オフサイド(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『オフサイド』とは、堀内夏子によるサッカー漫画。『週刊少年マガジン』で1984年から1992年に連載された。背が高いだけで幼少期よりゴールキーパーをしていた熊谷五郎は自身の才能に気付くことなく中学時代を過ごし、公式戦では1勝もできなかった。運命の奇妙な巡り合わせにより、五郎はサッカー名門校の横浜南高校から川を挟んだ場所にある私立川崎高校に入学する。同学年の薬丸秀樹、佐藤真悟らとともに、横浜南高校を超える全国の強豪校へと成長していく様子が、平凡な高校生活のなかで描かれている。

「2対1! これが結果だ それ以上でも それ以下でもない あいつらが劣っていたから負けたんだ! ま もう1回やったらわかんねぇけどな」とは、静一高キャプテン暮林が語ったことばである。川高に思わぬ苦戦をした試合後、静一メンバーの落ち込み、反省の弁があふれるチームメイトを叱責した。川高の実力を認めていることが伺える。第8巻 141ページに掲載。

保坂 一範「あのラインをこえたら… グッバイ ぼくの高校サッカー」

「あのラインをこえたら… グッバイ ぼくの高校サッカー」とは、国体決勝戦で自らの限界を察知し、自ら途中退場をする保坂のことば。できることは、十分にやりきったことが感じられる。国体では4アシストを記録し、アシスト王を獲得した。第11巻 37ページに掲載。

茅野鷹志「この紺のユニホームを着て走ることは もう ないんだ」

「この紺のユニホームを着て走ることは もう ないんだ」とは、ヨコナン茅野鷹志が川高に敗れて、喜ぶ川高イレブンの脇を歩いているときの心のことばである。 茅野の高校サッカーが終わったことを実感することば。2巻192ページに掲載。

織田和仁「おまえみたいに派手じゃない あまりカッコ良かないけど こいつらが川高イレブンの一員だ」

「おまえみたいに派手じゃない あまりカッコ良かないけど こいつらが川高イレブンの一員だ」とは、五郎2年生のインターハイ予選決勝でヨコナンに勝利したあと、織田が金子、太田たちのことを五郎に語ったことばである。「一人一人がゼロだった川高サッカー部を守って支えてつくりあげてきたってことを忘れないでくれ」と続けている。第12巻197、197ページに掲載。

『オフサイド』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

「堀内夏人」から「塀内夏子」への作者名の変更

連載当初は「堀内夏人」という男性の名前であった。それは、サッカー漫画を女性が描いているということに対する偏見に配慮した結果であった。単行本の11巻より「堀内夏子」に記載は変わっている。

五郎の海外移籍チームはテレビアニメ版ではイタリアセリエだが漫画ではブンデスリーグ

漫画とテレビアニメ版では相違がある箇所がある。それは、五郎が卒業後に入団する海外プロチームである。漫画では、ミュラーのいる1FCケルンへ入団することになるが、アニメ版ではイタリア、セリエAのペル・アントニオなる人物が登場し、卒業後もイタリアへ渡航することとなる。当時、世界のサッカーがドイツよりもイタリアのセリエAが主要になっていたことも影響があるかもしれないが、真実は不明。

熊谷 五郎のモデルは「羽中田 昌」

モデルは元韮崎高校の羽中田昌(はちゅうだ まさし)。作者は、当時の高校サッカー選手権大会をテレビで観戦して、主人公熊谷五郎のモデルにしたと語っている。

「クライフターン」として紹介されたシンゴが魅せた静一戦の技術は「マルセイユルーレット」

川高シンゴが静一戦で見せた技術が「クライフ・ターン」と紹介された。厳密にいえば「マラドーナ・ターン」や「マルセイ・ユルーレット」ではないかという議論がある。

『オフサイド』の主題歌・挿入歌

OP(オープニング):樋口智恵子「大好きなシューズ」

オープニングテーマ
作詞:大森祥子 作曲:浅田直 編曲:坂本昌之 歌:樋口智恵子

ED(エンディング):樋口智恵子「Deary」

エンディングテーマ
作詞:大森祥子 作曲:浅田直 編曲:坂本昌之 歌:樋口智恵子

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