SHE'S(シーズ)の徹底解説まとめ
SHE'S(シーズ)とは、2016年にメジャーデビューした日本のピアノロックバンドである。井上竜馬、広瀬臣吾、服部栞汰、木村雅人の4人で構成されており、シンプルでありながらも奥深いピアノサウンドが彼らの最大の魅力だ。ボーカル・井上の透き通る歌声と共感性の高い歌詞が「エモい」と人気を博し、ドラマ主題歌やCMソングなどタイアップも多く、多方面で活躍している。
SHE'Sの概要
SHE'S(シーズ)とは、2016年6月8日にメジャーデビューした日本のピアノロックバンドである。ボーカル・キーボード・ギター担当の井上竜馬(いのうえ りょうま)、ベース担当の広瀬臣吾(ひろせ しんご)、ギター担当の服部栞汰(はっとり かんた)、ドラム担当の木村雅人(きむら まさと)の4人で構成されている。バンド名である「SHE'S」は、井上の中学時代の同級生の女の子を指している。独特のオーラを持つ彼女のことが気になっていた井上は、「彼女は何を考えているのだろう?(She is…?)」と思うことが多く、それが井上の世界観やバンド像とリンクし、「SHE'S」という名前になった。その彼女に対しては恋愛感情はなく、会話をしたことすらないそうだ。
シンプルでありながらも、洋楽感のある奥深いピアノサウンドは彼らの最大の魅力である。繊細に、時に壮大に奏でられるメロディーとそれを支えるバンドサウンドの見事な融合が唯一無二の音楽を生み出している。また、共感性の高い歌詞も人気の理由の一つだ。誰もが感じたことのある孤独感・劣等感から、忘れてしまいそうな小さな幸せまで、日常の一コマを切り取ったような歌詞に自分を重ねて聴く人も多い。そして、柔らかに、真っ直ぐに紡がれた言葉たちは、井上の透き通る歌声に乗って聴く人の心に染み渡っていく。まさにエモーショナルなバンドだ。そのエモさに多くの人が心奪われ、CMソングを担当するたびに世間の注目を集めた。テレビドラマ『青のSPー学校内警察・嶋田隆平ー』のエンディングソングや、映画『そして、バトンは渡された』のインスパイアソングなどタイアップも多く、多方面で活躍している。
SHE'Sの活動経歴
SHE'S結成
ボーカル・キーボード・ギター担当の井上竜馬(いのうえ りょうま)とベース担当の広瀬臣吾(ひろせ しんご)は、中学時代から同じ塾に通う友達だった。高校生になってからは会っていなかったが、地元大阪のライブハウスで再会。その時に、広瀬と同じ中学出身だったギター担当の服部栞汰(はっとり かんた)も一緒にいた。3人はそれぞれ違うバンドを組んで活動していたが、ライブハウスでよく顔を合わせるようになる。ドラム担当の木村雅人(きむら まさと)も同じライブハウスでライブをしていた一人であり、4人は次第に仲良くなっていった。そして皆が高校を卒業するタイミングで4人それぞれのバンドは解散。しかし、そこで井上が3人に、「ピアノを取り入れたロックバンドをやりたい。やらへん?」と声をかけ、2011年4月、SHE'Sを結成した。
メジャーデビュー前
結成後も地元大阪を中心に活動を続け、2012年には10代のアーティストのみのティーンエイジロックフェス「閃光ライオット」のファイナリストに選出された。それを機にメンバー全員が「音楽を仕事としてやっていこう」と思うようになり、井上は大学を2年生になるタイミングで辞め、音楽に全てを注ぐようになっていった。2014年7月には自身初の全国流通盤となる1stミニアルバム『WHO IS SHE?』をリリースし、同年10月からは初のワンマンライブを行うなど徐々に知名度を上げていった。
メジャーデビュー
精力的に活動を続け、2016年6月8日、1stシングル『Morning Glow』でメジャーデビューを果たした。2017年には1stフルアルバム『プルーストと花束』をリリースし、同年3月からは全国10ヵ所を周るワンマンツアーを開催。また、『プルーストと花束』に収録されている楽曲「Ghost」が映画『めがみさま』の主題歌に決定し、以降、映画『犬猿』の劇中歌や「東京国際工科専門職学校」のCMソング、テレビドラマ『青のSPー学校内警察・嶋田隆平ー』のエンディングソングや、映画『ブルーサーマル』の主題歌・挿入歌など、数多くのタイアップ楽曲を手掛けた。
初の武道館ライブ
