UA(ウーア)の徹底解説まとめ
UA(ウーア)とは大阪府出身、カナダ在住の歌手。FUJI ROCK FESTIVALのグリーン・ステージに出演した初の日本人女性アーティストである。R&Bを軸としたソウルフルな歌声と幅広いジャンルを盛り込んだ多様な音楽性が特徴的。元BLANKEY JET CITYの浅井健一らとの4人組バンドAJICO(アジコ)やUA×菊地成孔名義でも作品をリリース。女優としても活動しているほか、NHK(Eテレ)の音楽番組『ドレミノテレビ』には歌のお姉さん、ううあとしてレギュラー出演。俳優・村上虹郎の母でもある。
UA(ウーア)の概要
UA(ウーア)とはR&Bを軸としたソウルフルな歌声のほか、ジャズ、ロック、レゲエ、ダブ、エレクトロニカ、民族音楽など、さまざまなジャンルを盛り込んだ多様な音楽性が特徴的な大阪府出身、カナダ在住の歌手である。
1995年に藤原ヒロシがプロデュースしたシングル『HORIZON』でデビュー。4thシングル『情熱』でブレイク中に俳優・村上淳と結婚し、第1子(後の俳優・村上虹郎)を出産した。
初の日本人女性アーティストとしてFUJI ROCK FESTIVAL(フジロックフェスティバル)のグリーン・ステージに出演した後、元BLANKEY JET CITYの浅井健一らとの4人組バンドAJICO(アジコ)を結成、ジャズサックス奏者・菊地成孔との共同作品も発売している。
女優として映画『水の女』や『大日本人』、ミュージカル『ジャニス』にも出演したほか、NHK教育テレビ(Eテレ)の音楽教育番組『ドレミノテレビ』では歌のお姉さん、ううあとして活躍した。
UA(ウーア)の活動経歴
ジャズクラブでのスカウトにより歌手デビュー
UAは幼少期に歌謡曲や童謡、小中学生時代に電子音楽やパンクミュージック、現代音楽、高校時代にクラブミュージック、歌手としてはAretha Franklin(アレサ・フランクリン)やJanis Joplin(ジャニス・ジョップリン)、Björk(ビョーク)などの影響を受けつつ、嵯峨美術短期大学でグラフィックデザインを学び、デザイン系の会社に就職した。
ところが学生時代に魅了された映像の仕事に就きたいという思いが強まった。そのため嵯峨美術短期大学卒業後、グラフィックデザインの会社で1か月働いた後、アルバイトを経て上京。1年間、映像について学んだこともあった。
その映像スクールの学費を稼ぐために始めたのが、ジャズクラブでの歌手のアルバイト。1年間、東京の映像スクールで学んだものの、映像の仕事に就くのは難しいという判断に至った。そのため大阪のジャズクラブに戻って歌っていたところ、スカウトの目に留まり、結局、音楽の道に進むことになった。
シングル『情熱』でブレイク中に結婚・出産
1995年、藤原ヒロシがプロデュースしたシングル『HORIZON』でデビュー。1996年、元MUTE BEAT(ミュート・ビート)のキーボード奏者・朝本浩文がプロデュースした4thシングル『情熱』や1stアルバム『11』が大ヒットするなか、俳優の村上淳と結婚。1997年に長男の村上虹郎を出産した。
UA自身がクラブミュージックの影響を受けたこともあり、ボーカル以外のサウンドを重視し、さまざまなプロデューサーを迎えるスタイルがブレイクにつながった。大ヒットした1stアルバム『11』制作中は第1子の村上虹郎を妊娠中だったため、6thシングルのタイトル曲「雲がちぎれる時」など、生命と自然の尊さを表現した歌詞にも注目が集まった。
デビュー10周年の2005年には6thアルバム『Breathe』とベストアルバム『Nephews』、デビュー15周年の2010年にはライブアルバム『ハルトライブ』とカバーアルバム『KABA』、2016年に9thアルバム『JaPo』、2022年にEP『Are U Romantic?』を発売した。
4人組バンドAJICO(アジコ)を結成
1999年、FUJI ROCK FESTIVALのメイン野外ステージとなるグリーン・ステージに出演。日本人女性アーティスト初の快挙を成し遂げる。2000年にUAがボーカル、浅井健一(SHERBETS)がボーカル&ギター、TOKIE(当時:RIZE)がベース、椎野恭一がドラムを担当する4人組バンドAJICO(アジコ)を結成したが、2001年に活動休止、2021年に再始動した。
女優・歌のお姉さん・UA×菊地成孔名義でも活躍
女優としては2002年公開の映画『水の女』で初主演を務め、2007年公開の松本人志初監督映画『大日本人』にも出演。2022年上演のミュージカル『ジャニス』ではAretha Franklin(アレサ・フランクリン)役を務めた。
歌のお姉さん、ううあとしては2003年〜2006年、NHK教育テレビ(Eテレ)『ドレミノテレビ』にレギュラー出演。UA×菊地成孔名義では2006年と2014年にアルバムを発売し、2021年に7年ぶりのライブを開催した。
UA(ウーア)のプロフィール・人物像
1972年3月11日生まれ、大阪府出身。出生名は嶋 歌織(しま かおり)。吹田市立千里第一小学校、大阪府立北千里高等学校、嵯峨美術短期大学(以下、美大)を卒業。19歳の頃にAretha Franklin(アレサ・フランクリン)とJanis Joplin(ジャニス・ジョップリン)の影響を受けて歌に目覚め、ボーカルスクールに通ったこともあった。
