七海千秋(ダンガンロンパシリーズ)の徹底解説・考察まとめ

七海千秋(ななみちあき)は『ダンガンロンパシリーズ』に登場する「超高校級のゲーマー」。ゲームと名のつく物であればあらゆるジャンルを得意とする人物で、新旧問わずゲームの知識も豊富。しかし「恋愛ゲームだけは苦手だ」と語っている。七海は希望ヶ峰学園では協調性のないクラスの雰囲気に馴染めずにいたが、ゲームを使った親睦会を開くことなどで信頼を集めていく。『スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園』では主人公・日向創の手助けをしてくれる。

七海千秋の概要

七海千秋(ななみちあき)はスパイク・チュンソフトのゲーム『ダンガンロンパシリーズ』に登場する「超高校級のゲーマー」。ゲームと名のつく物であればあらゆるジャンルを得意とする。ゲームの知識も新旧問わず豊富である。しかし恋愛ゲームだけは苦手とのこと。自己紹介をしながらゲームの攻略ができるほど集中力を誇り、推理力も高い。あらゆる分野で超高校級の生徒のみを集めた学校「希望ヶ峰学園」に第77期生として入学した七海は、協調性のないクラスに馴染むことができなかった。しかし副担任の雪染ちさの言葉でゲームを使った親睦会を開くなど、積極的に交流を行ったことで信頼を得て、学級委員に選出される。また学園では予備学科生として通っていた日向創と知り合い、彼とゲーム友達になる。

『スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園』では日向や第77期生の仲間たちと共に「コロシアイ修学旅行」に巻き込まれる。しかしこの七海はAIであり、会話が調子よく続かないこともある。交流することで得られるスキルは、ノンストップ議論でサイレンサーがウィークポイントに当たってもペナルティが発生しなくなる「チートコード」。

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七海千秋のプロフィール・人物像

身長:160cm(通常版)、157cm(米国版)
体重:46kg
胸囲:88cm
血液型:O型
誕生日:3月14日
好きなもの:ゲーム(クソゲー含む)
嫌いなもの:目覚まし時計
CV:花澤香菜
舞台版キャスト:山田菜々(2015)、伊藤萌々香(2017)

七海は猫耳のついたパーカーを着た少女だ。背中にはピンクのリュックサックを背負っている。色素の薄いピンクのボブカットには、シューティングゲームを模した髪留めをつけている。
友人思いな性格であり、協調性のないクラスメイトとも仲良くなろうとする優しさがある。その優しさから第77期生の生徒たちに信頼されるようになる。AIとして登場する『スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園』では、オンオフがはっきりしており、気を抜くとすぐ睡魔に襲われてしまう。また情報の処理などに時間がかかるのか、会話が調子よく続かない。これは「自分の考えを頭の中で整理しないと上手く話せない性分だから」とされている。漫画版では、正体不明の不調に見舞われるため語尾を濁さないといけないという表現方法だった。第77期生を導くかのようなおおらかでマイペースな性格であり、子どもに諭すような口調で話す。一方で興味のある話になると興奮して身を乗り出すという一面もある。

七海千秋の称号:超高校級のゲーマー

七海は「超高校級のゲーマー」の肩書を持つ。ゲームと名のつく物であればあらゆるジャンルを得意としている。新旧問わずゲームの知識も豊富で、ゲームを話の例えに出すことが多い。しかし恋愛ゲームだけは苦手とのこと。

七海千秋の来歴・活躍

日向との出会いと不穏な影

七海は希望ヶ峰学園に第77期生として入学する。第77期生は協調性のない人が多く、七海はなかなかクラスに馴染むことができなかった。しかし副担任の雪染ちさが、不登校の多かったクラスの生徒を訪問し全員を出席させる。七海も彼女の叱咤激励によりゲームを使った親睦会を開くなど積極的にクラスメイトと交流を行った。その甲斐あって七海はクラスメイトからの信頼を得て、学級委員に選出されることになった。

