられた多彩な才能のことを指す。これにより日向は今まで学園が研究してきたすべての才能を会得することになるが、代償として自身の感覚・感情・思考・思想・記憶などが封印された、もしくは欠如した。さらに才能の力によって何でも理解し実現させられることで日常のすべてに興味が持てなくなっている。

日向創の来歴・活躍

カムクラプロジェクト

小高高校に在籍していた日向にとって、希望ヶ峰学園やそこに在籍する生徒たちの「超高校級」の才能は憧れの的だった。日向は本科生を夢見て予備学科に編入することになるも、なかなか才能が見出せない。それもそのはずで、表向きは実績次第で超高校級の生徒が学ぶ本科への編入の可能性もあるとされているが、学園上層部は予備学科生を資金集めのための道具としか見ておらず、才能開花には力がいれられていなかったのだ。
日向は才能が見出せず予備学科にいる現状に劣等感を抱き、向上心のない予備学科の雰囲気にも馴染めずに孤独な日々を過ごす。そんな折、日向は本科の第77期生、七海千秋と出会う。彼女は「超高校級のゲーマー」であり、ゲームに関しては抜群の才能を持っていた。彼女とゲーム関連で交流を持った日向は心の平穏を得る。

だが同じく予備学科に所属し、才能を渇望していた九頭龍菜摘(くずりゅうなつみ)が殺害されるという事件が起きる。この事件は学園によって隠ぺいされ、真相を知ろうと調査する日向は学園上層部から挑発的な態度を取られる。これにより日向は前々から提案されていた、学費免除と引き換えに「カムクラプロジェクト」の被験体になることを受け入れた。日向は「カムクライズル」として生まれ変わり、「日向創」としては退学処分となった。

絶望の感染

念願の才能を獲得した日向だったが、カムクライズルになったことで日向としての人格・記憶が消えてしまった。さらに日常のすべてに関心が抱けずに学園の施設に隔離されることになる。そこに「超高校級の絶望」である江ノ島盾子と戦刃むくろ(いくさばむくろ)の姉妹が現れる。彼は先の読めない江ノ島に興味を持ち、彼女たちと共に行動するようになった。
江ノ島は生徒会メンバーにコロシアイをさせ、「希望ヶ峰学園史上最大最悪の事件」を引き起こす。江ノ島がこの事件の犯人をカムクライズルだと捏造したことで、非人道的な「カムクライズルプロジェクト」について知られたくない学園は隠ぺいを図る。それも江ノ島の掌の上であり、プロジェクト内容と共に意図的に暴露された。そのせいで予備学科生がデモ活動を起こすことになった。

さらに江ノ島は本科のだい77期生を絶望的思想に堕とそうと画策する。「超高校級のアニメーター」である御手洗亮太(みたらいりょうた)を脅して洗脳ビデオである「絶望のビデオ」を完成させ、手始めに副担任の雪染ちさを絶望に沈める。そして彼女を利用して七海の処刑を行った。カムクライズルは七海のことも覚えていなかったが、彼女が遺したヘアピンを拾い上げた際に涙を流し、最期までクラスメイトのために奮闘した彼女が示した希望に興味を抱く。
カムクライズルは絶望に染まった第77期生が世界同時多発テロに向けて旅立つのを見送った後、「希望と絶望、どちらが僕にとって予想できないものか確かめたい」と告げて江ノ島のもとを去った。

コロシアイ修学旅行

世界が第77期生のおこした「人類史上最大最悪の絶望的事件」で荒廃した後、カムクライズルは第77期生と共に、苗木によって「希望更生プログラム」にかけられた。これは絶望に染まった者を更生させるプログラムだ。プログラムの中、自分の才能が何なのか忘れた状態で目を覚ました日向は南国のリゾート地「ジャバウォック島」で、「他の生徒たちと仲良くして希望のカケラを集める」ことが目的の修学旅行を体験することになる。しかし絶望の残党の意思が介入したことで、「コロシアイ修学旅行」が始まった。
これによって日向、「超高校級の体操部」の終里赤音(おわりあかね)、「超高校級の極道」の九頭龍冬彦(くずりゅうふゆひこ)、「超高校級のメカニック」の左右田和一(そうだかずいち)、「超高校級の王女」のソニア・ネヴァーマインド以外は脳死に近い昏睡状態に陥ってしまう。だが「希望更生プログラム」によって「カムクライズル」としての能力を持ちながら「日向創」としての人格を取り戻した日向によって、全員が目覚めた上で絶望的思想から脱することに成功する。

御手洗の説得

第77期生の中で絶望的思想に染まらなかった御手洗は、自身の行いを悔いて動画による洗脳という手段で皆を絶望的思想から解放しようとしていた。その方法を認められない日向は第77期生と共に、彼の説得に向かう。自身の罪の大きさ故、自分の技術のせいで人生を狂わされたクラスメイトの説得になかなか応じずにいたが、一緒に償おうと日向たちが言うと涙を流して動画のアップロードを取りやめた。
日向は第77期生の仲間たちと共に苗木たちに別れを告げて旅立った。

日向創の関連人物・キャラクター

七海千秋(ななみちあき)

「超高校級のゲーマー」。日向とは偶然出会い、ゲーム友達となる。日向にとって彼女との時間は大切なものだったようで、記憶や人格をなくしても彼女の死には涙を流していた。

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江ノ島盾子(えのしまじゅんこ)

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