三月のパンタシア(三パシ)の徹底解説まとめ

三月のパンタシアとは、女性ボーカルの「みあ」を中心として、複数のイラストレーターやコンポーザーが集まって構成されたクリエイターユニットである。2016年にメジャーデビューを果たし、2018年からは「音楽×小説×イラスト」を連動させた企画「ガールズブルー」を展開している。YouTubeのチャンネル登録者数は40万人越え、代表曲「青春なんていらないわ」は再生回数1,400万回越えと人気を博している。

みあ「まっすぐ歌う」

みあが三月のパンタシアの楽曲を歌う際に意識していることとして語った言葉。
三月のパンタシアの楽曲は、さまざまなコンポーザーが紡ぐ物語とリスナーの心に眠る物語とを重ね合わせることで、そのノスタルジーを楽しむことができる。そのため、「まっすぐな歌い方のほうが素直にリスナーの物語に溶け合っていけるのではないか」と考え、クセを出さずに「まっすぐ歌う」ことを心がけているという。

みあ「特に思春期の女の子が感じる、三月の春になる前の季節に流れる淡くて青い感情、その儚さや刹那のきらめきを大切に歌っています」

インタビューの際に、「三月のパンタシアの楽曲や世界観をどのように捉えているか」と問われた時にみあが述べた言葉。
三月のパンタシアの楽曲に漂うノスタルジックな青春の匂いについて、みあは「特に思春期の女の子が感じる『三月の春になる前の季節』に流れる淡くて青い感情、その儚さや刹那のきらめきを大切に歌っています」と語った。
また、3月のパンタシアの楽曲の世界観については、「きらきら美しくて、どこか懐かしくて、ふと泣けてくるような。そんな世界観を楽しんでもらえたらいいなという思いで歌っています」 と述べている。

みあ「変わらないまま生まれ変わっていく」

みあが素顔を公開した後にインタビューで語った言葉。
インタビューにおいて、「今後はどのような物語を紡ごうとしているのか」と質問されたみあは、「大切にしているテーマは、『変わらないまま生まれ変わっていく』なんです」と語った。
これまではイラストのみで表現されてきた、青春の甘みと痛みが滲むどこか気だるい三月のパンタシアの世界観を大切にしながらも、今までベールに包まれてきたみあの姿が立ち現れてきたことによって、「これまでとこれからを融合させた新しい三月のパンタシアを見せられるのではないか」と抱負を述べた。

三月のパンタシアの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

小説が楽曲のベースとなったのはスタッフの宿題がきっかけ

三月のパンタシアはみあが書き下ろした小説をもとに楽曲やMVが制作されるというスタイルが取られているが、みあはこのスタイルが始まったのはスタッフからの「宿題」がきっかけだったと語っている。
一番はじめに曲を作った際、「モチーフやテーマを考えてきてください」とスタッフに言われたみあは、小説めいたものを書いて提出し、片想いのストーリーを通して「このエモーションを楽曲にしたい」と伝えた。「宿題」は箇条書きで提出されるだろうと予想していたスタッフが興味を持ち、「小説を書いてみない?」とみあに提案したのが、その後も続く創作スタイルのきっかけになったという。
みあは、「自分が書いた物語が楽曲になっていく過程がすごく面白い」と話している。

終わりと始まりの物語を空想するという意味が込められたユニット名

三月のパンタシアは、ユニットのコンセプトを「終わりと始まりの物語を空想する」であるとしている。

「パンタシア」とはファンタジーを意味しており、「三月」という出会いと別れの季節を連想させる言葉と掛け合わせることによってモラトリアム感が醸し出され、大人になりきれないリスナーたちを惹きつけるユニット名となった。

また、文章のようなユニット名もインパクトに繋がっており、「これは人気のあるライトノベルやドラマ、コミックなどのネーミングの傾向とも合致している」と音楽評論家は分析している。

ファンの間では「三パシ」という略称で親しまれている。

みあの顔出しに隠された心情の変化

デビュー当時から顔出しをせずに活動を続けてきた三月のパンタシアだが、2021年11月27日に開催されたライブ「物語はまだまだ続いていく」にて、はじめてボーカルのみあの素顔が公開された。

顔出しの予告を一切しないまま素顔をファンに公開したみあは、ファンの反応について、「観客の皆さんはものすごく温かったです」「ステージに届く拍手が大きくなった実感はありました」と振り返っている。

素顔を非公開としていた理由については、「デビュー当初は歌うだけで精一杯だった」「自分のことは、誰かが紡いだ物語を伝える語り手的な存在だと思っていたので、パーソナルな要素が多くない方がリスナーたちが世界観に没入できるんじゃないかと思っていた」と語る。

しかし、自身で三月のパンタシアの楽曲のもととなる小説を書き下ろしたり、作詞に携わったりするうちに、「いつかは自分の物語を素顔のままでリスナーさんたちに届けたい」と心情の変化があったと言い、素顔を公開するに至った。

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