煉獄に笑う(煉笑)のネタバレ解説・考察まとめ
『煉獄に笑う』とはアクションかつファンタジー要素を含む時代活劇漫画である。作家は唐々煙で、2014年に「WEBコミックBeat's」に掲載され、同年『月刊コミックガーデン』にて連載が継続された。3部作ある笑うシリーズの1作で『曇天に笑う』の前日譚にあたる。主人公は石田佐吉。羽柴秀吉の命により近江国にある曇神社を訪れ、双子の男女と出会ったことから佐吉の運命が大きく動き出す。双子と共に呪大蛇を封印するまでの奮闘を壮大なストーリー展開で、人間の業の深さについても描写されているのが魅力の作品。
阿国が百地に捕まった際に、助けてくれた桜花に「胸張って笑ってりゃいいのよ 少しは生きやすくなるわ」と言った。桜花は丹波が拾ってきた子であり、よそもの扱いされている桜花を見て、阿国が寄り添うように言った一言。
曇阿国「ほら、私も笑うから」
母が死んで2人だけになってしまった時、泣いている芭恋の手をとって「母さんも云っていたでしょう?笑う門には福来たるって ほら、私も笑うから」と自身も泣きながらいった阿国。自分もつらい状況であるにも関わらず、芭恋を励まし懸命に生きようとする姿が描かれている。芭恋と阿国の絆の深さがわかる場面でもある。
曇芭恋「正しいことが幸せとは限らねぇんだよ 佐吉っちゃん」
全ての泥を被って、わざと嫌われ者となることで村人の吐口になろうとする芭恋に佐吉が「半分よこせ 俺も背負う」と言ったが、「正しいことが幸せとは限らねぇんだよ 佐吉っちゃん」と返し、そのまま罪を被って姿を消した。自身が悪者になり、人々の暗い心の捌け口になることで村の平和を保ってきた曇の双子。乱世の時代には、正攻法では片付かないことがあると悟っている芭恋が言った人間社会の複雑さを表している一言。
国友藤兵衛「終わってたまるか 近江国友は鍛冶屋にして戦屋 表裏一体の製造衆 たとえこの身朽ちても魂は共にある 愛すべき国友よ 繁栄あれ!今日と云う日に 国友藤兵衛此処にあり!!」
伊賀の乱で、安倍晴鳴の策略に気付き、仲間を助けるために1人で火薬庫を破壊していった藤兵衛が伊賀軍に追い詰められる。最後の時に「終わってたまるか 近江国友は鍛冶屋にして戦屋 表裏一体の製造衆 たとえこの身朽ちても魂は共にある 愛すべき国友よ 繁栄あれ!今日と云う日に 国友藤兵衛此処にあり!!」と言って、火薬庫を打ち抜き討死した。仲間を守るために覚悟を決めた頭領としての強さ、誇りを持って最後まで闘い抜く勇姿が描かれている。
石田佐吉「正しいとは正義ではない 己で貫いたものが正しくなるのだ」
伊賀の乱で、人を見ず国を守るために犠牲を説くのが正しいならそれは正義と言えるのかと迷う芭恋に対して、人によって正義の価値観は様々であると佐吉が話す場面。「正しいとは正義ではない 己で貫いたものが正しくなるのだ」と言い、芭恋と張り合った。自分が後悔しない選択をし、自分の進んだ道が正しいと胸を張れと続けた。何が正しいか自分でしっかり考え、自分で選んだ道を責任を持って貫くことが大切であると気付かされる場面である。
『煉獄に笑う』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
比良裏(ひらり)は織田家の一族の1人
『泡沫に笑う』で初登場する比良裏は、阿部家の安倍比良裏として登場するが元々は拾われ子の養子だった。劔神社の宮司である織田荘の荘宮と見た目がよく似ていることから、おそらく血縁だろうとされている。『煉獄に笑う』では、その見た目から信長の影武者として登場する。
鬼平太は17歳
普段は顔を隠している上に体つきも大きいので17歳には見えないが、特典の4コマ漫画で17歳であることがネタになっている。
芦屋家のトレードマークは眉毛と月
芦屋家の者は全員特徴的な眉毛を持っているので、眉毛を見るだけで芦屋の者と分かる。
『泡沫に笑う』の芦屋満月、『煉獄に笑う』の芦屋弓月、『曇天に笑う』の芦屋睦月と代々芦屋家の者には、名前に「月」が入っている。
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曇天に笑う(曇笑)のネタバレ解説・考察まとめ
『曇天に笑う』とは、唐々煙によるアクション漫画。2011年から2013年まで『月刊コミックアヴァルス』にて連載された。単行本の累計発行部数は120万部を突破しており、人気の高さから様々なメディアミックス展開をしている。2014年にはアニメ化もされた。物語の舞台は、大変革期を迎えていた明治時代の日本。曇天三兄弟と呼ばれる曇家の3人が、300年に1度目覚めると言われている化け物“大蛇(オロチ)”の復活と、それに伴うそれぞれの運命に立ち向かう姿が描かれていく。
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煉獄に笑うのあらすじ&みどころ紹介!
