ryo(supercell)の徹底解説まとめ

ryoとは、日本の音楽プロデューサーであり、音楽ユニット「supercell」の創設者である。2007年にニコニコ動画で初音ミクを用いた楽曲「メルト」を発表し、人気を博した。代表作「君の知らない物語」はアニメ『化物語』のテーマ曲として広まり、一般層にも知られるようになった。supercellはryoが作詞作曲を担い、複数のイラストレーターがビジュアルを担当するユニット形式が特徴である。また、EGOISTのプロデュースや音楽ゲーム楽曲制作など幅広く活動し、日本の音楽に影響を与えている。

ryo(supercell)の概要

ryoとは日本の音楽プロデューサー、作曲家である。2007年に音楽ユニット「supercell」を結成し、初音ミクを使用した楽曲「メルト」をニコニコ動画で公開。同曲は動画投稿サイトで大きな反響を得た。supercellは2009年にメジャーデビューを果たし、「君の知らない物語」(アニメ『化物語』エンディングテーマ)、「LOVE & ROLL」(アニメ『PandoraHearts』エンディングテーマ)など、複数のアニメタイアップ曲を手掛けた。supercellはryoが作詞、作曲、編曲を一人で行うが、ボーカルは決まった人物が担当せずにアルバムごとにオーディションによりボーカルゲストを起用しており、nagi(2009年から2011年参加)、こゑだ(2011年から2013年参加)、Ann、gaku(2019年以降参加)を迎え入れている。イラストやデザインは三輪士郎、huke、redjuice、スガ、マクー、宇佐義大などが担当している。supercellとしての活動に加え、EGOISTやCHIYOなど、複数のアーティストのプロデュースも手掛けており、現代の音楽を牽引するクリエイターとして影響を与えている。

ryo(supercell)の活動経歴

ニコニコ動画での活動初期

2007年、ニコニコ動画に初音ミクを使用したオリジナル楽曲「恋は戦争」を投稿し、大きな反響を得た。この楽曲は投稿後まもなく100万再生を突破し、当時のVOCALOID楽曲としては異例の人気を獲得した。楽曲の特徴である中毒性の高いメロディと印象的な歌詞は、多くの派生作品を生み出すきっかけとなった。また、イラストレーターのredjuiceとのコラボによる動画制作など、当時のVOCALOID文化における独自の表現形態を確立した。この成功を機に、ryoは次々と新曲を発表し、ニコニコ動画における活動を展開すると共に、後のメジャーデビューへの契機となった。

「メルト」でのブレイク

2007年12月7日に音声合成ソフト「初音ミク」を使用した楽曲「メルト」をニコニコ動画に投稿した。この曲は爆発的な人気を博し、ニコニコ動画において1600万回以上再生されるなど、大きな反響を呼んだ。その影響は「メルトショック」と呼ばれるほどの社会現象となった。また、「メルト」制作時のイラストの無断使用をきっかけとして、「supercell」が誕生するなど、活動を広げる大きな契機となった。

2009年にメジャーデビュー

2009年、ソニーミュージックよりsupercellとして、メジャーデビューを果たした。デビューアルバム『supercell』には、ニコニコ動画で人気を博した楽曲のリアレンジバージョンが収録された。このアルバムは、オリコンデイリーチャート初登場2位、週間チャート4位、初週推定売上枚数55,652枚という数字を記録した。アルバムには「メルト」「ワールドイズマイン」などの人気曲が収録され、新たなファン層の獲得にも成功した。メジャーデビュー後も、ryoは積極的に新曲を発表し続け、アニメのオープニング曲を担当するなど、活動を拡大していった。

アニメ『化物語』で一躍有名に

2009年に放送されたアニメ『化物語』のエンディングテーマ「君の知らない物語」を担当し、注目を集めた。この楽曲はsupercellのメジャーデビューシングルとしても発売され、当時ニコニコ動画にて数々の楽曲をカバーしていた当時の歌手であったガゼルことnagi(やなぎなぎ)が参加している。2019年3月1日には、ソニーのアニメソング人気投票キャンペーンである、「平成アニソン大賞」において2000年から2009年の作品賞に選出されるなど、反響を呼んだ。ニコニコ動画での再生回数は2000万回を超え、supercellの代表作の一つとなっている。「君の知らない物語」の歌詞について、アニメ『化物語』の作中の登場人物の心情を表現しているかのような歌詞だと考察されることがあるが、作詞をしたryoは特定の誰かを想定して作詞したわけではないと語っている。以降、多くのアニメ作品の楽曲制作も手掛けることとなった。

ryo(supercell)のプロフィール・人物像

メジャーデビューまでの経緯

神奈川県横浜市出身のJ-POP、劇伴、アニメソング、ゲームミュージックなどを手掛ける音楽プロデューサー、ボカロP。生誕年は不明だが10月21日生まれ。2007年から動画投稿サイトのニコニコ動画で音声合成ソフト「初音ミク」を使用して楽曲を投稿していた。同年12月7日に楽曲「メルト」を公開し、1年間で300万回を超える再生数を記録し、「メルトショック」と呼ばれるほどの社会現象を引き起こした。動画制作時に使用したイラストの無断使用が作者119との接触につながり、supercell結成の発端となった。その後、119の交友関係を通じて複数のクリエイターが参加し、メジャーデビュー時点で11名の規模となった。2008年前半期には「恋は戦争」「ワールドイズマイン」「ブラック★ロックシューター」を発表し、各楽曲が100万回以上の再生数を達成した。2009年にメジャーデビューアルバムとして『supercell』をリリースした。アルバム制作過程では当時ボーカロイド文化が根付いておらず紆余曲折があったが、ryoの制作スタイルを尊重するスタッフに出会いそのままアルバム発売までの担当者となり、2009年3月4日にメジャーデビューに至った。

楽曲制作におけるこだわり

ryoは楽曲制作に対して強いこだわりを持っており、ボカロの曲を作る場合は仮歌をデータ変換し、子音だけを取り除いてもう一度取り込んでピッチを編集して、それをきれいにつないでダメだったらもう一度ゼロからやり直していくなど、ボーカロイド曲の仕込み作業だけに丸々1か月かかるという。制作時には今持てる自分の限界値を突っ込み、腱鞘炎になりながらもすべての項目で100点を取るまで何時間も制作に時間を充てると語っている。また、2017年12月27日にリリースした、『EGOIST BEST ALBUM』では全収録曲16曲を7回ずつリマスタリングするなど、楽曲の制作において強いこだわりを持っていることが伺える。

ボーカルとの関係性

Kaena
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