学園では、予備学科生として通う日向創とも知り合う。七海は彼と一緒にゲームで遊ぶ仲になるが、彼はある時から突如として姿を消してしまう。実は日向は学費免除と引き換えに、人工的に「超高校級の希望」を創り出し育成する「カムクラプロジェクト」の被検体になることを提案されていたのだ。日向は葛藤がありながらも被験体となることを決意し、「カムクライズル」として生まれ変わった。それにより「日向創」は退学処分となり存在を抹消された。
学園が研究したきた全ての才能を会得したカムクライズルだったが、日向としての人格・記憶が消去され、先の読める日常の全てに興味を持てず学園の施設に隔離される。そんな彼に目をつけたのが「超高校級の絶望」である江ノ島盾子(えのしまじゅんこ)だった。江ノ島は生徒会メンバー同士で殺しあうように仕向け、カムクライズルをその首謀者として仕立て上げる。学園はプロジェクトの露呈を防ぐために、この「希望ヶ峰学園史上最大最悪の事件」を隠蔽しようとしたが、江ノ島のリークにより暴露されてしまう。

七海の死

希望ヶ峰学園では本科と予備学科の間の軋轢が大きくなった頃、七海は江ノ島とカムクライズルと遭遇する。七海はカムクライズルが日向だと気づいて衝撃を受けた。その後は銃で撃たれた第77期生の「超高校級の幸運」狛枝凪斗(こまえだなぎと)を連れて逃走した。その際、副担任の雪染が自分たちを逃がしたせいで江ノ島に囚われてしまったため、クラスメイトを説得して救出に戻る。だが救出の際にすでに江ノ島によって洗脳されていた雪染と「超高校級の保健委員」罪木蜜柑(つみきみかん)によって無数のトラップが仕込まれた「デス・ダンジョン」へと追い落とされ、「おしおき」という名の公開処刑に遭ってしまう。致命傷を負った七海の前にカムクライズルが現れると、彼女は「もう一度日向とゲームがしたかった」という心残りを告げて息を引き取った。記憶を失ったカムクライズルは彼女が遺したヘアピンを拾い上げた時に涙を流した。
彼女の死は、第77期生が絶望的思想に染まるのに利用される。そして絶望に染まった第77期生は、世界各地で同時多発テロを起こす。

AIの七海

絶望的思想に染まった第77期生の生徒たちとカムクライズルは、希望ヶ峰学園の78期生の苗木誠によって、希望更生プログラムにかけられる。これは絶望に染まった彼らを、絶望に染まる前の状態に戻すためのものだ。そこで七海は第77期生たちを管理するAIとして生まれた。これは第77期生たちの意識の中でもっともふさわしいイメージを統合して作ろうとした際、全員が思い描くイメージが七海だったからだ。
七海はウサギ型のぬいぐるみのモノミと共に、修学旅行と称して南国のリゾート地「ジャバウォック島」で他の生徒たちと仲良くして希望のカケラを集めさせる手はずだったが、絶望の残党が介入したことでプログラムは「コロシアイ修学旅行」へと変貌してしまう。
七海は日向をサポートして、「コロシアイ修学旅行」を戦っていくが、意図せずして狛枝を殺してしまったことで処刑されてしまう。しかし彼女の想いは日向や第77期生の仲間たちに届いており、生き残ったメンバーは絶望に打ち勝ち、皆が生き返る奇跡を信じて、死人は脳死のままで絶望時代に戻るという強制シャットダウンを選んだ。
その後、日向は「カムクライズル」としての能力を保ちつつも「日向創」としての記憶と人格を取り戻すという奇跡を起こし、脳死状態に近い昏睡に陥っていた第77期生を、絶望的思想を排除した状態で復活させた。

七海千秋の関連人物・キャラクター

日向創(ひなたはじめ)

『スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園』の主人公。元々は何の才能も持たない予備学科生だったが、「カムクラプロジェクト」に才能を手にした代わりに人格・記憶を失ってしまう。しかし七海との時間は大切なものだったようで、記憶や人格をなくしてもなお、彼女の死には涙を流している。

雪染ちさ(ゆきぞめちさ)

第77期生の副担任。希望ヶ峰学園の74期生で、元「超高校級の家政婦」の女性である。強引な方法ながらも、不登校が多く協調性のなかった第77期生をまとめた人物だが、彼らに先んじて絶望的思想に洗脳されてしまい、七海の命を奪うことに加担する。

七海千秋の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「もう一度日向くんとゲームしたかった…」

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