偽物協会(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『偽物協会』とは、2017年から2022年にかけて「サンデーうぇぶり」で連載されていた白井もも吉による漫画作品である。不安になると体が毛布になってしまうという不思議な症状に悩まされている主人公・包見綿子が、「偽物協会」の個性的な仲間達と出会い心癒されていく様子を描く。ゆるい雰囲気のギャグと優しさに溢れたストーリーが魅力的な、心温まる作品となっている。白井もも吉の代表的な作品として、連載終了後も高い評価を得ている。

目次 - Contents

大白井駅にある遊園地。コーヒーカップやメリーゴーランド、観覧車、ジェットコースターなどがそろっている普通の遊園地だが、夜になるとすべてのアトラクションが偽物になる。綿子の19歳の誕生日のお祝いをした場所。

私立白井百合学園(しりつしらいゆりがくえん)

制服の偽物の調査のために、綿子達が訪れた学校。生徒は女生徒のみでセーラー襟の制服を着用している。

本物協会

扉には「本物協会」「本物になりたい方中へどうぞ」と描かれている。扉の向こうには編み物をしている男性がおり、本物の自分になれた際の夢を見せてくれ本物になる方法を教えてくれる。本物になりたい者を区別して中に入れており、扉を開けても空の部屋の場合もある。

『偽物協会』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

包見 綿子「猫をなでる時、人間の心は猫になでられているのかもしれない。」

「猫をなでる時、人間の心は猫になでられているのかもしれない。」は、第1話で綿子が会長に偽物協会へと歓迎されるシーンでのモノローグである。猫が好きな綿子らしい言葉で、真意は不明だが優しさというものはこちらが与えていると思っているようで実は与えられているものでもあるという意味にも捉えられる。これから始まる偽物協会の仲間達が織り成すストーリーが優しいものであることを予感させるシーンである。

五島 世迷「そんなに自分がイヤならあんたの上に上書きすりゃいいよ なりたい姿の絵を。」

「そんなに自分がイヤならあんたの上に上書きすりゃいいよ なりたい姿の絵を。」は、失敗ばかりして泣く綿子に世迷がかけた言葉である。世迷は、うご絵の具君を使って綿子の理想の姿を描いてみようと提案した。綿子はOLやロリータ、ギャルの女の子や飼い猫など色々な姿に憧れを持っていることを語る。世迷は「謝ってる時よりそっちのが断然似合ってるよ」と綿子に笑顔を向けたのだった。理想の自分を夢見ることをポジティブに肯定するシーンである。

五島 絵空「でも好きだよ。」

「でも、好きだよ。」は、最終話で綿子が会長からもらった紙に書いてあった言葉である。自分自身に絶望してきた綿子は「この言葉を聞くために、生まれてきたのかもしれない」と感じている。偽物協会のストーリー全体を通してのメッセージのような言葉であり、綿子はこの言葉を聞き過去の自分も受け入れることができた。その後、綿子は「誰かの居場所になりたい」と希望を語っている。綿子は最終的に理想の自分になったわけではないが、そのままの自分のままで新しい希望や夢をみつけることができた。

『偽物協会』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

初期設定では様々な案があった綿子の髪型

2巻の最後にキャラクター設定資料が公開されている。綿子は初期設定の段階ではいろいろな髪形の案があり、ヘアバンドをしている案やふんわりとした猫耳帽子を被っている案もあった。結局帽子をかぶせることはなかったようだ。白井もも吉は「女の子だと考えるのが楽です」と語っており、女性の髪形を考えるのが得意であることがうかがえる。また、綿子をデザインする際は「抜けてる感じだけど可愛らしい容姿をイメージして描いた」とも語っており、初期設定の際にも綿子の柔らかい雰囲気の表情を多く描いている。会長が全体的に黒っぽいデザインのため、綿子は白っぽいデザインでバランスを取るように考えたという。

会長の初期設定時の名前は「五島 絵空」ではなく「八王子 八(はちおうじ はち)」

midora33104
midora33104
@midora33104

目次 - Contents