美大で学んだグラフィックデザインの会社に就職したが、1か月ほどで辞職。卒業制作(8ミリフィルムの映像制作)で取り組んだ映像の道に進みたいと思うようになり、東京のイメージフォーラム映像研究所に通う。
その映像スクールの学費を稼ぐために始め、1年間スクールに通った後も、戻って続けていた、大阪・北新地のジャズクラブでの歌手のアルバイトをきっかけにスカウトを受け、歌手デビューに至った。
俳優の村上淳とは1996年に結婚、2006年に離婚。2008年に長谷川琵修(長谷川大樹)と再婚した。1997年に第1子(長男・村上虹郎)、2008年に第2子(長女)、2011年に第3子(次男)、2015年前後に第4子(三男)を出産している。
2005年から田舎で農的暮らしを実践するようになったが、2010年に火事で神奈川県相模原市緑区(旧:津久井郡藤野町)の自宅が全焼。2011年から約3年半、沖縄本島北部の山原(やんばる)で暮らし、夫の実家を経て、2015年頃にカナダ南西部の離島へ移住した。
UA(ウーア)のディスコグラフィー
シングル
『HORIZON』
1995年6月21日発売
1. HORIZON
2. A NAKED CONFESSION
3. HORIZON(T-V MIX)
4. A NAKED CONFESSION(T-V MIX)
1stシングル。タイトル曲「HORIZON」(ホライズン)をはじめ、UAが作詞、藤原ヒロシがプロデュース・作曲・編曲、朝本浩文が編曲を務めた全4曲を収録している。
『COLONY』
目次 - Contents
- UA(ウーア)の概要
- UA(ウーア)の活動経歴
- ジャズクラブでのスカウトにより歌手デビュー
- シングル『情熱』でブレイク中に結婚・出産
- 4人組バンドAJICO(アジコ)を結成
- 女優・歌のお姉さん・UA×菊地成孔名義でも活躍
- UA(ウーア)のプロフィール・人物像
- UA(ウーア)のディスコグラフィー
- シングル
- 『HORIZON』
- 『COLONY』
- 『太陽手に月は心の両手に』
- 『情熱』
- 『リズム』
- 『雲がちぎれる時』
- 『甘い運命』
- 『悲しみジョニー』
- 『ミルクティー』
- 『歪んだ太陽』
- 『数え足りない夜の足音』
- 『スカートの砂』
- 『プライベート サーファー』
- 『閃光』
- 『DOROBON』
- 『Lightning』
- 『踊る鳥と金の雨』
- 『黄金の緑 / Love scene』
- 『2008』
- 「微熱」
- 「アイヲ」
- 『微熱(秋) / Honesty(Session 1)』
- 「会いにいこう」
- アルバム・ミニアルバム・EP
- 『PETIT』
- 『11』
- 『FINE FEATHERS MAKE FINE BIRDS』
- 『アメトラ』
- 『turbo』
- 『泥棒』
- 『空の小屋』
- 『Illuminate 〜the very best songs〜』
- 『SUN』
- 『la』
- 『Breathe』
- 『Nephews』
- 『Golden green』
- 『iTunes Originals - UA』
- 『ATTA』
- 『ハルトライブ』
- 『KABA』
- 『JaPo』
- 『Are U Romantic?』
- ううあのアルバム
- 『うたううあ』
- AJICOのシングル
- 『波動』
- 『美しいこと』
- 『ペピン』
- AJICOのアルバム・EP
- 『深緑』
- 『AJICO SHOW』
- 『接続』
- 『ラヴの元型』
- UA×菊地成孔のアルバム
- 『cure jazz』
- 『cure jazz reunion』
- DVD
- 『AMETORA’98』
- 『AJICO SHOW』
- 『空の小屋』
- 『Illuminate〜the very best clips〜』
- 『ドレミノテレビ vol.1』
- 『ドレミノテレビ vol.2』
- 『ドレミノテレビ vol.3』
- 『ドレミノテレビ vol.4』
- 『ドレミノテレビ vol.5』
- UA(ウーア)の代表曲とミュージックビデオ(MV/PV)
- 太陽手に月は心の両手に
- 情熱
- リズム
- 甘い運命
- 悲しみジョニー
- ミルクティー
- 微熱
- お茶
- UA(ウーア)の名言・発言
- 「わたしの10代の2大ディーヴァがアレサとジャニスだったの」
- 「歌詞は太宰治の『走れメロス』をイメージしながら書きました。それの女性版というか」
- 「個性的なサウンドがあって、そこにヴォーカルが乗ることのかっこよさみたいなものを、いつも目指していました」
- 「虹郎には迷惑かけたなという思いもあり、今では謝りたいようなこともあります」
- UA(ウーア)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- アーティスト名UAの意味は花
- カナダの離島でサステナブルな暮らしを実践
- AJICOの再始動はUAが提案