ホムンクルス(漫画・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ホムンクルス』とは、2003年より山本英夫が『週刊ビッグコミック スピリッツ』で連載していた漫画、およびそれを原作にした2021年公開の映画作品。
映画化が発表された2020年時点でのコミックス累計発行部数は400万部を超えており、コミックス版の衝撃的な最終話も話題となった。
「第六感が目覚める」というトレパネーション手術を受けた主人公は、人々の心の歪みを投影した「ホムンクルス」が見える能力を得て、次第に自らの内面とも対峙していくようになる。

目次 - Contents

ホムンクルスが見える人間と見えない人間がいることに気が付き、恐れる名越に伊藤は「うすうす気づいてるんじゃないですかあ?」「ホムンクルスが…自分自身であることを…」と言葉をかける。
この発言を機に名越は見えているホムンクルスは自らの心の歪みでもあることをハッキリと自覚して向き合い、依存していくようになる。

名越進「ひとつになろう。」

ななみにトレパネーションの手術を施した名越は、自らと同じ顔に見えるようになった彼女に「ひとつになろう。」と語り掛ける。
募らせていった劣等感や孤独感から「自らを見てほしい」という欲求を押さえられなくなっていった名越は、ななみと互いの心を見せ合い、1つになることで救われることを望んでいた。
ななみはこの件でコンプレックスから抜け出ることができたのか、事後に元の顔に戻って見えるようになっており、結果として名越だけが救われることがなかった様子が仄めかされている。
自分と同じ顔をした女性と一夜を共にするという展開もさることながら、絵面としても非常にインパクトの強い場面となっている。

最終話で名越が見せた笑顔

名越が逮捕されたことを示唆する場面で本作は終幕を迎えるが、近寄ってくる警官たちが、名越の目には自分と同じ顔として見えている。
名越が彼らに見せた、気さくさと、底知れない不気味さの同居する笑顔は多くの読者の考察を呼んだ。

『ホムンクルス』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

心理状態が表れた名越の寝相

丸くなって眠る名越

物語の要所で名越が丸まって眠るシーンが登場するが、この寝相は「胎児型」と呼ばれている。
甘えたい、保護されたいという心理や安心を求める心理、強いストレスに曝され、世界から身を守ろうとする心理などを表しているとされ、実は名越の抱える本心が垣間見えている。

実際にホームレス生活を送ってみた作者の山本英夫

本作の作者である山本英夫は、代表作『のぞき屋』執筆時には探偵学校に潜入するなど、細かな取材や実体験に裏打ちされたリアリティのある描写に定評があるが、本作執筆にあたっては実際に西新宿の公園でホームレス生活を送り、睡眠療法についても学んでいたという。

ロシアに実在するトレパネーションの研究機関

ロシアのサンクトペテルブルクには「トレパネーション研究所」が実在している。
この研究所では、トレパネーションを行うことによって得られる様々な健康効果についての研究がされているという。

『ホムンクルス(映画)』の主題歌・挿入歌

主題歌:millennium parade「Trepanation」

millennium parade「Trepanation」

作詞:Friday Night Plans
作曲:Daiki Tsuneta
歌唱:millennium parade
millennium paradeのメンバーとしても活動する音楽家ermhoiと江﨑⽂武は、映画版の劇中⾳楽も担当している。

4imiiiyo
4imiiiyo
@4imiiiyo

目次 - Contents