オフサイド(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『オフサイド』とは、堀内夏子によるサッカー漫画。『週刊少年マガジン』で1984年から1992年に連載された。背が高いだけで幼少期よりゴールキーパーをしていた熊谷五郎は自身の才能に気付くことなく中学時代を過ごし、公式戦では1勝もできなかった。運命の奇妙な巡り合わせにより、五郎はサッカー名門校の横浜南高校から川を挟んだ場所にある私立川崎高校に入学する。同学年の薬丸秀樹、佐藤真悟らとともに、横浜南高校を超える全国の強豪校へと成長していく様子が、平凡な高校生活のなかで描かれている。

五郎達が3年時の高校選手権で準々決勝で対戦した全国大会常連の国東高校(長崎県)の選手。本調子でないと評されていた川高に完敗する。この試合で五郎が接触した際に、膝を踏まずによけてくれたことに感謝する。

渚の母

CV:佐久間紅美/ OVA:川浪葉子
漫画では目立ったセリフや描写はない。

『オフサイド』の用語

全国高校サッカー選手権

全国高等学校サッカー選手権大会(ぜんこくこうとうがっこうサッカーせんしゅけんたいかい)。
高校男子サッカー部の頂点を決めるサッカーの大会。各都道府県代表48校(東京都は2校)による、トーナメント戦で行われる。呼び名として「選手権」と呼ばれることが多い。会場は首都圏を中心とした各地のサッカー場で行われるが、準決勝より国立競技場で行われている。期間は12月の下旬から1月の上旬にかけて行われる。高校サッカー界では1大イベントである。

インターハイ

インターハイ、高校総体と呼ばれることも多いこの大会の正式名称は「全国高等学校総合体育大会(ぜんこくこうとうがっこうそうごうたいいくたいかい)」である。これは全国高等学校体育連盟が主催する高校生を対象とした日本の総合競技大会であり、毎年8月を中心に開催される。開催場所は都道府県の持ち回りになっている。高校サッカー界では、夏の総体、冬の選手権という2大会が主になっている。進学校の3年生はこのインターハイを最後に引退をすることが多い。

国体

作中では五郎が2年生のときのみ描かれている大会。2023年の鹿児島県での大会までは「国民体育大会」(略称「国体」)という名称だった。都道府県対抗で様々な競技で行われる。サッカーも成年、少年に別れたて実施されている。少年の部で神奈川県は選抜チームとして出場している。(静岡県、鹿児島県は静一、鹿児学の単独チームであった)神奈川県ではライバル同士が同じチームで戦うことになった。

全国中学ベストイレブン

中学生年代のサッカー選手を対象とした賞、ベストイレブンは大会ごとに選ばれているため、全中等での表彰が該当すると考えられる。川高の織田や島本、茅ヶ崎の黒崎たちが選ばれた経験がある。現代では各年代の日本代表や地区トレセン選出などの表現でサッカー経歴を表現することが多い。

神奈川県私立川崎高校

架空の学校であり、作中の主な舞台となる神奈川県川崎市の高校で通称「川高」。文武両道の名門である県立横浜南高校と川向いにありながら、その学力レベルの差から、「ドテ高」と揶揄されていた。ヨコナンから転入した織田はサッカー部を一から作り、五郎らの入部によりわずか数年で全国制覇を成し遂げることとなった。学力の偏差値は低いとされている。

神奈川県立横浜南高校

架空の学校、神奈川県横浜市の高校で通称「ヨコナン」。サッカー部は全国有数の強豪であり部員数は多く、5軍まである。4、5軍は練習場所がないことから、川高のグランドを練習試合と称して使用することもあり。五郎たちが入学した川高とはライバル関係となる。

『オフサイド』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

伊藤渚 「だいなしにしちゃった…五郎ちゃんの高校サッカー…あたしの夢もオフサイドしちゃった…」

「だいなしにしちゃった…五郎ちゃんの高校サッカー…あたしの夢もオフサイドしちゃった…」とは、交通事故に遭いそうなところを五郎に救われた渚が口にした言葉。渚を助けたことで、五郎は受験できなかった。渚の悔しさや悲しさがわかるセリフである。第1巻の72、73ページに掲載。

熊谷五郎「もしも、サッカーが個人競技だったら、まちがいなくヤツがナンバー1だ」

「もしも、サッカーが個人競技だったら、まちがいなくヤツがナンバー1だ」とは、インターハイ予選、瀬谷二高校戦後に、五郎が孤軍奮闘した島原を称えた言葉である。第2巻97ページに掲載。

佐藤真悟 「最近はさ…少しずつおもくなってんだよな 背番号…が…」

「最近はさ…少しずつおもくなってんだよな 背番号…が…」とは、五郎に殴られて、部屋で引きこもっていた薬丸にシンゴが試合前に扉越しにかけた言葉である。川高がチームとして成長していることが伺える。第2巻 144ページに掲載。

暮林哲夫 「2対1! これが結果だ それ以上でも それ以下でもない あいつらが劣っていたから負けたんだ! ま もう1回やったらわかんねぇけどな」

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