白昼夢の青写真(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『白昼夢の青写真(THE GIRL WHO'S CALLED THE WOELD)』とは、Laplacianが開発・販売を務めるビジュアルノベルゲームである。本作は少し特殊なノベルゲームであり、プレイヤーはゲームを開始すると3つの「夢」のうち1つがランダムで始まる。それぞれ物語が異なるCase1、Case2、Cace3に分かれており、これらの「夢」の結末を見ると、夢ではない現実のCase0に進むことができる。順番が変わるだけで、選択肢によって結末が変わると言った仕様はない。

Case2

ウィリアム・シェイクスピア

盲目の父に代わって酒場を切り盛りする青年。見ての通り、可なりの整った顔を持つが、本人には自覚がない。
酒場は飯が不味く、利益は思ったように出ない。そこで彼は自分の特技である作話を活かして書いた脚本を劇に売ったりして生計を立てていた。しかし、父に鹿の肉を食わせたいという思いで鹿を盗もうとしてしまい、ハロルド・スペンサーに殺されそうになる。
助けてくれたオリヴィアに対しては、最初は貴族と言うことで目の敵にしていたが、実は自分と同じかそれ以下の待遇を受けていたこと、そして誰よりも頑張っていたことを知って、好意を寄せるようになる。
名前の通り、実在したウィリアム・シェイクスピアに対し、世凪が独自の解釈を加えたキャラクターにとなっている。

オリヴィア・ベリー

CV:神代岬
ハロルド・スペンサーの屋敷に住まう貴族。全体的に容姿が整っており、審美眼(しんびがん)に優れるスペンサーが結婚を申し込むほど美しい。
以前ウィルから高品質な記事を貰ったことを理由に、劇の脚本を書くことを条件にウィルを助ける。最初こそ奴隷のように扱うオリヴィアだったが、ウィルの優しさや勇気ある行動に触れていき、少しずつ惹かれていく。
元奴隷で、ウィルと違い様々なことを器用にこなせる。

ハロルド・スペンサー

CV:牛蛙キタロウ
強い権力を持つが、貴族としてのくらいはあまり高くない。ただし彼の審美眼は上の階級の貴族でも一目置かれている。その審美眼でオリヴィアの価値も正確に見抜いている。
お金にかなりがめつい。美しいものが好きだが、それ以上にお金も欲している。
自分のことをMeと言ったり、君といった二人称をYouと言ったりと、時々日本語に英語を混ぜてくる変人。
「出雲」が演じている。

Case3

飴井カンナ(あめいかんな)

不登校で、写真を撮ったり母の遺した「ハチマル」を修理する日々を送っていた。しかし、修理工の梓姫によって車を奪われそうになり、暴走してしまいその場に居合わせた桃ノ内すももによって学校に行くことを余儀なくされる。
見た目からは想像もできないほど、度胸がある。すももに高圧的な態度を取っていた教師に、容赦ない正論をたたきつけることで呆気を取らせた。
夢を応援してくれたすももに好意を寄せるようになる。
梓姫からは苗字を模して「キャンディー」と呼ばれている。

桃ノ内すもも(もものうちすもも)

CV:神代岬
飴井カンナのいる学園に越してきた教育実習生。都内で学生をやっている。安定した職業につきたいという理由から教員を目指しているが、授業は円滑に進まず、派手な地毛を隠すために黒髪のウィッグを被って我慢していたりする。
教育実習が終わるまでは我慢しようと思っていたスモモだが、カンナに派手でおしゃれな自分が映った写真を渡され、最終日にありのままの自分で学園に来た。
夢を追いかけているカンナに好意を抱くようになる。

松風梓姫(まつかぜあずき)

CV:春乃いろは
自称スクラップハンター。つまりは修理工。人工鳩が機能しなくなる前は今でいう「Youtuber」をやっていて、かなりの登録者がいた。しかしインターネットが使えなくなってからは、やむなく出張の修理工をやっている。
車を盗んだことで自分のバイクやアジトが壊され、カンナにハチマルを直す代わりにガレージに住まわせろという条件を突きつける。
桃ノ内すももとはよく喧嘩をするが、仲はいい。
「出雲」が演じている。

Case0

海斗(かいと)

Case0の主人公。記憶喪失で、アンドロイドの出雲からは実験が終わればすべて思い出すと言われ、実験にやむなく協力することになる。
夢を見終えると、バックアップされデータ化した自分と対面し、過去の記憶を見て、すべてを知ることになる。
海斗は「完全記憶」を持つ。一度見ただけでその内容がこと細やかに記憶できる。「忘却障害」ともいう。
人を喜ばせることが行動の軸にある。それで下層から中層に上がろうと研究者になったが、世凪が願う本当の幸せに気付くことができず、絶望へと足を踏み込んでしまう。

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