煉獄に笑うは唐々煙さんによる漫画。大ヒットした『曇天に笑う』より300年前の話です。今回の曇家は何と双子!ギャグ、シリアス、バトル、そのすべてを兼ね備えた『煉獄に笑う』のあらすじ&みどころを紹介したいと思います!
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目次 - Contents
- 『煉獄に笑う』の概要
- 『煉獄に笑う』のあらすじ・ストーリー
- 双子との出会い
- 国友編
- 伊賀編(前編)
- 伊賀編(後編)
- 大蛇編
- 『煉獄に笑う』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 石田佐吉(いしださきち)/石田三成(いしだみつなり)
- 曇芭恋(くもうばれん)
- 曇阿国(くもうおくに)
- 織田信長(おだのぶなが)
- 羽柴秀吉(はしばひでよし)
- 国友の人々
- 国友藤兵衛(くにともとおべえ)
- 国友勇成(くにともゆうせい)
- 国友勇真(くにともゆうま)
- 百地家の人々
- 百地丹波(ももちたんば)
- 百地海臣(ももちかいしん)
- 百地桜花(ももちおうか)
- 百地一波(ももちいちは)
- 百地ご衛門(ももちごえもん)
- 百地秋水(ももちしゅうすい)
- 百地亜瑚(ももちあこ)
- 百地鈴太郎(ももちりんたろう)
- 百地獅子丸(ももちししまる)
- 曇旭(くもうあさひ)
- その他
- 芦屋弦月(あしやげんげつ)
- 比良裏(ひらり)
- 髑髏鬼灯・牡丹(どくろほおずき・ぼたん)
- 織田信雄(おだのぶかつ)
- 安倍晴鳴(あべのせいめい)
- 島左近(しまさこん)
- 荒木村重(あらきむらしげ)
- 明智光秀(あけちみつひで)
- 多羅尾光俊(たらおみつとし)
- 黒田官兵衛(くろだかんべえ)
- 鬼平太(きへいた)
- 蘭丸(らんまる)
- 大谷紀之介(おおたにきのすけ)
- 服部半蔵(はっとりはんぞう)
- 藤林長門守(ふじばやしながとのかみ)
- タヌキ
- 撫子(なでしこ)
- 曇佐世(くもうさよ)
- 『煉獄に笑う』の用語
- 人物に関するもの
- 呪大蛇(のろいおろち)
- 髑髏鬼灯(どくろほおずき)
- 煉獄者(れんごくもの)
- 八咫烏(やたがらす)
- 場所に関するもの
- 安土城(あづちじょう)
- 曇神社(くもうじんじゃ)
- 『煉獄に笑う』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 曇阿国「胸張って笑ってりゃいいのよ 少しは生きやすくなるわ」
- 曇阿国「ほら、私も笑うから」
- 曇芭恋「正しいことが幸せとは限らねぇんだよ 佐吉っちゃん」
- 国友藤兵衛「終わってたまるか 近江国友は鍛冶屋にして戦屋 表裏一体の製造衆 たとえこの身朽ちても魂は共にある 愛すべき国友よ 繁栄あれ!今日と云う日に 国友藤兵衛此処にあり!!」
- 石田佐吉「正しいとは正義ではない 己で貫いたものが正しくなるのだ」
- 『煉獄に笑う』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 比良裏(ひらり)は織田家の一族の1人
- 鬼平太は17歳
- 芦屋家のトレードマークは眉毛と月