心揺さぶる彼らの音楽は多くの関心を集め、2022年には初の武道館ライブを開催。また、全国9都市、約2ヶ月に渡る対バンツアーや、管弦楽団を従えたホールツアーを開催するなど、ピアノロックバンドである彼らの魅力を最大限に活かしながら、活躍の幅を広げている。さらに、2024年9月には台湾にて初の海外単独公演を開催し、大成功を収めた。
SHE'Sのメンバー
井上竜馬(いのうえ りょうま)
生年月日:1992年8月3日
出身:大阪府 吹田市
ポジション:ボーカル、キーボード、ギター
小学1年生から中学2年生までピアノを習っていた。母親から日本のロックバンド・ELLEGARDEN(エルレガーデン)を勧められたことがきっかけでバンドに憧れるようになり、14歳の時にギターを始めた。SHE'Sの全楽曲の作詞・作曲を担当している。
広瀬臣吾(ひろせ しんご)
生年月日:1992年9月20日
出身:大阪府 吹田市
ポジション:ベース
小学4年生の頃からバンドが好きだった。高校時代、井上、服部と3人でMONGOL800のコピーバンドを組んでいたこともある。その当時は広瀬がボーカル・ベースを担当、井上がギター・コーラスを担当、服部がドラムを担当していた。
服部栞汰(はっとり かんた)
生年月日:1993年1月18日
出身:大阪府 吹田市
ポジション:ギター
中学1年の時にギターを始めた。父親に勧められたKISSにハマり、ライブCDを全部1人でコピーしていた。広瀬とは中学からの付き合いなので、「ツアー等でホテルに宿泊する際、服部は広瀬と同じ部屋にする」「車に乗る際、服部は広瀬の隣」など、メンバー間で暗黙の了解が存在している。
目次 - Contents
- SHE'Sの概要
- SHE'Sの活動経歴
- SHE'S結成
- メジャーデビュー前
- メジャーデビュー
- 初の武道館ライブ
- SHE'Sのメンバー
- 井上竜馬(いのうえ りょうま)
- 広瀬臣吾(ひろせ しんご)
- 服部栞汰(はっとり かんた)
- 木村雅人(きむら まさと)
- SHE'Sのディスコグラフィー
- インディーズ期
- 『君を失った世界』
- 『Light we'd believe』
- 『Voice from distance』
- 『WHO IS SHE?』
- 『WHERE IS SHE?』
- 『She'll be fine』
- メジャー期
- 『Morning Glow』
- 『Tonight / Stars』
- 『プルーストと花束』
- 『Awakening』
- 『Wandering』
- 『歓びの陽』
- 『The Everglow』
- 『Now & Then』
- 『Clock feat. 安藤裕子 Remixed by Yaffle』
- 『Masquerade』
- 『Letter』
- 『Your Song』
- 『Tricolor EP』
- 『Unforgive』
- 『Tragicomedy』
- 『Tragicomedy』
- 『追い風』
- 『Rise』
- 『Groovin'』
- 『Sad』
- 『Loud』
- 『Spell On Me』
- 『Happy』
- 『Love』
- 『Take It Easy』
- 『Amulet』
- 『Blue Thermal』
- 『Grow Old With Me』
- 『Raided』
- 『Shepherd』
- 『No Gravity』
- 『Memories』
- 『Kick Out』
- 『Memories』
- 映像作品
- 『SHE'S in BUDOKAN』
- SHE'Sの代表曲とミュージックビデオ(MV/PV)
- 「White」
- 「Letter」
- 「Your Song」
- 「追い風」
- 「Spell On Me」
- 「Amulet」
- SHE'Sの名言・発言
- 井上竜馬「自分で動こうと思うきっかけって理屈じゃないし、目に見えへんもんばっかりやから、そういうものを歌っていきたい。」
- 井上竜馬「すごい幸せの中で人間ってなんか得るんかな?辛いことがあっても今年1年やり切れたら、そのおかげで、辛かったことが“辛い”だけじゃなくなるのってすごい糧だと思う。」
- 井上竜馬「やっぱりバンドをやるなら、辞める瞬間まで満足いく音楽を生み続けたい。」
- SHE'Sの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 何度かピアノをやめていた井上
- ピアノが続かなかった広瀬
- 楽曲をパソコンで制作するようになったのは2014年以降